巨人のファームを紹介する随時掲載の「FROM G TOWN」。第4回は中山礼都外野手(24)だ。

今季は12試合で打率1割4分7厘と状態が上がらず、15日に登録抹消。ファームでは実戦を離れ“ミニキャンプ”で連日、振り込みを続けている。高卒6年目のホープが直面した不振の原因とは―。「この時間があってよかったと思えるように」と汗を流す今に迫った。(取材・構成=内田 拓希)

 中山の額に大粒の汗が光っていた。16日のファーム・リーグ、ハヤテ戦(静岡)の試合前練習。グラウンドの本隊から離れて石井2軍監督と室内へ向かった。腰にゴムチューブをくくりつけてのトス打撃に、逆方向へのフリー打撃。休憩なしで1時間超のマンツーマン特訓を終え、再起にかける思いを言葉にした。

 「落ちて悔しい気持ちはありますし情けないとも思いますけど、この時間を無駄にしてはいけない。僕が感じていたことと琢朗さんが見て感じたことが一致したので今、それを練習しています」

 一致したのは、打撃フォームの「壁」がつくれていないこと。踏み込む右足の踏ん張りの不足、開きの早さが原因で打球に力が伝わりきっていなかった。

34打数のうち、4割近い13が内野ゴロで「正直、ずっと状態は上がってきていなかった」と本来の力強い打球が鳴りを潜めていた。

 石井2軍監督は中山の能力を高く評価しつつ「去年1年間やって、『こうやれば大丈夫』という過信みたいなものがあったのかもしれない。侍ジャパンに(サポートメンバーとして)行っていて練習量も不足していたと思いますし、基礎的な強化練習をしっかりやってもらおうと」。15日の2軍合流後は実戦に出場させず、壁をつくったスイングを体に染みこませるべく、時には午後6時ごろまでバットを振らせまくっている。中山は「この時間があってよかったなと思えるように、今は踏ん張って、やっていきたい」とうなずいた。

 昨季は出場103試合で打率2割6分5厘、7本塁打。近未来の中軸候補として、かかる期待は大きい。 「できるだけ早く(1軍に)上がりたいですし、そう思わないとダメ。でも、慌てるというよりはもう一回、自分の形を確立したいです」

 ブレイク2年目に直面した壁を乗り越える。

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