現役自衛官の自民党大会「君が代」歌唱が波紋 党は責任を個人に...の画像はこちら >>



 4月12日に行われた自民党党大会で陸上自衛隊中央音楽隊の自衛官が制服姿で歌唱したことが波紋を呼んでいる。



 翌13日自民党の鈴木俊一幹事長は記者会見で、「伝聞」と前置きした上で、①企画会社から提案を受けて依頼した、②個人に対してお願いをした、③君が代は政治的な意味を持つものではなくその斉唱も問題ない――と説明。

違法行為との認識は示さなかった。



 しかし、これでスンナリ納得はできない。「特定の党大会に制服で参加することは警察や自衛隊の不偏不党の大原則に反する」という真っ当な指摘が入った。



 そして服装の面からもツッコミが入る。今回、件の自衛官は「演奏服装」という特別な服を着ているように見えた。これは服装規則上、「陸上幕僚長が演奏のため特に必要があると認めて指示するとき」にのみ着用できるとされている。つまり、その服で党大会に出た以上、自衛隊が組織として関与・承認していたと解釈できるのだ。小泉進次郎防衛相も、党大会で自衛官と一緒に撮った写真をXから削除するなど何やら慌てているようだ。



 さらに、自衛隊の第14音楽隊は、原則として政党・宗教団体などからの依頼を受けたり、政治的活動に関与することができないとされている。自衛隊は自衛隊法で行動を制限されているため、他の音楽隊でも同じ見解であろう。



 自民党はどういうつもりなのか。



 一部の支持者は「党大会は政治活動ではないんだ!」と強弁。

しかし鈴木貴子広報本部長からして「自民党大会は党の意思決定に関わる重要な組織会議として位置づけられています」と言った。「党の意思決定に関わる重要な組織会議」とはまさしく政治活動ではないか。



 自民党は「あくまで個人へのお願い」と事態を矮小化し、参加した現役自衛官か陸上幕僚長辺りに責任を逃げ切りたい。だが、現場の自衛官を盾にしか使えない集団が「改憲」を語る資格があるとは、とても思えない。



文:BEST T!MES編集部

編集部おすすめ