<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇4日◇茨城GC西C(茨城県)◇6680ヤード・パー72>
統合となった2020-21年シーズンの最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制して、国内メジャー大会でツアー初優勝を遂げた三ヶ島かな。20年の「日本女子オープン」、リコーカップで原英莉花が達成したメジャー2連勝、そして16年のリコーカップ、翌年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を制したキム・ハヌル(韓国)以来となる“シーズンまたぎ”のメジャー連勝がかかるが、三ヶ島は冷静さを見せる。

好調ぶりが分かる西村優菜のワンショット【写真】
「あまり意識していなくて…。厳しいセッティングで自分がどこまでできるか。自分との勝負かな、くらいしか考えていないです。すみません(笑)」。多くの選手が“メジャー”というビッグタイトルにより一層の気合をみせているが、三ヶ島はあくまでもマイペース。優勝の二文字を意識しすぎずに、まずは目の前の一打に集中することを強調した。

今回の舞台となる西コースとは違えど、東コースで行われた2016年大会は首位発進を決めて、12位タイでフィニッシュ。それだけにコースへのイメージもいい。「悪いイメージはないかなあ。あまり曲がらないほうではあるので、曲げた時のペナルティが少ない林間コースは好きです」。ラフの芝が長く、グリーンが速くて硬いというメジャーセッティングでも「チャンスをしっかりつかみたい」と積極さもみせた。
オフを挟んで、成長した部分もある。
「もともとフェードが持ち球だと思って(リコー杯の)プレーを見たら、ドローを打てていました。それをきっかけに持ち球をストレートにすることを心掛けています。どっちにも球が打ちやすくなりました」とショットの引き出しが増え、マネジメントの幅も広がった。
「新しいことにチャレンジしている途中」のニュー三ヶ島。新型コロナウイルス感染からの“完全復調”を遂げ、タフな4日間大会にも不安はない。多くは語らずも、2つめのメジャータイトルを虎視眈々とねらっている。
(文・笠井あかり)

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