■愛知商銀の「Link」は全国から申し込める
愛知県・三重県を基盤とする信用組合愛知商銀が取り扱うメールオーダー専用定期預金「Link」は、インターネットで申し込み、郵送と振込で手続きを進める定期預金です。

2026年9月14日現在、1年ものの金利は年1.7%、3年ものは組合員が年2%、非組合員が年1.8%となっています。


対象は日本国内に居住する18歳以上で、愛知商銀と取引のない個人です。預入金額は1口100万円以上1000万円以内で、10万円単位となっています。

愛知県・三重県に居住または勤務する人は、原則として1万円の出資金を払い込んで組合員になります。それ以外の地域では非組合員として申し込めるため、全国から利用できる点が特徴です。

■100万円を3年間預けた場合の利息は?
ゆうちょ銀行の3年もの定期貯金の金利は、2026年10月23日現在、年0.8%です。100万円を3年間預けた場合、ゆうちょ銀行の税引前利息は半年複利で約2万4241円となります。

一方、愛知商銀の「Link」は、組合員の年2%なら税引前で約6万円、非組合員の年1.8%なら約5万4000円です。

組合員の場合、ゆうちょ銀行との差は約3万5800円となります。税引後の利息は、愛知商銀の組合員で約4万7800円、非組合員で約4万3000円です。
ゆうちょの3年定期に100万円で利息約2万4000円!愛知商銀の金利・年2%なら約6万円
100万円を3年間預けた場合の利息比較※図版は筆者作成

ただし、「Link」の3年ものは中間利払い方式です。中間利息は約定利率の70%で計算され、満期前に支払われます。例えば、組合員の年2%なら、中間利息の計算に用いる金利は年1.4%となります。


途中で受け取った利息は元金に組み入れられないため、複利で増える仕組みではありません。

■高金利だけでなく、出資金や手続きにも注意
「Link」の申し込みには、マイナンバーカードとスマートフォンが必要です。手続きはインターネットだけでは完結せず、書類の郵送や資金の振込も必要になります。

組合員になるための出資金1万円は預金ではなく、預金保険制度の対象外です。また、出資金の払い戻しには時間がかかる場合があります。

定期預金自体は預金保険制度の対象で、同じ金融機関の対象預金と合算して元本1000万円までとその利息が保護されます。

金利だけを見れば、愛知商銀の「Link」はゆうちょ銀行より有利な水準です。ただし、預入期間中に資金を使う可能性がある場合は、中途解約時の金利や手続きも確認しておきたいところです。

※金利は年率・税引前。利息は概算で、実際の受取額とは異なる場合があります。預入条件や適用金利は変更される場合があります。

文:田代 昌之(金融文筆家)
新光証券(現みずほ証券)やシティバンクなどを経て金融情報会社に入社。
アナリスト業務やコンプライアンス業務、グループの暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事し、2024年よりフリー。ラジオNIKKEIでパーソナリティを務めている。
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