スノーボード・ハーフパイプ男子で2月のミラノ・コルティナ五輪金メダルに輝いた戸塚優斗が22日、所属するヨネックスの祝賀会に出席。2030年にフランスのアルプス地方で行われる冬季五輪を目指す考えを明かした。

「今季はスノーボード人生の中で一番、自分をたたえたいシーズン。このまま突っ走って、次の五輪を迎えられたらいい」。日本スノーボード界初の連覇もかかる4大会連続の夢舞台への思いを口にした。

 ミラノ五輪直後は30年五輪をイメージできていなかったというが、3月のザ・スノーリーグに出場した際に「五輪でやったルーティン(構成)が最強だと思ったが、他にも『これ、やばいな』というルーティンが浮かんだり、他の選手がやろうとしているのを見て、まだ上があるなと思いました。そこでもっとやりたいなという気持ちになりました」と心境を語った。

 今季は五輪、W杯種目別制覇、ショーン・ホワイト氏(米国)が開催する招待大会のザ・スノーリーグで年間王者と「3冠」に輝いた。それでも向上心は尽きず、3月にシーズン終了後もスイスで合宿し「まだ誰もやったことがない技を開発しないといけない」。トリプルコークなどの高回転の難技だけではない、新しい系統の技に着手した。今回の五輪では独創性の高いルーチンも評価され「パイプにあった概念が変わったのが五輪だと思う」。五輪王者という夢をかなえ、次にハーフパイプ界が迎える“新時代”でも引っ張っていく覚悟だ。

 スイス合宿を終えて21日に帰国したばかり。「誰も寄せ付けないルーティンが完成したら、また一歩先に行ける。

新しい流れにしっかり乗っかって、その流れを自分でつくっていきたい」と五輪王者としての決意がにじむ。ミラノ五輪で輝いた「金色ネイル」を塗り続けるエースが、更なる強さを追い求める。(宮下 京香)

編集部おすすめ