辛坊治郎が1月24日(火)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。東京電力が規制料金の値上げを申請したことについて、「何でもウクライナ侵攻の影響」はおかしいと不快感を示した。
東京都千代田区の東京電力本社ビル受付(2016年3月31日午後撮影 4月1日付けでの社名変更に伴いロゴマークが「TEPCO」に付け替えられた)
東京電力ホールディングスは23日、国の認可が必要な家庭向けの規制料金について、平均約29%の値上げを経済産業省に申請した。値上げが認められれば、6月から適用される。この値上げの要因については、ロシアのウクライナ侵攻と報じられることが多い。
これについて辛坊は「このニュース、結構気をつけないといけない」と切り出し、「原油価格の推移なんかみてると、(ウクライナ侵攻のあった)去年の2月24日を境にどーんっと上がっているのは間違いない。ところがその後、だんだん下がってきて、去年の夏ぐらいにはロシアのウクライナ侵攻前に戻っている。今はむしろ、ロシアのウクライナ侵攻前よりもずっと低い」と指摘。物価高騰の要因が、みんなロシアのウクライナ侵攻だと枕詞のように使われていることに「それさえ言えば、みんな納得すると思っているところが、私は非常に不快」と明かした。
「むしろ日本の場合は円安の影響が大きい」とし、その原因は政府・日銀によるこの10年の金融政策の結果だと言及。「デフレをなおすためには物価を上げなきゃいけない、物価を上げるためには通貨の価値を下げなきゃいけない、ということでこの10年間、通貨の価値を下げる作戦を政府と日銀がずーっとやってきた結果」と持論を述べた。
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