辛坊治郎が1月9日(月)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。政府・与党が検討していると報じられた非正規雇用の労働者らへの新たな子育て給付について「非正規の皆さんの所得上げる方が先じゃないか?」と疑問を呈した。
首相官邸
政府・与党が少子化対策として、これまで十分な子育て支援が行き届いていなかった非正規雇用の労働者や自営業者らを対象に、新たな子育て支援の給付制度の創設を検討していることがわかった。実現には、新たに年間数千億円から最大1兆円程度の財源が必要とされ、年金・医療・介護・雇用の各社会保険料を数百円程度引き上げる案が検討されている。
これについて辛坊は「そもそも、非正規の皆さんの所得上げる方が先じゃないか?」と指摘。国による詳細な制度設計はこれからだとしながらも、東京都が検討を始めた月額5000円程度の給付金の金額からしても「(月に)何十万円もくれるわけじゃないわけで。くれないより、くれた方がいいかもしれないけれど、そのお金があるからと言って非正規の皆さんが現在の所得、雇用状況のなかで子育てをしようと考えるかというと根本的なところの解決にならないだろう。それで日本の極端に進んだ少子化を解消できると、この人たちは本当に思ってんのかな?」と政府・与党の考えに疑問を呈した。
辛坊は、岸田文雄首相が4日の年頭会見で表明した「異次元の少子化対策」についても「本気じゃない」と指摘しており、フランスなどで成果がみられる「N分N乗方式」税制などの導入を検討すべきと重ねて言及。出生数の落ち込みをこのまま放置すると、「街から子どもの声が聞こえなくなる」と危機感を示した。
- 伊勢神宮で年頭記者会見を行う岸田総理 2023年1月4日 ~首相官邸HP https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202301/04kaiken.html
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