阪急交通社は9月14日、「大阪のキタとミナミ」をテーマとした調査結果を発表した。調査は8月7日~14日、全国20代以上の男女532名を対象にインターネットで行われた。

○大阪の「キタ」と「ミナミ」という呼び方、認知度は76%

「キタ」と呼ばれるエリアと「ミナミ」と呼ばれるエリアが存在する大阪。それぞれどのエリアを指すのかについて明確な定義はないものの、「キタ」は大阪駅や大阪梅田駅周辺、「ミナミ」は心斎橋駅や難波駅周辺を対象とするのが一般的。

では、そもそも、大阪の「キタ」と「ミナミ」という呼び方は、どれだけ知られているのだろうか。聴取した結果、76%が「知っている」と回答。大阪府在住者に絞ると、94%と非常に高い割合に。
○上品な「キタ」と親しみやすい「ミナミ」!?

また、「キタ」と「ミナミ」ではどちらの方が好きかと質問したところ、「ミナミ」が29%、「キタ」は22%と大差ない結果となったが、大阪府在住者に絞ると、「キタ」が55%、「ミナミ」は23%と、「キタ」の方が2倍以上もの票を獲得。
「キタ」と答えた人に理由を聞くと、「オシャレで落ち着いている」「洗練されている」「静かで大人の雰囲気がある」「治安が良い」「行きやすい場所だから」といったコメントが寄せられた。

一方、「ミナミ」と答えた理由については、「飲み屋が多く、美味しいグルメが多いから」「雑多な感じはあるが賑やかで楽しい」「ミナミの方が、浪速という感じがする。関西らしい感じがする」といったコメントが。

「キタ」には上品さ、「ミナミ」には親しみやすさというイメージがあり、どちらを好むかで回答が分かれる傾向にあるよう。

次に、「キタ」と「ミナミ」を比較して、「ショッピング」「グルメ」「観光」「大阪らしさ」という点において、どちらの方が良いと思うかと質問したところ、「ショッピング」においては「キタ」が「ミナミ」を上回る結果に。

「キタ」には、グランフロント大阪をはじめとした大規模な複合商業施設が多いうえ、巨大な地下街も広がっており、ショッピング施設が充実。
阪急大阪梅田駅の近くにある茶屋町は、おしゃれなお店が集まるエリアとしても人気のよう。

他方、その他の項目については、いずれも「ミナミ」の方が多い結果に。「ミナミ」には、グリコの看板やかに道楽でもおなじみの「道頓堀」、お笑いの「なんばグランド花月」があるほか、たこ焼き屋やお好み焼き屋もいたるところにあり、これぞ大阪といった雰囲気が楽しめるエリアとなっている。