天海祐希が主演を務める連続テレビドラマ『緊急取調室』第3シーズン(テレビ朝日系)の第8話が6月6日に放送され、平均視聴率は前回から0.1ポイント減の12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。
今期のドラマのなかでも高視聴率をキープし、独走状態の同ドラマ。
第8話では、ネット広告会社の社長・宇佐美友香(霧島れいか)が昼休みに社長室で殺されているのが発見された。当時、会社には100人以上の社員が出入りしており、まだ容疑者の特定には至っていない。そこで、上からの指示で、本来なら取り調べを専門に行うはずのキントリが初動捜査の聞き取りに加わることに。
事件前日に営業部・橋下拓海(入江甚儀)が社長から叱責を受けていたという情報をつかむも、橋下には事件当時、アーカイブ室にいたというアリバイがあった。そのアリバイを証明したのが、アーカイブ室長の木崎勝則(橋本じゅん)だ。
いずれも重要な証言を得ることはできず、まずは第一発見者の人事部・梅田信吾(三宅弘城)を取調室に呼んで話を聞くことに。饒舌に話す梅田に真壁たちは違和感を持ち、監物と渡辺が梅田の後をつけると、殺害に使われたと思われる社長のノートパソコンを駅のロッカーに隠し持っていたのを発見する。
そして、3人の不自然な供述から、彼らが以前から知り合いで社長殺害にもかかわっていると疑い始めた真壁たち。同じ会社の男性職員ということ以外、大きな共通点が見つからずに苦戦するものの、実際は定年退職の前日に「時代についていけない使えない人間はうちの会社にはもういらない」と社長に切り捨てられた木崎が衝動的に社長を殺害。自分たちの部署に居場所がなく、アーカイブ室に居場所をつくってもらい、木崎に感謝していた橋下と梅田が木崎をかばっていたという「男3人の友情」ストーリーだった。
インターネット上では、「おじさん3人の友情になぜか泣けた」「男女関係なく、働く人間すべてに響く内容だと思う」「女性ゲストが続いてたから、久々の男性メインで新鮮な感覚。
とはいえ、今回はキントリが初動捜査に加わったことで、捜査一課の“モツナベ”コンビとのからみがいつも以上に多かったことにも注目が集まった。毎回、取り調べに入る前にキントリのメンバーが手を重ねて低いテンションで「うぇ~い」と気合いを入れるシーンがあるのだが、今回はここに“モツナベ”コンビも参加。“モツ”こと監物が真壁に「『うぇ~い』って言った?」とツッコまれ「言ったよ!」と返すシーンに、思わず笑ってしまった人も多かったようだ。
さらに、事件解決後にみんなが集まる居酒屋では、“ナベ”こと渡辺が男同士の友情の話から「僕だったら、モツさんを守りますよ」と語り、「よせ、ナベ。寄せ鍋!?」(監物)、「おぉ!」(監物&渡辺)という微笑ましいシーンも。ここでも、真壁に「おもしろくない」と言われたモツが「おもしれぇし!」「素直だし!」と反論。そんなシーンに、今回は「モツナベコンビにほっこりした」「モツナベ大好き!」「かわいい」という声が多く上がっていた。
最終回が迫り、解散危機の可能性もあるキントリだが、これからの展開にも注目だ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)