同作は五十嵐律人氏による同名小説の実写化作。
映画『法廷遊戯』監督「杉咲花って4~5人いる」
深川監督は「台本に書かれてないところまでたどり着いていこうと話していて、シーンを追うごとに明確化されていくんですが、ロースクール時代の杉咲さんと、高校時代の杉咲さん、接見室に入ってしまった杉咲さん、法廷に立たされる杉咲さん……杉咲花って4~5人いるなと思っていて。現場で見てても全然違う」と演技の違いを表す。「高校時代が1番賢そうで、だんだん壊れていくんですけど、なぜか肌ツヤはどんどん良くなっていく感じがしていて。最後の法廷のシーンで判決を聞いている時にはすごくツヤツヤしていて、気持ちが悪いと言ったらあれですけども、すごいなと思っていました」と語った。
「気持ち悪い」という言葉の真意について、監督は「だってあんなことが起きてるのに、あんなにニコニコしていて、接見室でもあんなに楽しそうに。映画は年間千本以上公開されるんですけど、あの熱量のワンシーンはナンバーワンだろうなと、個人的には思っています」と絶賛の表現だった様子。さらに「2テイク目で『笑ってくれる?』と言ったら、芝居に取り込んでいて、ものすごい狂気に見えた」という監督に、北村も「すごいなと思ってました」と同意。杉咲は「意識してなかったんですけどね」と微笑んでいた。