受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
受験生を応援するため全国各地を飛び回る『おうえんしナイト』。
今回、お伺いする大学は東京都港区にある東京海洋大学です。海洋分野に特化した東京海洋大学では何を学び、どんな学生が受験するのかなどランパンプスがインタビューしてまいります!
――それでは大学内に入って教育担当理事・副学長の舞田正志さんにお話しを聞きに行きましょう。
舞田:舞田と言います。よろしくお願いいたします。
小林:早速ですが、東京海洋大学の創立の歴史について教えていただけますか?
舞田:2003年に東京水産大学と東京商船大学が統合して東京海洋大学になりました。それぞれの大学の起源を辿るともっと古く、東京水産大学は1888年、明治21年に設立された大日本水産会水産伝習所が起源となっており、東京商船大学は1875年、明治8年に三菱商船学校として創立しました。
小林:水産大学では、どういう学問を学んでいたんですか?
舞田:東京水産大学の前身の水産講習所では、日本の基幹産業だった水産業です。当時は漁業科、製造科、養殖科の3つがありました。東京水産大学はこれを引継ぎ、さらに、環境の分野についても教育研究をしていました。
寺内:養殖もそこに入るんだ!
小林:商船大学はどんなことを学ぶのですか?
舞田:船舶職員、いわゆる船乗りさんの養成が主たるミッションですが、それ以外にも船舶の運航や物流など、海運に関する幅広い分野を学んでいます。
寺内:造船の方じゃなくて、船乗りさんを養成するんですね。
小林:めちゃくちゃ重要ですよね。
舞田:今もおそらく最先端だとは思うんですけど(笑)。
寺内:失礼いたしました(笑)。そうだぞ、お前! 今も最先端に決まってるでしょ!
小林:いや、分かっているけど、商船なんて、当時で言ったら、ものすごいでしょ?
舞田:日本は四面を海で囲まれてるので、海は重要なものですからね。
寺内:必然的に船もそうなりますよね。
舞田:起源から辿ると140年以上の歴史があるんで、いろんな分野で卒業生が活躍しています。鈴木善幸元首相や、衆議院議員の高碕達之助先生も卒業生です。我々がちょっと計り知れない大先輩ですね。
寺内:計り知れない方! カッコいい!
舞田:高碕先生の銅像もありますよ。
寺内:この部屋も高碕記念室って書いてありましたよ。
小林:部屋の名前になるの(笑)? 吉本本社にランパンプスの間も作ってもらおう!
舞田:将来、銅像を建てられるような人になりたいですね(笑)。
小林:東京海洋大学では、どのような分野に力を入れているんでしょうか?
舞田:東京海洋大学のモットーは「海を知り、海を守り、海を利用する」なので、海の底から海中、海面、海上、海洋に関わる全てを学びます。
小林:一般の大学にはない学部などもあると思いますが、どんな学部があるんでしょうか?
舞田:3学部体制で、海洋生命科学部、海洋工学部、海洋資源環境学部がございます。昨年できた大学の研究戦略として、これからの重点的にやっていく分野が5つあります。その1つが「水産業の持続的発展」で、世界的な食糧危機に対応することを目指しています。
寺内:乱獲しないとか、養殖業とかの発展みたいなことですか?
舞田:それもそうですし、エネルギーや資源をこれからは輸入だけじゃなく、自給をしていく必要があるんです。だから、海洋の「エネルギー・鉱物資源の開発」が大きなテーマになってます。具体的に言うと、海底で眠っているメタンハイドレートなどですね。それから、次の世代の船「次世代船舶」の技術も重要です。
寺内:次の世代の船! 惹かれるネーミングですね。
小林:男子がめっちゃ好きそうな響き(笑)。
舞田:次世代船舶を運行する技術がなぜ必要かというと、少子高齢化に理由があるんです。人口が減ってくると、新しい技術で今まで以上のことをやっていかないと持続性が確保できないんですよ。
寺内:でも、その結果、世界各国に日本の技術をアピールできますよね?
舞田:そうですね。
寺内:海洋技術が発達してる国ってどこなんですか?
舞田:世界的な海運会社って知ってますか?
寺内:日本郵船しか分かんない。
舞田:MAERSK(マースク)っていう会社があるんです。マースクって書いてあるコンテナがいっぱいあるんですよ。
寺内:コンテナといえば、マースクくらいの有名な会社なんだ。
小林:キャンプといえばコールマンみたいな(笑)。
舞田:マークスの本社がデンマークにあるんです。なので、海洋技術が発達している、ノルウェー、デンマークなど北欧の国と共同研究したり、人材交流し、育成をするんです。
小林:実際、海の上で研修や実習をやるんですか?
舞田:もちろん。東京海洋大学の特徴は、練習船が3隻あることなんです。
小林:どのくらいの大きさなんですか?
舞田:一番大きいのは1800tかな?
寺内:1800tって言われてもイメージできないですって(笑)。
舞田:今年も南極洋の観測に行ってますよ。
小林:学生乗せて南極に行ったんですか!? マジかっけー! 行きて―!
寺内:海洋大学だなあ!
小林:何日くらい行くんですか?
舞田:遠洋航海は3ヶ月か4ヶ月ですね。
小林:レオパレスの契約期間みたいに言わないで(笑)。
寺内:船上で生活されるんですか? それともどっかに立ち寄るんですか?
舞田:途中で寄港はしますけれど、ひと航海、最低1ヶ月くらいは船の中にいますよ。
小林:パスポートが、どのタイミングで必要なのかも分かんない(笑)。
舞田:他にも海洋科学専攻科では、船舶職員の免許が取得できます。
小林:釣りに行くときに乗るような船のじゃなくて、もっと「ピーピーピー」みたいな計器が付いてる船ですよね?
舞田:ちゃんと操縦する部屋がある船ですね。
小林:宇宙戦艦ヤマトみたいなやつだ!
寺内:海洋大国の日本に住んでるけど、大きい船のイメージってあんまないですね。当たり前にあるから、改めてピックアップされて報道されないけど、そこに技術者の方がいて、働いている方がいてって考えると壮大だな。
舞田:フィールドセンターというのものが全国に5つあって、講義で習った理論に基づいて、実験や実習をしています。
小林:受験方法はどんな形があるんですか?
寺内:受験生を全員、船に乗せて、無人島から帰ってきてやつが合格みたいな(笑)?
舞田:(笑)。他の大学と同じように一般選抜は前期日程と後期日程があり、総合型選抜もあります。
小林:水産高校からも来られるんですか?
舞田:その枠もありますね。
寺内:「飛行機好きだからパイロットになりたい」みたいに、船や海が好きな学生が通ってくるんですか?
舞田:船が好きな子は多いと思います。
寺内:海はまだまだ未知なことがたくさんあるから、自然科学の分野は研究しがいがありますよね。そのトップを走ってることですよね。
舞田:まさにおっしゃる通りで、まだ分からないことがいっぱいあるんですよ。
小林:海底は何も分かってないって言いますけど、海底の研究もされてるんですか?
舞田:深海生物とかも研究します。
寺内:数年前はダイオウイカがすごい話題になったり、竜宮の使いが生きてるみたいなニュースもありましたよね。
舞田:そういうのが好きな学生も多いですよ。
小林:学生さんたちは、どういった進路、就職先になるんでしょうか?
舞田:日本郵船や海運会社はもちろんですけど、ニッスイ等の食品系の会社や、公務員の道へ進む学生もいます。
小林:え? 公務員ですか?
舞田:農林水産省とか水産庁とか、工学部だと国土交通省とかですね。
寺内:そっちか! かっけー!
小林:吉本興業はいないですか(笑)? 海住みます芸人(笑)。
舞田:さすがにいないです(笑)。
小林:どういう学生に来てほしいですか?
舞田:海のことが知りたい、海が好き、という学生さんはもちろんですが、海はいろんな可能性を秘めてるので「海洋の将来をこういう風に作りたい」とか、「こういうものが見つかったら我々の生活がもっと良くなるんじゃないか」という夢を持って海の可能性にかけてみたい、といったチャレンジ精神を持った人に来てほしいですね。
寺内:ワンピースのルフィみたいな人に来てほしいんだ(笑)。
小林:地方から来られる子もいるんですか?
舞田:半分くらいが首都圏出身なので、自宅から通ってる学生もいますし、地方から来た学生は寮に入っていることも多いですね。
寺内:サークル活動や部活動でヨットやボートとかもあるんですか?
舞田:ありますよ。
小林:あるんだ! ちなみに男女比はどれくらいなんですか?
舞田:学科によっても違うんですけど、全学的にはだいたい3割くらいが女子学生ですね。
小林:思ったよりも女子が多いですね。んじゃ、やっぱりBBQでしょ(笑)?
寺内:みんな海好きだもんね。
小林:肉だけじゃくてイカも焼くよね? 海好きな子は絶対イカ好きじゃん?
寺内:知らないけど(笑)。
小林:海洋分野の大学に行きたいと思っている受験生に対して一言いただけますか?
舞田:海のことを知りたい学生さんは、是非、東京海洋大学に来ていただきたいですね。個人的な考えですけども、「この大学に来たから、こういう職に就かなきゃいけない」という固定観念は捨ててほしいんです。皆さん、いろんな可能性を持っていますから「ここで学んだことを活かせば、こういうことができるんじゃないか」と考えれば可能性が広がるので、そういった気持ちで進路を選んでほしいですね。
寺内:東京海洋大学に入って卒業した上で、海洋漫才師として吉本興業いくのもありだと!
舞田:新しい漫才ができるかもしれない(笑)。
小林:さかなクンのライバルだ(笑)。
舞田:実際、自分が思いもよらない会社に就職しても、将来その会社で、海に関係した仕事ができるかもしれない。未来の社会は一人が専門知識を活かして仕事をする世界ではなく、いろんな専門知識を持った人が集まって、チームで動く社会なんです。海洋の専門知識を持ってるってことは、1つの強みではありますけど、それだけで解決するわけではなく、他の専門知識持った人と共同してやろうっていう世界になってくるはずです。
小林:「海洋に明るい子を呼ぼう」みたいなときに呼んでもらえる人材になれと!
舞田:そのために、是非、本学を! ということです(笑)。
小林:楽しそうな学校だなー。
舞田:楽しいですよ!
寺内:本日はありがとうございました。
舞田:こちらこそありがとうございました。
――それでは学食へ向かいましょう。
小林:東京海洋大学ということでございまして、「サーモンチーズタルタル定食」をいただきます!
寺内:美味しそう!
小林:タルタルチーズってあんま見ないよね。それでは、いただきます!
寺内:サクッと良い音!
小林:美味い! チーズも美味いし、これ500円しないんだ……このコンビニ弁当がほしい(笑)。
寺内:毎日食べたい?
小林:セブンで売んねえかな。マジで美味いわ!
寺内:ご飯との相性もいい?
小林:ご飯の相性とか関係ない! ただただ美味い! いや、海洋大学なので「おいsea!」
寺内:あらら(笑)。さて、私はシンプルなカレーですね。
小林:いやいや、ちょっと待って! 何が起きたんですか(笑)?
寺内:YouTubeのサムネ「全トッピングしてみた」です(笑)。
小林:誕生日おめでとうー(笑)。
寺内:普通のカレーもあるらしいんですが、たまたま「海洋大学オリジナルカレー」を試作中らしくて、玉ねぎたっぷりルーでトッピングの選挙中で、このキャンパスの方々に試食してもらってるとのことです。現状のトップ3がチーズ、マグロカツ、豚生姜焼きとのこと。他にもこれだけのトッピングがあります!
小林:この量だと、いつもは学食レポートそれぞれ一言くらい感想言って記事終わりだけど、ここから20スクロールくらいしそう(笑)。
寺内:国産ブリフライ美味そう!
寺内:いわし梅しそフライもサーモンタルタルフライも気になる(笑)。
小林:生姜焼きまである! 今期のカレー担当、大当たりじゃん!
寺内:それじゃあ、トッピングしていきます!
小林:え? 全部行くの?
寺内:いや、もちろん! ブリフライ、梅しそフライ、マグロのマスタード、ブロッコリー、生姜焼き、マグロカツ、カジキマグロのステーキフライ、鰹カツ、揚げ野菜、ありがとうございます。
小林:すごいことになってる(笑)。
寺内:さらに、サーモンチーズフライ、サーモンタルタルフライ、チーズ、これが全トッピングです!
小林:なんか頭悪そう(笑)。
寺内:すごいよ、これ(笑)。早速いただきます! あ! いいお米。
小林:長い長い! 米の感想から初めたら何時間かかるんだよ!
寺内:めちゃくちゃ玉ねぎの旨味が出てるルーです。美味い。トッピングもいただきます。
寺内:うめー! けど今食べたの何(笑)? あ、ブリだ! めちゃくちゃ美味い。肉厚です。そして梅しそいきます……旨! サミットに置いてくれないかな?
小林:でもランキング入ってないよ?
寺内:これは30歳になんないと好きじゃない味かも。次は、サーモンチーズフライ!
小林:俺と一緒のやつだ!
寺内:美味い! すごいチーズ! サーモンタルタルいただきます! 同じサーモン2種でも味全然違うな。タルタルの方がジャンクな感じ。
小林:カレーはポークですか?
寺内:玉ねぎっす。
小林:どうゆうこと(笑)?
寺内:チキンとかビーフとか感じないくらい玉ねぎの甘味すごいの。チーズはめっちゃ合います。カジキマグロのステーキカツは……うん、カツカレーです。
小林:それ褒めてる?
寺内:肉厚具合がすごい! マグロカツもめっちゃ美味い。気仙沼産のマグロだって。野菜と生姜焼き行きますか! でも、ちょっと待ってこれだけで一週分記事書けるんじゃない?
小林:1個1個やってたらそうなっちゃうから、12個のトッピングの総括してください。
寺内:はい! トッピングはほどほどに!
小林:(笑)。まあそうっすよね。寺内さんのベスト3は?
寺内:僕の好みだと1位はブリフライですね。魚の味がしっかりしてた。2位は梅しそフライで、3位はチーズですね。でも全部美味しかった。海鮮系のトッピングが多いのも嬉しいけど、そもそもこのカレー自体が美味しいんだよね。ごちそうさまでした!
――「海洋の全て」を学べる東京海洋大学はいかがでしたか?
小林:初めて聞く話ばかりでしたね。南極に3、4ヶ月行くってすごすぎる。今まで行った大学とかで聞いた語学留学とはレベルが違う。
寺内:しかも港から港まで1ヶ月。
小林:いや、すごいよ!
寺内:しかも、ルーツは1800年代後半からだからね。
小林:神社来たのかなと思って「新しめの神社ですね」って言いそうになったもん(笑)。
寺内:歴史のある大学なのよ(笑)。あと歴史を感じる学食ね。
小林:歴史を感じる学食ってなに?
寺内:おもてなしの心だよ。いつもはトッピングするなって言われるのに規格外のトッピングさせていただきました(笑)。
小林:オードブル3つきてた(笑)? トッピングほぼカツだったよね?
寺内:あ、ほぼ勝つだ!
小林:受験に勝つ! 縁起がいいっすね。
寺内:おあとがよろしいようで(笑)。
次回の『おうえんしナイト』は東京海洋大学の後編としてランパンプスが在学生にインタビューする様子をお届けします。
※提供:東京海洋大学
東京海洋大学
住所:〒108-8477東京都港区港南4-5-7
『おうえんしナイト』では頑張る受験生を応援すべく、リスナーの皆様からのご意見や情報を募集しております。ランパンプスの二人に取材してほしい“あなたの街のおすすめスポット”や“合格祈願にまつわるスポット”など受験生に役立つ情報を特設サイトまでお寄せください。