映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』 (公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が4日に大阪で行われ、GACKT、加藤諒、益若つばさ、アキラ100%、モモコ、藤原紀香が登場した。

同作は『パタリロ!』などで知られる魔夜峰央氏が1982年に発表した作品で、2015年に復刊されたことをきっかけに、テレビ番組、SNS、インターネットなどメディアで多数取り上げられ、大反響を呼んだ。
埼玉県民が東京都民からひどい迫害を受けている世界で、東京都知事の息子・壇ノ浦百美(二階堂)と、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(GACKT)の活躍を描く。

映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』大阪で舞台挨拶


公開初日の興行収入が前作比160%(全国エリア)のロケットスタートとなったこと、さらに、公開初日の関西エリアの興行収入が330%という驚異的な数字を記録したことを受け、GACKTは「3.3倍の人が観に来ている事と(ディスっている事で)敵に回していないかはイコールではないですよね……。前作はヒエラルキーがありましたけど、今回大阪はただの悪者になっています」と未だ心配が晴れない様子で大阪人の反応を探る。益若は、滋賀県での前作対比の興行成績が約1000%であることを挙げ、「私たちの想像以上の盛り上がりで凄く嬉しいです」と素直に驚きを見せた。

関西への愛ある「ディス」も話題になっている本作について、周りからの反響を聞かれた藤原は「やっぱりありましたね。ネタバレにならない様に言いますと……」と少し思案してから、「和歌山、奈良、滋賀の方々のことをディスらなきゃいけないので、全国に向けて色んな人が来たら嬉しいなあ!という思いで思いっきりディスらさせてもらいました」明かす。
モモコは「初日観に行ったのですけど、すっごい人でビックリしました。上映回数アホちゃうかと思いました。でも皆さんいっぱい入ってくれて嬉しかったです」と喜びと感謝を伝えた。アキラは父親が滋賀県出身で、母親が埼玉県出身であることを告白し、「僕はこの映画のために生まれてきたんじゃないかと、お袋がめちゃくちゃ喜んでて嬉しかったです」と反応を明かした。

注目してほしいポイントを聞かれたGACKTは「いい表現で言うとオマージュ、普通に言うとパクリですね」とここでひと笑いをかっさらいつつ、「(パクリが)沢山入っているので、いくつパクリが入っているのか数えていただくのはアリなんじゃないかと……。後こういう作品を作るときって許可を取るのが普通なんですけど、ほとんど許可を取っていない。
(監督が)未だにクレームが入ってないと喜んでましたから、ボクは訴えられると思ってます。ボクの予想ではあと2週間くらいで公開中止になると思う」と自虐ネタで語る。藤原は「(愛之助との)結婚後の2人の共演は初でしたのでそこのシーンを楽しんでほしい、凄く仲の悪い役だったのでお芝居はやりやすかった」と盛り上げた。

イベントでは映画の大ヒットを祝し、鏡開きを実施。樽の中にはたこ焼きを模したたこ焼きボールが入っており、6人はそこにサインを書き込み観客に投げ込む。サインを書き込む際には、GACKTが日付を誤って「11月4日」と書いてしまったことを加藤・益若が目ざとく見つける一幕も。
さらに、もう一つおまけにと6人の手に握られたたこ焼きボールは人気店「くくる」のたこ焼き無料券付きで、大阪人は大歓喜でキャッチしていた。