NTT Com、愛知県長久手市で次世代モビリティを使用したマーケティング施策の実証実験を開始 ドコモの会員基盤を活用
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、次世代モビリティでの車室空間体験における顧客の行動変容分析や周辺施設への店舗誘引などのマーケティング施策の実証実験(以下、同実験)を、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園(以下、モリコロパーク)にて開始したことを発表した。

これまでNTT Comは、モビリティにおける新たな価値「新しい移動体験」の提供を目指し、トヨタ自動車・トヨタ紡織と共同でライドアトラクション用バス(※)での車室空間体験の実証実験を実施。


今回NTT Comは車室空間体験の提供とともに、新たにNTTドコモ(以下、ドコモ)の会員基盤を活用したデジタルマーケティングの検討を開始。

ドコモの会員基盤から得られる顧客の属性や趣味嗜好などの情報を用いて、キャンペーンによる車室空間体験への送客や、それぞれのニーズに合った観光地周辺施設への周遊促進を実現させることで、周辺地域の活性化を目指すとしている。

■同実験の概要

内容
同実験は、愛知県協力のもと同社とトヨタ自動車・トヨタ紡織の三社が実施する車室空間活用の実証実験の一部としてNTT Comが実施。

車室空間体験者・非体験者を対象に近隣店舗への周遊を促す施策を実施するという。ドコモの会員基盤を活用して、実際に訪れた顧客の分析を行うことで、車室空間体験者の属性把握と車室空間体験による周遊促進効果を検証するとしている。

将来的には、ドコモの会員基盤を活用することで、車室空間体験者の趣味嗜好に合わせた車室空間内でのAR・XR体験コンテンツの配信や広告配信の実現も目指すとのことだ。

ドコモの会員基盤と次世代モビリティの連携、将来イメージ図実施期間
<実施期間>1月30~2月6日
<関係者向け実施日>1月30日、2月6日
<一般客向け実施期間>1月31日~2月5日

実施場所:愛知県長久手市「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」

■車室空間体験実証について

モビリティエンターテインメント体験システムを搭載した次世代モビリティをモリコロパーク内にて周遊。車両位置や乗員のジェスチャーに合わせて、コンテンツ映像や五感を刺激するデバイスを制御し、移動中も楽しめる車室空間体験を提供するとしている。


■各社の役割

同実験
<NTT Com>車室空間体験者の行動変容分析や周辺施設への店舗誘引といったマーケティング施策の実証

車室空間体験実証
<トヨタ自動車>運営統括、車室空間体験車両の提供・運行
<トヨタ紡織>車室空間の企画、設計、開発
<NTT Com>通信環境構築

※ パーク内を周遊しながら、走行位置に合わせた情報提供やエンタメ体験などを作り出すバス型のモビリティ。