パレスホテル東京(東京都千代田区丸の内)は2024年2月6日、北陸・福井県のレストランとのコラボレーションイベント「Essence of Japan -北陸シリーズ・福井県-」を開催する。開催に先がけてコースの一部をいただいてきた。

○福井県の名フレンチと酒造、パレスホテル東京がコラボ

パレスホテル東京では、2022年から「最上質の日本」の提供を目指し展開するイベント「Essence of Japan」を行っている。今回は北陸3県の食をテーマとしたイベントを3回にわたって開催予定で、福井県がその初回を飾る。2024年夏に石川県、2025年初頭に富山県を取り上げる予定だそう。

イベントは、福井県のオーセンティックフレンチレストラン「Le jardin(ル・ジャルダン)」のシェフ 堀内 亮氏、同県を代表する日本酒を醸造する「黒龍酒造」の8代目蔵元 水野直人氏、パレスホテル東京 総料理長 齋藤正敏氏のコラボレーションによる一夜限りの特別なディナーとなっている。料理とペアリングするお酒には、黒龍酒造の限定生産の日本酒3種とパレスホテル東京のソムリエがセレクトするワイン2種が用意される。
○越前海老とズワイ蟹が上品なアミューズに

まずはパレスホテル東京 齋藤正敏総料理長によるアミューズ ブーシュ「越前海老とズワイ蟹のタルトレット クリュスタッセのコンソメ」。
越前海老とズワイ蟹に花穂紫蘇の香りでアクセントを加えたタルトレットに、同じく越前海老とズワイ蟹を使用したコンソメを添えた上品なアミューズ。

○越前産本まぐろの紫色でまとめた冷前菜

鮮やかな紫色が美しい冷前菜「越前産本まぐろ 紫野菜 オシェトラキャヴィア 東浦みかんのヴィネグレット」も齋藤総料理長によるもの。昆布締めして炙った越前産の本まぐろと、ビーツ、紫人参、アンディーブ、紫キャベツなどの福井産の紫野菜をふんだんに使用している。福井県敦賀市の特産「東浦みかん」の酸味が、ソースの甘み、野菜の素材そのものの味わいを引き立てる。

○福井県が誇るフレンチのシェフ珠玉の一皿

メインディッシュはLe jardin 堀内 亮シェフが担当。堀内氏は、フランスのミシュランガイドで3つ星として掲載される「レストラン レジス エ ジャック マルコン」などで研鑽を積み、パレスホテル東京フランス料理 エステールのアシスタントシェフを経て、現在Le jardinのシェフとして腕を振るっている。
2022年にフランス・パリで開かれた「第54回 <ル・テタンジェ賞>国際シグネチャーキュイジーヌコンクール」に日本代表として出場、日本人として史上3人目の優勝者となった。

そのル・テタンジェ賞の優勝作品である肉料理「牛肉のブリオッシュ包み焼き 20年熟成ポルトルージュのソース」が登場。国産牛フィレの間に柚子胡椒を塗った牛タンを挟んだ後、鶏と春菊のムースで包み、ブリオッシュ生地でくるみオーブンへ。3種のガルニチュール(付け合わせ)とともにいただく、

デザートは、同じくLe jardinの工藤 隆浩 シェフパティシエによる、甘酸っぱい福井梅が主役の爽やかなデザート「福井梅」。黒龍酒造の梅酒に漬けた梅の角切りと、福井梅をシロップで煮込んだコンポートを、梅風味のクリームで包み、ホワイトチョコレートでコーティングした目でも舌でも楽しめる一品。

当日のコースには、これらに温前菜「六条大麦と烏賊の温かいサラダ 汐うに風味のエキュム」、魚料理「若狭の寒ブリ へしこのコンディメント 大根 菜の花のクーリ」も加わる。
また、福井県・越前の人間国宝・岩野 市兵衛氏が漉いた福井県の伝統和紙「越前生漉奉書(えちぜんきずきほうしょ)」を用いたメニューカードや、同県の間伐材を使用した箸など、福井県にまつわるアイテムもテーブルを彩る。

北陸新幹線 福井・敦賀開業でよりいっそう注目される福井県。パレスホテル東京のテーブルで「最上質の日本」を巡る食の旅に出かけてみては。

「Essence of Japan -北陸シリーズ・福井県-」
日時: 2024年2月6日 18:00 受付/18:30 開宴
場所: パレスホテル東京 4F 宴会場「山吹」
料金: 4万2,000 円 (食事・飲み物含む) ※サービス料・消費税込み