天海祐希が主演を務める連続テレビドラマ『緊急取調室』第3シーズン(テレビ朝日系)の最終話が6月20日に放送され、平均視聴率は前回から0.7ポイントアップの13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

 安定した高視聴率で最後まで今期ドラマのトップを譲らなかった『緊急取調室』だが、初回の自己最高15.2%を超えることはできず。

最終回の視聴率だけでいえば、月9ドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)の13.8%を下回るという残念な結果に終わってしまった。

 最終話では、同級生3人を殺害した容疑で逮捕されている北山未亜(吉川愛)の事件と、医大の同級生を殺害した容疑をかけられている藤井卓生(坂東龍汰)の2つの事件の共通点と、その2人を救ったかたちの地元中学の元校長・染谷巌(吉田鋼太郎)との関連が明らかになった。

 前回、染谷に話を聞きに行っていた管理官・梶山勝利(田中哲司)は、そのときに染谷がなんらかのかたちで事件にかかわっていることに気が付いた。だが、それが原因で染谷から崖に突き落とされてしまい、真壁有希子(天海祐希)ら緊急事案対応取調班(キントリ)のメンバーと連絡が途絶えていた。

 そして、ついに北山が「殺すつもりはなかったが、藤井に毒をつくらせて同級生たちに飲ませた」という内容の供述をはじめ、その一方で、藤井も同級生を殺害したのが染谷だと告白していた。その結果、染谷が医大生殺害の犯人だと睨んだキントリは染谷を取り調べることに。
一方、梶山は捜索に当たっていた警察官らに無事発見され、染谷の家から殺人の証拠を持ち帰ってきていた。

 こうして、すべての事件の真相が明らかに。キントリは刑事部長・磐城和久(大倉孝二)から今回が“最後の事件”と言い渡されていたが、無事に解決させたことで、これからも同じメンバーで継続できるように磐城が上層部にかけあってくれるという。結局、最後はキントリに「異動の内示が出た」と梶山がみんなに告げる場面で終わったため、解散したのか継続したのかはわからなかったが、インターネット上では「解散しちゃうのかと思ったけど、これは続編が期待できるラストだ」「解散、回避できるかも?」との声が上がっていた。

 シーズン1・2で刑事・中田善次郎を演じていた故・大杉漣の代わりにドランクドラゴン・塚地武雅が仲間入りし、新・キントリで臨んだシーズン3。その塚地もすっかり馴染み、今回も「またシリーズが続きますように」「大好きなドラマなので、また続編待ってる」と継続を期待する声も多い。


 ただ、視聴者が一番気になったのは、真壁と梶山の恋のゆくえだったようだ。塚地が演じる玉垣松夫は当初から2人の関係を怪しんでいたが、最終回では、小石川春夫(小日向文世)と菱本進(でんでん)に「あの2人、付き合ってるんでしょうか?」と直球の質問を投げかけていた。小石川と菱本は、お酒を飲みながらそろって「ない、に一杯」と否定したが、視聴者からは「梶山・真壁のベタベタしない関係が今後も気になる」「真壁と梶山の関係に発展はあるのだろうか……?」「梶山と真壁のツーショットは見ていてこっちがドキドキする」など、やはり気にする声が多く上がっていた。

 今後、続編がつくられるとしたら、2人の関係性にも進展があるのだろうか。この2人には、これからもいいバディとして関係性を築いていってほしいものだ。
(文=絢友ヨシカ/ライター)