飲食店を選ぶに当たり、清潔感を重視する人も多いのではないだろうか。特にトイレが汚い店は印象が悪い。

そこで今回、都内の大手ファーストフードチェーン6店の女子トイレを当社で調査・比較してみたところ、汚さのワーストランキングとしては以下となった。

ワースト1位:ミスタードーナツ
2位:ファーストキッチン
3位:ケンタッキーフライドチキン
4位:フレッシュネスバーガー
5位:マクドナルド
6位:モスバーガー

※ランキング方法:入室時に感じる清潔感、清掃の行き届き具合、便座消毒用クリーナー・便座シート・除菌用アルコール・清掃チェックリストの有無、その他のプラス/マイナス点を元に独自に集計。

 まずは、マクドナルド。2014年以降、中国食肉加工工場の消費期限切れ鶏肉使用問題など食の安全に関する問題などがたて続けに発覚し、深刻な客離れを招いているが、店舗の衛生面はどうだろう。

 ある店舗のトイレに入ってみると、黒基調の落ち着いた空間。個室内には赤ちゃんを座らせるベビーチェアが設置されており、ファミリー層への配慮も窺えた。壁には便座消毒用クリーナーのディスペンサーも備え付けられていて、客が清潔に使用できるのもよい。

 個室から出てすぐの手洗い台もキレイに磨かれていたが、残念だったのはハンドソープしかなかったこと。最近では除菌用アルコールを用意している飲食店も増えているので、手で食べるハンバーガー店こそ必須ではないだろうか。また、従業員がいつ清掃したのかわかるチェックリストも、少なくとも客の目に触れる場所には掲示されていなかった。

 続いて、マックのライバルであるモスバーガーへ。こちらはウッドテイストで温かみのある個室で、便座用クリーナーがない代わりに水に流せる便座シートが設置されていた。
しかし気になったのは、床の隅に置かれた掃除用ブラシや洗剤。何かで隠せなかったのか。また、マックと同様に清掃チェックリストも見当たらなかったが、手洗い場にハンドソープと除菌アルコールの両方が用意されていたのはありがたかった。

 次に、ハンバーガーのほかパスタメニューも豊富なファーストキッチンのトイレ。便座用クリーナーもあり、床に物も置かれておらず一見キレイに見えたものの、便座に座って驚愕。こちらは個室内に手洗い台も設置されているタイプのトイレだったのだが、座ると目線がちょうどエアタオルの送風口が見える高さになり、そこに埃が詰まっているのが丸見えだったのだ。手洗い後、もちろんエアタオルを使う気にはなれず、自分のハンカチを使用。また、こちらにも除菌アルコールと清掃チェックリストはなかった。

 ハンバーガーチェーンでもう1店、フレッシュネスバーガーは、アーリーアメリカン調を意識した店内だけに、トイレにも植物や小石が配置されるなど、ほかのチェーンとは明らかに一線を画すオシャレ感。ただし、衛生面では便座用クリーナーをクリアしたものの、やはり除菌アルコールと清掃チェックリストはなし。さらに鏡もくすんで見えたのだが、これは汚れではなくアンティーク調の演出と考えられる。客に不衛生と感じさせない範囲なら、コンセプトの徹底はギリギリセーフか。


●ハンバーガー以外

 ハンバーガー以外のファーストフード店も気になってきたところで、ケンタッキーフライドチキンを訪れてみた。ここでついに、清掃チェックリストを発見。午前中から昼過ぎまでは30分に1度チェックされていたのに対し、午後は1時間半に1度のペースに。それでも個室内はキレイに保たれていたが、非常に残念なことに便座用クリーナーも便座シートもなかった。ただし、手洗い台にはハンドソープと除菌アルコールの両方が用意されていた。

 最後に、スイーツ系のミスタードーナツへ。頻繁に“100円セール”が行われることからお財布には優しい印象だが、こちらのトイレも便座用クリーナー、便座シートなし。清掃チェックリストらしき札は見えたものの、客に見えないよう伏せられていた。そのため、清掃の頻度はわからなかったが、手洗い場には水垢や石鹸カスの白い汚れを確認。ハンドソープと除菌アルコールの両方が置かれていたのが救いだった。

 以上が今回の調査結果となる。もちろん街や店舗によって差はあるだろうが、チェーン店ならば衛生面も統一してほしい。
おいしさはもちろん、安心して食べられる環境づくりも、客の“スマイル”につながっていくはずだ。
(文=編集部)

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