老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、70歳まで働き続けたほうがいいのかを悩んでいる人からの質問です。

■Q:69歳で退職予定ですが、70歳まで働き続けたほうがいいですか?
「現在68歳で、年金を受給しながら勤務しています。69歳での退職を考えていますが、70歳まで働き続けたほうがよいのでしょうか?」(匿名希望さん)

■A:70歳まで働けば、将来もらえる年金が増えます。給与収入も得られるため、メリットは大きくなります
70歳まで働くと厚生年金の加入期間が長くなりますので、加入期間分の老齢厚生年金受給額が多くなります。また働くことによる給与収入も大きいと思います。

厚生年金に加入して働いていると、毎年「在職定時改定」により年金受給額が改定されます。基準日として毎年9月1日現在、厚生年金に加入している場合、前月8月までの加入実績に応じて、10月分からの年金が改定され、改定後の10月分の年金額は12月に支給されます。

例えば、標準報酬月額30万円で1年間加入すると仮定し、増額する金額を計算してみます。

老齢厚生年金受給額=標準報酬月額×5.481/1000×加入月数
=30万円×5.481/1000×12カ月(1年)≒1万9732円
年間で約1万9700円(月額で約1640円)

したがって、69歳で退職するより70歳まで働けば、翌年10月から月額で約1640円の年金が一生涯上乗せされることになります。

収入や加入月数によって異なりますので、正確な金額は年金事務所で試算してもらうと安心です。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。
相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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