米ウィスコンシン州投資委員会、ブラックロック・ビットコインETFの株式を全量売却

米国で退職者にビットコイン投資エクスポージャーを最初に提供した州の一つであるウィスコンシン州が、ブラックロック(BlackRock)のビットコインETF保有持分を全量売却したことが分かった。

ウィスコンシン州の退職年金基金を管理するウィスコンシン投資委員会(SWIB)が第1四半期中にブラックロックのIBIT持分を全量整理したことが明らかになった。


15日(現地時間)、米国証券取引委員会(SEC)に提出された13F報告書によると、SWIBは前四半期に保有していたIBIT持分606万351株を全て売却し、今四半期はいかなるビットコイン現物ETFも保有していないことが確認された。

この600万株以上のIBIT株式は、現在の価格では約3億5560万ドル(約516億円)に相当する。

SWIBは2024年第1四半期、ビットコイン現物ETFが発売された四半期に約1億6400万ドル相当のビットコインETFを購入し、米国の州政府年金としては初めて退職者にビットコインへの投資エクスポージャーを提供した事例として注目された。

しかし、今回の全量売却は、わずか1四半期前の2023年第4四半期にグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の100万株をIBITにリバランスして追加購入した直後に行われたものだ。

2024年末には、SWIBは合計1660億ドル以上の資産を運用しており、ビットコインETFは売却前のポートフォリオ全体の約0.2%を占めていた。
編集部おすすめ