辛坊治郎が6月29日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。ウクライナが鉄道網の復旧に日本の新幹線システムの導入を検討しているという報道について、鉄道に詳しい飯田浩司アナウンサーの解説を受け、関心を示した。

レール幅の違いは戦争を左右する ~ウクライナが鉄道網復旧に日...の画像はこちら >>

木原誠二官房副長官との意見交換会に臨むウクライナのクブラコフ副首相 撮影日:2023年06月19日 写真提供:産経新聞社

来日したウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相が、ロシアによって破壊された鉄道網の再建に、日本の新幹線のシステムを導入にしたいと関心を寄せていることがわかった。ただ、現状ウクライナの在来線の線路幅はロシアと同じ1520mmで、新幹線は1435mm。ウクライナ政府は、今後ヨーロッパなど多くの国々で採用されている1435mmのレール幅に変える意向を示している。

このニュースに関して辛坊は、鉄道に詳しい飯田浩司アナウンサーに解説を求めた。飯田は「今、ウクライナの在来線はレールの幅がロシアと同じ1520mm。ヨーロッパは標準軌=スタンダードゲージという1435mmで新幹線と同じ。日本の在来線は1067mm」と説明。これに辛坊は「(日本の在来線は)むっちゃ、むっちゃ狭いね」と驚いた。飯田は「(レールの幅が狭いと)車両の大きさも必然的に小さくなるので、トンネルの多い日本では、かつて100年ぐらい前にトンネルを掘る技術も大変だったので、できるだけ早く作るんだったら小さい方がいい」という理由もあり、日本では狭いレール幅が採用されたと語った。

「大陸はみんな1435mmでやっている」と続ける飯田に、辛坊は「なんでロシアだけ広いの?」と尋ねると、「昔は、鉄道でモノを運ぶというのが、すごく戦争を左右したという部分もある。そうすると、レールの幅が一緒でつながっているということは、どこまでも攻めて来られるんじゃないかというのが、ちょうど鉄道敷設したあのあたり(時代)、ロシアは帝政ロシア時代だったので、ヨーロッパからの脅威というものに対抗するためにはレールの幅を変えとかなきゃいけないということがあった」と言及した。

辛坊は「当然、今回の戦争が終わった後では、ロシアとつながっているとヤバいからヨーロッパとつながる線路の幅にしたいよねと考える」と述べた。

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