ガチのクロスカントリー車「ランドクルーザー」に、カジュアルという新しい魅力をまとった「250シリーズ」を試乗しました。兄弟車であるレクサス「GX」とも比較しながら、250シリーズの魅力をお伝えします。
【約500万円の価格差】ランクル250とレクサスGXはどう違う?
ランクル250シリーズは、2023年4月に登場。ランドクルーザーの中核モデルを担う、質実剛健さを追求しながらも、現代のライフスタイル合わせたモデルとして登場しました。ランドクルーザープラドの後継モデルとして位置づけられているようですが、250の方がはるかに大きく、そして価格もプラドの約367~554万円に対して、約520~735万円と大幅アップ。「これを後継モデルと言ってよいの?」と思ったものです。
そして昨年、レクサスブランドからランクル250をベースに、ラグジュアリー指向を強めたGXがデビューしました。レクサスの名を冠しているだけあってか、お値段は1195~1270万円。「えええ!?500万円も高いんかい!」と驚いたものです。
常識的な人なら「ランクル250とレクサスGXは、購入層が違うのだから比較する話ではないでしょ」とオトナの対応をするのでしょうが、体は大きくても、いつまでも少年の心を持つ不肖は「じゃ、500万円の違いはどこにあるんか?」という疑問が。ということで、業界のタブー(でもないかもしれませんが)である「トヨタとレクサス」を比較してみようと思います。
エクステリアと荷室空間
似て非なるディテールと実用性
まずは、ランクル250のエクステリアから。全長4925mm、全幅1940~1980mm、全高1925~1935mmという立派な躯体は、プラドより全幅が10cm以上広く、フラグシップのランクル300に肉薄します。アウトドアテイスト満載のエクステリアは頼もしさいっぱい。
GXの寸法は全長4950~4970mm、全幅1980~2000mm、全高約1920~1925mmと、誤差の範囲といえばそれまでですが、ちょっとだけ大柄。スピンドルグリルと精悍さを増した顔つきや、リアのコンビネーションランプの造形にレクサスらしさを感じます。
どちらも電動バックドアですが、取付位置の兼ね合いから開口時は後方にかなりのスペースを必要とします。障害物に当たれば止まりますが、バックドアを開ける時は気を付けた方がよいでしょう。ちなみにガラス部分だけを開けることも可能ですが、背が高い人でないと荷物の出し入れは難しいかもしれません。
後部は工夫次第で人も荷物も積める
ランクル250、レクサスGXともに3列シートの7人乗りと5人乗りが用意されています。基本的な機構や荷室容量は両者であまり変わりません。ここではランクル250の7人乗り仕様で3列目を展開した場合を見てみましょう。荷室はかなり狭く、軽自動車と変わらない程度。これはほかの3列SUVでも似たような感じになります。
3列目シートはリアラゲッジから電動で格納できます。ただ動作がゆっくりなので、せっかちな不肖は手でパタンとした方が早かったりします。
3列目をたたむと、やや斜めですがフラットで広い荷室空間が得られます。車両には3列目をたたんだ時だけ利用可能な、プライバシーシェードが付属します。
続いてレクサスGXで2列シート仕様(5人乗り)の荷室を見てみましょう。3列目がないことは床面をみてわかりますが、ほかの部分はというと、あまり変わりがないような、と言いたいのですが、床面が低くなっているようにも見えます。あとは、3列目を倒すスイッチがありません。
再び3列シート仕様のランクル250に戻って、2列目シートを倒してみましょう。そうすると、こちらも少し斜めですがフラットな床空間が得られます。
続いて2列シート仕様のレクサスGXで2列シートの背もたれを倒したところ、フラットな空間を得ることはできず。ですが、椅子全体を前にたおすと 、今度はフラット空間が得られます。2列シート車、3列シート車で悩まれる方はご参考になれば。
またまた3列シートのランクル250に戻って、3列目をチェック。乗り込み方は2列目シートを前に倒します。185cmの筆者が乗ろうとしたところ、結構乗りづらくて難儀しました。座ってみると思ったより体育座りにならなくて好感。
ちなみにUSB端子やドリンクホルダーも用意されていますし、3列目用のエアコン送風口もあります。このドリンクホルダーとUSB端子、エアコン送風口は2列シート車でも用意されていました。
内装とシート:道具感あふれるランクルと、洗練されたGX
では2列目シートを見てみましょう。まずはランクル250から。シート素材は本革と合皮、ファブリックの組合せ。
続いてレクサスGX。こちらはアウトドア仕様といえる「OVERTRAIL」グレードということもあってか、汚れや耐久性に優れた合皮がメイン。「え? 本革じゃないの!?」という人には、「Version L」というグレードが用意されています。
確かにランクル250のシートとは、形は一緒ですが素材が違うことがわかります。で、触ってみたところ、驚いたことに合皮の方が高級感があります。そして座り心地も違い、こちらの方が少し柔らかいのです。
驚いたのは、ランクル250には12Vの充電ポートが用意されているのに対し、レクサスGXにはなかったこと。
ランクル250の運転席。こちらはアウトドアテイスト満載な印象。道具感があり、ランドクルーザーの世界観を体現しているようです。
続いてレクサスGX。こちらはスッキリスマートなオトナの空間。あとランクル250のカーオーディオがJBLであるのに対し、レクサスGXはマークレビンソンと異なります。なお、どちらもハーマン・インターナショナルのブランドです。
インフォテインメントと操作系:使い勝手と機能の細かな差
機能面でも、ランクル250とレクサスGXでは異なります。どちらもフル液晶ですが、ランクル250のメーターパネルは上位グレードは12.3インチ、そのほかのグレードは7インチであるのに対し、レクサスGXは12.3インチのみ。表示方法も少し異なります。
インフォテインメント画面も異なり、ランクル250が12.3インチであるのに対して、レクサスGXは14インチです。
ランドクルーザーはというと、エアコン関係をはじめ、ボタンがいっぱい。レクサスGXはタッチパネルで風量などを変えます。手袋をしている時はボタン式の方が反応がよいのですが、かといってゴチャゴチャしていないレクサスの方が洗練されているともいえます。
USB周りも異なり、ランクルはUSB Type-Cが3系統(うち1系統がインフォテインメントと通信可能)に加えてHDMIを用意。レクサスGXはUSB Type-Cが2系統で、すぐ下に12Vアクセサリーソケットを配置。そうランクス250は運転席側ではなく後席側に12Vアクセサリーソケットを配置しているから、運転席側には用意されていないというわけです。
スマホトレイはどちらもワイヤレス充電に対応。ですが、配置場所が異なり、ランクルはセンターコンソール前方の奥まった場所、レクサスGXはアームレスト側に横位置で設置されています。これに関してはレクサスの方が使いやすいように思いました。
そして、ランクルになくてレクサスにあるのが、アームレスト内のクールボックス。
センターコンソールは基本的に同じ。機能面で遜色はありません。強いて言えば、トラクションコントロールのスイッチの位置や、四輪駆動関係のスイッチの配置が異なることでしょうか。
走行モードはランクル250が3種類であるのに対し、レクサスGXは6種類と豊富。特にSPORTのほかにSPORT+を設定するところにレクサスらしさを覚えます。
オフロード時に用いるMTSとヒルディセントコントロール(坂道で自動的に速度をキープしてくれたりする機能)は共通の様子。メニューを見る限り違いを見出すことはできませんでした。
ランドクルーザーのハンドルは物理的スイッチが多いのに対し、レクサス側は静電容量式タッチスイッチを用いたスッキリ構造。さらにメニュー画面からカスタマイズができるようです。
パワートレインと乗り心地:トラック感か、欧州車テイストか
ランクル250のパワートレインは最高出力204馬力・最大トルク500Nmの2.8L 直列4気筒ディーゼルターボエンジン、または最高出力163馬力・最大トルク246Nm2.7L 直列4気筒エンジンの2種類。試乗車はディーゼルエンジンで、燃費はWLTCモード(燃費の世界統一基準)で11km/Lが公称値。ディーゼルエンジンらしい音と振動が車内に伝わります。
パワーに問題はありませんが、運転しながら「これはトラックか?」と思ったのも事実。乗り心地はというと、乗用車そのもので実に快適。ランドクルーザー300よりも乗り心地がよいのでは? と錯覚するほどの良さ。
レクサスGXのパワートレインは、最高出力353馬力・最大トルク650Nmを発揮する3.5L V6ツインターボエンジン1種類のみ。ディーゼルエンジンに比べると圧倒的に静かで、それでいてパワフル。踏めば踏むだけ巨体が加速する印象で、ちょっとしたスポーツカー気分にも。燃費はWLTCモードで8.1km/Lですが、街乗りの感じではディーゼルもレクサスのガソリンも、どちらもリッター5km程度と同じようなもの。高速道路になるとディーゼルに分があるようです。
予想外だったのが乗り心地で、レクサスの方が硬質な印象。エンジンだけでなくロードノイズなどもレクサスの方が低かったりします。ハンドルに伝わる振動もレクサスの方が少ないのですが、しっかりとエンジンが駆動しているという音とアクセルフィールが楽しめました。
エンジンと足回り、ボディーと内装、ブランド代で約500万円というプライスタグについて、どう捉えるかは人それぞれですが、欧州車のベーシックグレードと最上位グレードの価格差を考えると、それらに比べれば変化量が多いということもあり、筆者は妥当かなと思います。
ただ、レクサスを見た後にランクル250を触れると、お買い得に思えるから不思議。もちろん、お金があるのならレクサスGXの方がイイのですが。
それぞれのライバル車たち
ふと、ランクル250のライバルは何かと考えてみました。真っ先に浮かんだのがジープなのですが、ラングラーかというとそれは違うような。ではグランドチェロキーかというと、それも違うような。その後も色々と考えたのですがライバルが思い浮かばず。
ランクルプラドと同じサイズだと、Jeepならコンパスとかがライバルに挙がるので、ランクル250は独自のジャンルのクルマといえるかもしれません。
レクサスGXはというと、ランドローバー ディフェンダーが選択肢に挙がるような気がします。どちらもラグジュアリーであり、高い走行性能を有したクルマ。価格も同系統です。









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