9月18日(金)の夜9時から、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で『江戸川コナン失踪事件~史上最悪の二日間~』が放送される。
本作は、連載20周年を記念して2014年に制作された『名探偵コナン』のTVスペシャル。

記憶喪失になってしまい、思いがけない大事件に巻き込まれるコナン。そんなコナンを救おうとする阿笠博士や灰原ら仲間たちも大ピンチに陥り……そして、事件解決かと思いきや、新たな事態が巻き起こる!
映画『鍵泥棒のメソッド』などを手掛けた内田けんじが脚本を担当し、幾重にもトリックが仕掛けられたコナン史上でも屈指の本格ミステリーだ。
そんな『コナン』放送にちなみ、アニメージュの表紙を飾った”探偵アニメ”をご紹介しよう。

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01『名探偵コナン』(アニメージュ2001年5月号)
最初に紹介するのはやはり『名探偵コナン』だ。近年も劇場版が高評価で何度か表紙を飾っている『コナン』だが、はじめてのアニメージュ表紙となったのは2001年の5月号。公開直前だった劇場版第5作目『天国へのカウントダウン』を特集した号だ。
今から20年近く前の号だが、この時点で1996年のアニメ放送スタートからは5年が経過している(5年目で初表紙というのもレア)。さらに時を経て2019年8月号では、アニメグランプリ作品部門第1位受賞を記念して、17年半ぶりに表紙に登場となっており、『名探偵コナン』という作品の息の長さや人気の根強さを見事に証明しているといえるだろう。

02『文豪ストレイドッグス』(アニメージュ2016年6月号)
日本の文豪と同じ名前を持つキャラクターたちが、その文豪の史実や作品にちなんだ特殊能力を操り活躍する『文豪ストレイドッグス』。主人公の中島敦や太宰治は、軍や警察の手に負えないような危険な依頼を専門的に引き受ける「武装探偵社」に所属し、芥川龍之介、中原中也ら「ポートマフィア」と激闘を繰り広げる。現代と大正時代のイメージを掛け合わせたかのような、不思議な異国情緒が漂うヨコハマを舞台とした濃厚な人間ドラマと、スタイリッシュかつダイナミックなアクションが魅力だ。

03『二十面相の娘』(アニメージュ2008年5月号/表4)
”裏巻頭大特集”と銘打たれて表4(裏表紙)側に登場した『二十面相の娘』。
江戸川乱歩が生んだ名キャラクター・怪人二十面相から着想を得たストーリーだ。富豪の両親と死別した少女・チコ。強欲な叔父夫婦に虐げられていたところを怪盗・二十面相に「誘拐」され、二十面相が率いる盗賊団の一員となった。だが、ある事件で二十面相は行方不明となり、チコは私立探偵・空根太作に保護されて日本に戻ることに。やがて、クラスメイトたちと「少女探偵団」を結成したチコは、さまざまな事件に巻き込まれながら二十面相の行方を追い、やがてある秘密を知っていく……。

04『R.O.D -THE TV-』(アニメージュ2003年8月号/『おねがい☆ツインズ』との合同表紙)
イラストレーターの羽音たらくがキャラクター原案の2作品が、合同で表紙に登場した珍しい号。
イラストの手前でピースサインをする女の子が『R.O.D -THE TV-』のヒロインのひとり・アニタだ。アニタは紙を自在に操る「紙使い」で、同じく紙使いの姉・マギーとミシェールと3人、香港で「三姉妹探偵社」を営んでいる。小説家・菫川ねねねのボディーガードを引き受けたアニタたち三姉妹探偵社は、やがて大英図書館特殊工作部がたくらむ恐るべき陰謀に立ち向かうことになる。”紙”や”本”をメインモチーフにした、異色のアクションストーリーが熱い!

05『名探偵ホームズ』(アニメージュ)
アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを原作に、犬を擬人化してアニメ化。イタリア国営放送の発注で東京ムービー新社が制作、企画初期の監督は宮崎駿だったが、数話制作されたところで諸事情に制作が中断されていた。その”幻の作品”が1984年、映画『風の谷のナウシカ』の併映として上映されることが決定し、アニメージュの表紙に登場となった。
上映された「青い紅玉の巻」「海底の財宝の巻」の2本は、どちらも宮崎監督らしい快活なアニメーション作品に仕上がっている。後にあらためてシリーズとしてTV放送された(宮崎監督担当の6話以外は、御厨恭輔が監督)。

犯罪事件の捜査はもちろん、人探し、ボディーガードなど、エピソードのバリエーションが多彩なのが探偵アニメの特徴。また『ホームズ』、『怪人二十面相』のほか、文豪がモチーフだったり、作品のテーマが”本”だったりと、どこか文学的な香りがするのも共通している。
これから深まっていく秋に向け、お気に入りの探偵をみつけてその活躍に胸を躍らせてみるのはいかがだろうか。