本作は、連載20周年を記念して2014年に制作された『名探偵コナン』のTVスペシャル。
記憶喪失になってしまい、思いがけない大事件に巻き込まれるコナン。そんなコナンを救おうとする阿笠博士や灰原ら仲間たちも大ピンチに陥り……そして、事件解決かと思いきや、新たな事態が巻き起こる!
映画『鍵泥棒のメソッド』などを手掛けた内田けんじが脚本を担当し、幾重にもトリックが仕掛けられたコナン史上でも屈指の本格ミステリーだ。
そんな『コナン』放送にちなみ、アニメージュの表紙を飾った”探偵アニメ”をご紹介しよう。
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01『名探偵コナン』(アニメージュ2001年5月号)
最初に紹介するのはやはり『名探偵コナン』だ。近年も劇場版が高評価で何度か表紙を飾っている『コナン』だが、はじめてのアニメージュ表紙となったのは2001年の5月号。公開直前だった劇場版第5作目『天国へのカウントダウン』を特集した号だ。
02『文豪ストレイドッグス』(アニメージュ2016年6月号)
日本の文豪と同じ名前を持つキャラクターたちが、その文豪の史実や作品にちなんだ特殊能力を操り活躍する『文豪ストレイドッグス』。主人公の中島敦や太宰治は、軍や警察の手に負えないような危険な依頼を専門的に引き受ける「武装探偵社」に所属し、芥川龍之介、中原中也ら「ポートマフィア」と激闘を繰り広げる。現代と大正時代のイメージを掛け合わせたかのような、不思議な異国情緒が漂うヨコハマを舞台とした濃厚な人間ドラマと、スタイリッシュかつダイナミックなアクションが魅力だ。
03『二十面相の娘』(アニメージュ2008年5月号/表4)
”裏巻頭大特集”と銘打たれて表4(裏表紙)側に登場した『二十面相の娘』。
04『R.O.D -THE TV-』(アニメージュ2003年8月号/『おねがい☆ツインズ』との合同表紙)
イラストレーターの羽音たらくがキャラクター原案の2作品が、合同で表紙に登場した珍しい号。
05『名探偵ホームズ』(アニメージュ)
アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを原作に、犬を擬人化してアニメ化。イタリア国営放送の発注で東京ムービー新社が制作、企画初期の監督は宮崎駿だったが、数話制作されたところで諸事情に制作が中断されていた。その”幻の作品”が1984年、映画『風の谷のナウシカ』の併映として上映されることが決定し、アニメージュの表紙に登場となった。
犯罪事件の捜査はもちろん、人探し、ボディーガードなど、エピソードのバリエーションが多彩なのが探偵アニメの特徴。また『ホームズ』、『怪人二十面相』のほか、文豪がモチーフだったり、作品のテーマが”本”だったりと、どこか文学的な香りがするのも共通している。
これから深まっていく秋に向け、お気に入りの探偵をみつけてその活躍に胸を躍らせてみるのはいかがだろうか。