元関ジャニ∞の錦戸亮が、先月30日いっぱいでジャニーズ事務所を退所したが、その翌日にはソロアーティストとしての公式HPを立ち上げ、ファンクラブの開設と、11月にソロ初となるライブハウスツアーを実施することを発表。さらに自主レーベル「NOMAD RECORDS」の設立と、12月11日にアルバム『NOMAD』を発売することも発表した。

 この用意周到な展開に、ファンからは「かっけー」「仕事ができる」などの声が上がり、錦戸のソロ転向をバックアップしてきたとされる元KAT-TUNの赤西仁も自身のInstagram上で「Bahahahahha Happy Birth Day! It’s a whole new world baby.亮ちゃんFANの皆様お誕生日おめでとうございます!」と祝福。続けて錦戸のインスタを添え「#本物がどれか分かりづらいからはよバッジとってこいやんけ」とツッコミを入れ、2人のファンは盛り上がりをみせた。

 これまで、ジャニーズ事務所を独立すればしばらくの間は“芸能界を干される”といわれた時代もあり、事務所に配慮して退所直後から派手に活動するのは控えるというのが暗黙の了解だっただけに、錦戸の行動に芸能界がざわついているという。テレビ局関係者はいう。

「前事務所社長のジャニー(喜多川)さんが亡くなった直後に、事務所に対するあるまじき侮辱行為です。錦戸のファンは喜んでいるようですが、関ジャニのファンを完全に怒らせました。9月に行われた関ジャニの5大ドームツアー最終日を見に行きましたが、ほかのメンバーはMCでしんみり昔話をしているのに、錦戸だけはまったく意に介していないようで、すでに本人は完全に吹っ切れていた感がありました。後日、メディア関係者に送られたメンバーたちからのお礼文が綴られている恒例のハガキでも、錦戸のコメントは“どうもありがとうございました”くらいの味気ないものでした」

 また、芸能事務所関係者はいう。

「自分を育ててくれた事務所への最大の裏切り行為です。ただ、音楽一本の世界へ進むのであれば、ジャニーズを敵に回したところで、邪魔されるようなこともないのかもしれません。ビジネスとしてどこまで成功できるかはわかりませんが、ジャニーズ時代に獲得したファンは、日本だけでなくアジア圏にも大勢います。赤西のように伸び伸びとしたスタイルでやっていくには、それでよいのかもしれません。

しかし、今ソロになってやっていけるのは、ジャニーズのお陰です。他人事ながら、その古巣に対してあまりに酷い行動だと思います。

 ジャニーズは求心力だったジャニーさんをなくし、独占禁止法の疑いで公正取引委員会から調査が入り注意され、さらに遡れば、SMAP解散騒動で企業としての世間からのイメージは大きく悪化しました。そういう状況のなかで、事務所もタレントに対して強く出られなくなりつつあるという背景もあるのかもしれません」

山下智久の動き

 早くもメディアでは錦戸の次に退所する可能性のあるメンバーについて取り沙汰されているが、以前から名前が挙がっていたのが、赤西、錦戸と仲が良いとされる山下智久だ。

 その山下は、かねてから親交のあった米ハリウッド俳優ウィル・スミスの息子で俳優のジェイデン・スミスを介して、ウィルが代表を務めるエンタメ企業「Overbrook Entertainment」との契約にサインしたと、1日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)に報じられた。ジャニーズに在籍しながら海外のエージェントと契約するタレントは初めて。完全にフリーランスになった赤西と錦戸とは違い、手堅い方法を取った山下の行動について、スポーツ紙記者はいう。

「赤西や錦戸と大きく違うのは、山下は音楽志向ではないということ。日本だけでなく海外でも俳優としてもっと飛躍したい、という思いが伝わってきます。公取から独禁法の疑いで注意を受けたばかりということもあり、山下の意向を潰せる状況ではないでしょうから、事務所としてはぐうの音も出ないでしょう」

 芸能界の潮目が、確実に変わりつつあるようだ。

(文=編集部)

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