「パパ活」をやめない夫に怒りをぶつけても、逆効果にしかならないことを知っていますか?

実は、夫が本当に恐れているのは「怒る妻」ではなく「自分がいなくても生きていける妻」の姿だといいます。感情で勝負するのをやめ、静かに自立を始めた妻こそが、夫婦関係の主導権を取り戻すきっかけになるのです。


■パパ活をやめない夫が恐れる「妻の姿」とは
パパ活が社会に広まるなか、夫のパパ活に苦しむ妻が増えています。責めても、話し合っても夫は行動を改めない――そんなケースを数多く見てきましたが、「やめる夫とやめない夫には明確な別れ道」があります。多くの妻は怒り、泣き、問い詰めます。それは当然の反応ですが、男性は無意識のうちに「怒る=まだ自分に執着している」と受け取っているのです。

ところが、ある日を境に妻が何も言わなくなると、男性は初めて「妻が本当にいなくなるかもしれない」と感じ始めます。怒りは関心の裏返しですが、無反応は「期待が消えたサイン」。責められているうちは夫にどこか余裕があるものの、妻の感情が消えた瞬間に初めて足元が揺らぐのです。

つまり普通のやり方を続けている限り、夫のパパ活は止まりません。

■夫の心理を動かす妻の行動パターン
パパ活を続ける男性の多くは、「家に安心・外に刺激」を求めています。しかし妻が予定を増やし、笑顔が増え、外見を整えて「夫抜きの世界」を持ち始めると、夫の中に生まれるのは疑いではなく不安です。「自分がいなくても妻は大丈夫なのか」という危機感が芽生えてくるのです。

男性は「妻は自分の管理下にある」と思いがちですが、妻が精神的自立を見せると、その前提が一気に崩れます。


また、監視や問い詰めをやめることも重要です。管理をやめた途端、夫は「関心がなくなった」「離婚を決意したのでは」と不安になり始めます。

これらの行動を実際に試した妻たちが夫の変化に気付いているケースは多く、感情で戦うのではなく「主導権」を静かに取り戻すことが大切といえます。

■静かな自立が夫婦関係を変える
夫婦関係の本当の分岐点は、妻が静かに自立を始めた時です。お金の知識を身につける、パートから正社員を目指す、交友関係や人脈を広げる、将来設計を夫抜きで考え始める――こうした行動は、夫に「この妻は本気で一人で生きられるのではないか」と直感させます。

男性が行動を変える最大の理由はお説教でも愛情確認でもなく、「危機感」です。安心が揺らいだ時だけ、夫は初めて真剣になるのです。

妻が自立へ向けて動き出すと、夫婦の間に自然と距離感が生まれます。すると夫は「何か置いていかれている」「雰囲気が変わった」と感じ始め、危機を察するようになります。

ただし、その時にはすでに妻の気持ちが離れていることも少なくないため、夫こそが早めに妻の変化に気付き、心を入れ替えることが円満な夫婦関係の秘けつです。

夫を変えようと追いかけるほど距離は開いていきます。しかしあなたが自分の人生を取り戻し始めた時、主導権は静かにあなたの側へ移っていきます。
「戻ってきても来なくても大丈夫」という空気を持てた時、夫は初めて焦り、その焦りこそが変化の入り口になるのです。

▼岡野 あつこプロフィール夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー、NPO日本家族問題相談連盟理事長。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。32年間で相談件数3万8000件以上、2200人以上の離婚カウンセラーを創出。著書多数。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』。
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