【電力のパワーシフト】自分と社会と地球は同線にある|小野りりあんのサステナブック
日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第17回に登場するのは、モデルで環境活動家の小野りりあんさん。
愛する自然を守りたいという思いで環境活動に勤しむ小野さんが、電力のパワーシフトを紹介。

【プロフィール】小野りりあんさん北海道育ちのモデル・環境活動家。14歳からモデル業をスタートし、現在はモデルのかたわらさまざまな媒体を通して地球環境に関わる情報を発信する気候アクティビストとして活動。

自然エネルギーを選択する電力のパワーシフト

出典:パワーシフトキャンペーン運営委員会(https://power-shift.org/——今回ご紹介いただく商品・サービスについてお聞かせください。

環境活動家として活動している中で、「手軽に始められるエコアクションは?」と聞かれることが多くあります。そこで私がおすすめしたいのが、家庭の電力を自然エネルギーへと変えるパワーシフトです。手軽に始めることができ、一度の選択で大きなインパクトを生み出すことができるエコアクションの1つです。


家庭から排出されるCO2の46.8%が電力消費からといわれています。その電力を化石燃料から自然エネルギーへと変えればCO2排出量を約半分も減らすことができるんです。スマホの充電をしていても、地球にやさしい選択ができているのだなと感じることができます。

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——どのように電力会社を選択するのがおすすめですか?

再生可能エネルギーや自然エネルギーを謳っていても、実は環境や地域に配慮されていない開発も存在していますが、パワーシフトのウェブサイトに載っている電力会社は信頼できます。

口コミやこうした機会を使って広めることで、社会にとってより良い選択をする人が増えたら嬉しいですよね。手続きもネットから5分ほどで完了するので、簡単に始められます。


——特におすすめしたい電力会社はありますか?

まずはパワーシフトで調べてもらって、地産地消になるように、自分が住んでいる地域で事業を行っている電力会社を利用することをおすすめします。

ただ、簡単に変更したい方は、ハチドリ電力さんがおすすめです。まだ沖縄や離島では利用できないのですが、全国的に展開されていますし、大きい事業などにも対応する高圧電力も供給しています。また、電気代の1%が自然エネルギーの発電所の増設に使われ、もう1%が社会貢献活動に寄付(約65団体・11カテゴリーから選べる)される仕組みです。

海に囲まれた日本には洋上風力もありますし、太陽光パネルもどんどん設置が進められるはずです。自然エネルギーは地産地消ができるので、地域に貢献できる点も素晴らしいと思います。


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私なりのサステナビリティ

——自然エネルギーのほかに、小野さんが普段から取り入れているアクションはありますか?

長期的に使える物だけを使い、物を多く持たないようにしています。服は基本的に古着を買っていて、何か新しい物が欲しいときは、社会に貢献していて応援できる企業やブランドの物を買うようにしています。

また、飛行機に乗った時はカーボンオフセットへの投資をします。飛行機に乗ることでたくさんのCO2を排出してしまいますが、カーボンオフセットでは排出した分のCO2を金額に換算し、環境活動に寄付することができます。

——環境問題を自分事として捉えるのは難しい人もいると思いますが、小野さんはどのような理由から環境問題に目を向けているのですか?

大好きな自然や景色がなくなってしまうかもしれないという現実が悲しいからです。私は北海道で育ち、子どもの頃から自然の中でたくさん遊び、自然の美しさに感動していました。


たとえ自然に触れてこなかったとしても、飲んでいる水も空気も自然が提供してくれており、よく見れば自分の好きなものが何かしら地球環境に関わっていることに気がつくと思います。ですから、そこへの愛情や執着を思い出すと、もう少し自分に関わる事として感じられるのではないでしょうか。忘れがちですが、人間も自然の一部で、地球がないと生きてはいけません。

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——今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?

自分自身が心地いいと思える選択をすることが大切です。誰も地球やほかの国の誰かを苦しめたいとなんて思っていないけれど、知らないうちに加担してしまっていることが多いと思います。まずは知ることから始めて、より良い選択ができるといいですよね。


そして、自分・社会・地球へのケアが同線にあるイメージを持つこと。自分のことだけを考えては何かが欠けてしまうし、社会や地球のことだけを考えては自分が置いてきぼりになってしまう……。

だからこそ、私はサステナビリティについて話せる仲間をつくることをおすすめします。地球環境を大切にしたいという価値観を共有できる仲間がいれば、自然とサステナビリティに関する情報も入ってくるし、仲間と一緒ならば続けられて、その輪も広がっていくと思います。

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