【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■縦ロールといえばお嬢様
1995年3月20日生まれの女子高生でありながら、亡き祖父から引き継いだ「夏芽ホールディングス」の社長も務める女帝。
ヒロインの「荻野目苹果」(おぎのめりんご)の「プロジェクトM(マタニティ)計画」に対し、真砂子は「プロジェクトM(マリオ)計画」を進めています。マリオも陽毬同様に余命わずかで、ペンギン帽子をかぶることでその命を延ばしています。
高倉兄弟や、自身の父が所属していた組織「ピングフォース(企鵝の会)」のリーダー「渡瀬眞悧」(わたせさねとし)に、「日記の呪文がマリオの命を救う」からとピングドラムを奪うことを指示されて動いていますが、眞悧を胡散臭く感じており、信用はしていません。お兄様に比べて判断能力がある娘さんなのであります。
■兄と父と組織との関係
高倉夫妻が幹部を務めていたピングフォースに、父や兄とともに参加していた真砂子ですが、兄の「二人を普通の子どもに戻したい」という希望で、真砂子と弟のマリオだけ連れ戻され父と兄は自主追放されます。その後、父は切り捨てられ死亡し、兄は高倉家に養子に入り、高倉家の長男として育てられます。真砂子としては兄を取られた気持ちも強く、高倉家の弟妹に関してはあまり良い感情は持っていません。冠葉は夏目家とは断絶するつもりでいたので、真砂子からのプレゼントをつっ返し続けていたようです。そのため、兄妹だとわかるまでは、真砂子は振られた元彼女でストーカーだと思われていました・・・。
■命がけで兄を止めたい、熱い思い
ペンギン帽子の力で冠葉から命を分け与えられた陽毬。
そして冠葉は、人の命を奪う行為を否定する義弟の晶馬とも決裂してしまいます。陽毬も命を捨てる覚悟で止めますが、冠葉にとっては陽毬の命に代わるものなどこの世にはなく、結果的に守りたかった高倉家も、夏芽家と同様バラバラになってしまうのです・・・。
強欲でお金持ちの祖父を汚いと感じ、家を捨てて理想に走る父と組織を美しいと感じていた真砂子。そして、陽のあたる場所に自分たちを戻してくれた兄を、命をかけて守ろうとする真砂子も実に凛々しく美しく魅力的です。特に22話『美しき棺』は必見です。
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★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)
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