■100万円を普通預金に入れっぱなしは「もったいない」のか?
普通預金は、いつでも引き出せるという大きなメリットがあります。そのため、金額の多い・少ないにかかわらず、そのまま入れっぱなしにしている人も少なくありません。


確かに、普通預金よりも金利の高い金融商品は存在します。しかし大切なのは、「いくらまで普通預金に置いておくべきか」を決めておくことです。

■いくらまで普通預金に入れておくべき?
目安となるのは、「生活費の3~6カ月分」です。

例えば、毎月の生活費が15万円の場合は、45万~90万円程度。20万円なら60万~120万円が目安となります。

このように考えると、生活費によっては100万円を普通預金に入れておくことも、決して無駄ではありません。

万一、収入が途絶えたときでもすぐに生活できる「生活防衛資金」として考えることが重要です。

■定期預金との組み合わせも有効
普通預金は便利な半面、気軽に引き出せてしまうという側面もあります。

「つい使ってしまいそう」と感じる場合は、定期預金と組み合わせるのも1つの方法です。

例えば、生活費の1~3カ月分を普通預金に、残りを定期預金に分けて管理する方法です。

現在は普通預金と定期預金の金利差は大きくありませんが、定期預金はすぐに引き出しにくいという特徴があります。この「引き出しにくさ」が、無駄遣いを防ぐ役割を果たしてくれます。


■「入れっぱなし」は悪いことではない
普通預金にお金を入れっぱなしにすること自体が問題なのではありません。

問題なのは、「目的なく置いていること」です。

生活防衛資金として意識して普通預金に置いているのであれば、それは非常に合理的な判断といえます。

元銀行員としても、老後資金は「増やすこと」だけでなく、「すぐ使える形で守ること」も同じくらい重要だと感じています。

文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
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