筆者は個人的にはアイドル好きではないけれど、「アイドルの効能」には一目置いている。知人に、うつ病で会社を長期休職していたけれど、アイドルに慰められたという男性(40代既婚)がいたのだ。

現在は復職していて、元気に握手会などに参加しているようだ。


8月28日放送の「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京)で、「ももち」ことと嗣永桃子さん(25)のラストコンサートを見るために来日したノルウェー人の男性がいた。彼の姿にもまた、アイドルの効能を感じた。(文:okei)


■暗い性格が明るく……自分を変えてくれたももちに感謝



7年前に偶然ももちのミュージックビデオを発見して、すぐにファンになったというトミーさん(26)は、番組の密着取材を快諾。友だちも少なく暗い性格の自分が嫌だったが、おとももち(注:ももちファン)になってから自分を変えることができたという。


トミーさんが語るももちの魅力とは、149センチと小さな身体にも拘わらず、エネルギッシュで明るく、内面の強さがあるところだ。

ももちはアイドルをしながら大学を卒業し、引退後は夢だった幼児教育の道に進むという。


そんなももちの姿に励まされ、トミーさんは自分を変えるためにアルバイトを辞め会社員になった。入社からわずか3年で小さな部署の責任者を任されるまでになったという。自分を変えてくれたももちに、最後の感謝を伝えたい思い、はるばる北欧からやってきたのだ。


6月30日のラストコンサート当日、ももちのパワフルなパフォーマンスを見て「今まで生きてきた中で一番の幸せだ」と感動しきりのトミーさんは、こんな風に語っていた。



「ももちを超えるアイドルは見つけられないかもしれない。

でも、見つからなくてもいいんだ」
「アイドルは探すものじゃなくて向こうからやってくるものだから」
「僕の場合はそれが『ももち』だったんだ」


そして、「彼女は最後まで泣かなかった。やっぱり彼女は凄く強い人だ。彼女のように、僕も強い人間になるよ」と、改めて決意を語っていた。


■「マジで号泣した」「やっとロスが治ったと思ったのに…」


これを見た視聴者からは、「泣ける」とネット上の書き込みが相次ぎ話題になった。



「すまんがマジで号泣した」
「家族がいるのに泣いたわ」
「泣いたけどなんかすごい元気もらったわ」


遠くノルウェーの人にまで魅力が伝わり、ここまで言わせるアイドル・ももちはすごいの一言だ。アイドルは人に夢や希望を与える存在。

そのことを改めて教えてもらった。中には、「やっとロスが治ったと思ったのにぶり返させやがってふざけんな涙」などのコメントも。ももちのアイドルとしての力量を感じる一幕であった。