●EXIT&ニューヨークが『ドキュメンタル』に初参戦
22日からPrime Videoで配信中の『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン 13 COMBINEDで、『ドキュメンタル』初参戦となるEXIT(兼近大樹・りんたろー。)とニューヨーク(嶋佐和也・屋敷裕政)の2組にインタビュー。
○EXITりんたろー。、『ドキュメンタル』に参加したくなかった!?
――今回、コンビで『ドキュメンタル』に初参戦となりましたが、参加を決めるときは話し合いをされたのでしょうか?
りんたろー。:(兼近が)マネージャーと一緒に即答しちゃってたんですよ……。
兼近大樹:りんたろー。さんが、ヤダってなるのが不安だったんで(笑)。
りんたろー。:先輩に1回聞きなよ!!
兼近:(笑)。夢の舞台だったので諦められない。先に決めて松本(人志)さんに通しておけば、最悪りんたろー。
りんたろー。:「出たくない! なんとかできないか」と言ったら、「松本さんの耳に入っちゃっているから、もう無理だ」って言われて(笑)。
屋敷裕政:そこが重要ですよね! 今どの段階なんやこれはっていう(笑)
嶋佐和也:じゃあ兼近の作戦通りだったんだ?
兼近:「松本さんに直接(断るのは)無理だよ……」と言い出したので、“よしっ!”と(笑)。
りんたろー。:だって、飲んでるときとかに「こいつ、『ドキュメンタル』断ってんだよなぁ」とか思われるんだよ……?
屋敷:めっちゃわかります! だからフットボールアワーの岩尾(望)さんはマジですごいと思う! (第1回で断った後も)普通の顔して松本さんと仕事しているのがすごいですよ! 松本さんも全然それを受け入れている。
りんたろー。
屋敷:断るっていう発想はなかったですけど……すごい憂鬱ではありましたよ。でもまぁ2人やから、がんばれば何かできるかなぁという感じ。
嶋佐:今回、コンビ対抗っていう初の試みじゃないですか? だから最悪あまり良くなくても、システムがよくなかったみたいな……(笑)。
屋敷:前例がないからな(笑)
嶋佐:でも松本さん……まっちゃんが名指しで決めてくれているなら断れないなと!
○ランジャタイ・ウエストランド・フットボールアワーも参戦
――今回、ご自身以外の出演コンビを見たときにはどのような印象を持たれましたか?
屋敷:正直、EXITがいちばん怖かったです。無茶苦茶準備してきそうやし、2人でがんばろうと決めたときの努力がいちばんすごいと思っていたので、何をしてくるか本当にわからなかった。りんたろー。
EXIT:(笑)
嶋佐:確かにEXITがいちばん不気味でしたね。でもランジャタイさんもウエストランドさんも同世代で昔から顔見知りだったので、ちょっと安心しました。そのなかにフットボールアワーさんが1組だけ入ってくるのもすごかったし、もし俺らがフットボールアワーさんの立場だったらきついなと思いますね。
りんたろー。
屋敷:飲んでましたね!お世話になりました。
りんたろー。:(出演するのは)めっちゃ嫌だったけど、そのときの自分たちに「お前ら、『ドキュメンタル』出るぞ」と言いたい。出たくはないけど、そういうのは好きなんですよね。
一同:(笑)
兼近:僕は全員先輩。
屋敷:∞ホールではね(笑)。
兼近:ウエストランドさんもランジャタイさんも勉強させてもらっていた立場だったので、正直、僕からしたらフットボールアワーさんと変わらなかった。僕だけスタンスは全員フットボールアワーなんですよ(笑)。でも目上の先輩たちと一緒にできる喜びはありました。
――今回の参戦に向けて準備してきたことはありますか?
屋敷:1カ月くらい前から、単独(ライブ)みたいにリモートでネタ合わせをしたりはしてました。でもネタを作るときの脳みそと違うから、何から考えたらいいんやろう、みたいな部分はありました。
嶋佐:出場決まってから「何か持っていかないと」という考えが常に頭の中にあるんですよ。素手で何も持っていかない状態では臨めないですから。でも何も思いつかないんです。「コンビでやっていい」って言われても、『ドキュメンタル』の現場ですることがわからないし、大変でした。
屋敷:今回、誰が出るかわかっていたので、これをやったらりんたろー。さんは笑うかな? とか、これやったらフットさんイケるかな? とか(考えて)。
嶋佐:そういう考え方ができたね。
兼近:我々は収録の空き時間でしか話せなかったんです。参戦が決まったのも僕らがいちばん遅いんですよ。準備期間も時間をとってやるということができなかったので、収録の合間にどうするかを話し合ったんですけど、結局ほとんど決まらなかった。
屋敷:(嶋佐に向けて)噂でEXITはとんでもない量を仕込んでくるって、言ってなかった?
嶋佐:そう。スタッフさんから「EXITさんは湯水のごとくアイデアが出ています」と聞いて。
兼近:出しました!
嶋佐:兼近が出したの?
兼近:そうっす!(笑)
りんたろー。:俺は『ドキュメンタル』に自分が出ることを想像すると気持ち悪くなっちゃっていたから、過去の『ドキュメンタル』を観ないようにしていた。だから、まず観るところから始めたんだけど、観れなくなっちゃって途中であきらめた(笑)。
一同:(笑)
――お互いがどんなことを準備しているみたいな情報は耳に入っていたんですか?
屋敷:ほぼないですね。会っても互いにその話はしなかったんですけど、唯一したのが後藤さん。NGK(なんばグランド花月)に行くタクシーでご一緒させてもらったときに、「どんな感じ?」と聞かれて、全然です~と答えたら、「俺らも全然! なんとかなるやろ!」みたいな感じやったのに、信じられんくらい準備してきた(笑)。
嶋佐:ロケ行ってたからね(笑)。
兼近:でもあれぐらいやってもよかったですよね!
りんたろー。:勉強させてもらいました。
――りんたろー。さんは番組内で坊主になりましたが、それはいつ頃から考えられていたんですか?
りんたろー。:腹決めて、最悪何かあったときにはいっちゃおう! と思ってたんですけど、その最悪のタイミングがわからなくなって……。
屋敷:だいぶ早かった(笑)。編集したら1本目でやってるんちゃいます?(笑)
兼近:多分1本目だと思う(笑)。「どうしようもなくなったら、ごめん! かねちー、(坊主)いくから」と言っていたんですけど……(笑)
嶋佐:りんたろー。さんの初手でしたよね?(笑)
兼近:おもろすぎてちょっと笑っていたと思う(笑)。
りんたろー。:あの時にもうどうしようも無くなっていたんだと思う……。
一同:(笑)
○出演して感じた『ドキュメンタル』の空気感
――これまで視聴者として観ていた『ドキュメンタル』と現場の雰囲気でギャップはありましたか?
嶋佐:観ている分は編集されているじゃないですか? でも収録は5時間あって、始まる前は結構なげえなと思っていたんですけど、体感はあっと言う間。早かった!
屋敷:これ言っていいのかわからないですけど、ちょいちょい松本さんのいる部屋の笑い声が聞こえるので、笑い声が聞こえないときには、マジで滑ってるんかなと(笑)。それがめっちゃ怖かった。
兼近:僕は絶対に笑っちゃうだろうなと思って『ドキュメンタル』を観ていたんです。耐えられないなと思っていたんですけど、中盤とかから空気がひりついてくるので、笑わなくて済むんだと。
屋敷:わかる! 面と向かってやられるより、横でぼそっと言われるほうが笑ってまいそうになる。国崎さんとかめちゃぼそぼそ言っていた(笑)。
りんたろー。:俺は合格点を低く設定していたんですよ。こうならなければOKにしようって……。でもこうなっちゃった(笑)
一同:(笑)
兼近:それがりんたろー。さんの良さだったりするんですよね。そこに気づいてほしいなと思いました。
屋敷:俺らもまだ知らないですけど、編集したものを観たらりんたろー。さんはめっちゃおもろくなってるんやろうなと思いました!
――収録を終えた後は、どんな心境でしたか?
屋敷:終わりたてより、少し経ってからの方がモヤモヤしました。
兼近:僕も湯船(の水面を叩いて)バッシャーンしましたよ。
嶋佐:そういう感じが久しぶりだった。悪い意味で仕事では何も反省しないんだけど、久しぶり“あそこはもうちょっとできたな”とか思った。
屋敷:テレビに出たばかりのときとかは、そういうことあったけど、えらいもんで慣れてもうて、ここまでの反省は久しぶりでした。
――『ドキュメンタル』出演を経てコンビ仲に変化はありましたか?
兼近:まぁ信じられないくらい泣いていたので……先輩に泣かれたら励ますだけですから……(笑)。想像以上の裏側で、始まる前も終わってからもずっとおもろかった(笑)
嶋佐:『ドキュメンタル』前後のりんたろー。さんのドキュメンタリー観たいわ(笑)。
りんたろー。:なんかうまくいかないコンビがいたとしたら、大切なパートナーがいることは当たり前じゃないし、それを守るために自分の心を殺すことも大切なのかなって伝えたい。
屋敷:何を言ってんすか?(笑) でも松本さんも「コンビ仲が悪くなるかも」と言っていたけど、もともとコンビ仲がよくなかったり、どちらかが司令塔みたいなコンビは揉めるやろなと思います。
りんたろー。:確かに!
屋敷:打ち合わせできないなかで、コンビで空気を読み合いながらだから、ある程度、調子がいいコンビじゃないと。
兼近:話し合えるコンビじゃないときついですね!
――またコンビでオファーがあったら出たいですか?
りんたろー。:マジで出ないです!
兼近:出ます!
一同:(笑)
屋敷:半年後くらいにもう1回出たいです。今すぐはちょっと面倒くさいです(笑)。
嶋佐:また違うメンバーだったら、中身ももちろんだけど全然違うんだろうなとは思うんですけど……。プレッシャーというか、決まってから本番までの間、常に頭の中にあるのがすごい嫌だな~。出ちゃえばというのはあるんですけどね!
○『ドキュメンタル』で観たいのは師匠クラスの笑かし合い
――逆に視聴者目線で、『ドキュメンタル』で観てみたいコンビはいますか?
屋敷:やっぱりフットボールアワー兄さんのコンビ芸はシビれるものがありました!
兼近:若手より上の芸人のがむしゃらのほうがおもしれぇのかなと思っちゃいましたよね。
屋敷:“この兄さんがネタ考えてるやん!”が嬉しかったりするんですよ。
兼近:出てみて思いましたけど『ドキュメンタル』って若手すぎたら弱いのかなって! ちょっと上の兄さんたち、ひいては師匠たち! オール阪神・巨人師匠とかに出てもらって!
嶋佐:シショメンタル?
屋敷:シショメンタルはめっちゃ観たい!
兼近:仲の悪いおぼん・こぼん師匠とかが出てきてもらって。
嶋佐:トミーズさんとか!
屋敷:できればコンビでやってほしいな。
兼近:その師匠たちのがむしゃらを観ることができたら、シビれるものがある。感動すらあるんじゃないかなと思います。
――最後に見どころを教えてください。
嶋佐:5時間ずっとめっちゃおもろかった。最後の10分とかはマジでカオス。これをカオスと言わなければ、何をカオスというのかというくらい。それは見どころです。
りんたろー。:マジでカオスだったよ(笑)
兼近:ひどかったっす(笑)。どうせあんだけ滅茶苦茶だったら、もっと行けばよかったなと思いました。
嶋佐:最後、りんたろー。さんの意地というか……。
屋敷:あそこで被せられるやつでありたいなというモヤモヤが残りました。りんたろー。になりたかった!
りんたろー。:えぇ~!! うそでしょ!?
兼近:おれも最後にブレーキがかかっちゃったんですよね……。
屋敷:お風呂でバッシャーンはそれやろ?
兼近:それです!
嶋佐:俺もりんたろー。さんで完結させないと! ってなっちゃった。
屋敷:りんたろー。さんという物語が最初と最後で美しかったからな~。そういうモヤモヤも『ドキュメンタル』の見どころですね。
――りんたろー。さん、最後になにか一言お願いします。
りんたろー。:本当に観ないでほしい(笑)。
■EXIT
りんたろー。と兼近大樹によるお笑いコンビ。2017年12月結成。パリピ口調のチャラ男キャラで話す「ネオ渋谷系漫才」で人気を集める。テレビやYouTubeなどで活動するほか、アーティスト、コメンテーター、俳優など幅広く活躍。アパレルブランド「EXIEEE(イグジー)」のプロデュースも手掛ける。
■ニューヨーク
屋敷裕政と嶋佐和也によるお笑いコンビ。2010年1月結成。屋敷がNSC東京校15期の同期の嶋佐を誘って結成された。主な出演に、テレビ朝日『NEWニューヨーク』、テレビ朝日『まだアプデしてないの?』、TBS『ラヴィット!』(木曜レギュラー)など。『M-1グランプリ』2019、2020ファイナリスト。
22日からPrime Videoで配信中の『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン 13 COMBINEDで、『ドキュメンタル』初参戦となるEXIT(兼近大樹・りんたろー。)とニューヨーク(嶋佐和也・屋敷裕政)の2組にインタビュー。
同世代だというEXITとニューヨークが、参戦を決めた経緯から準備段階、そして実際に出演して感じたことをざっくばらんに話してくれた。
○EXITりんたろー。、『ドキュメンタル』に参加したくなかった!?
――今回、コンビで『ドキュメンタル』に初参戦となりましたが、参加を決めるときは話し合いをされたのでしょうか?
りんたろー。:(兼近が)マネージャーと一緒に即答しちゃってたんですよ……。
兼近大樹:りんたろー。さんが、ヤダってなるのが不安だったんで(笑)。
やっぱり(りんたろー。さんは)先輩なんで粘られたら絶対無理じゃないですか。
りんたろー。:先輩に1回聞きなよ!!
兼近:(笑)。夢の舞台だったので諦められない。先に決めて松本(人志)さんに通しておけば、最悪りんたろー。
さんが「絶対出ない!」って言ってもどうにかなるんじゃないかと思って!
りんたろー。:「出たくない! なんとかできないか」と言ったら、「松本さんの耳に入っちゃっているから、もう無理だ」って言われて(笑)。
屋敷裕政:そこが重要ですよね! 今どの段階なんやこれはっていう(笑)
嶋佐和也:じゃあ兼近の作戦通りだったんだ?
兼近:「松本さんに直接(断るのは)無理だよ……」と言い出したので、“よしっ!”と(笑)。
りんたろー。:だって、飲んでるときとかに「こいつ、『ドキュメンタル』断ってんだよなぁ」とか思われるんだよ……?
屋敷:めっちゃわかります! だからフットボールアワーの岩尾(望)さんはマジですごいと思う! (第1回で断った後も)普通の顔して松本さんと仕事しているのがすごいですよ! 松本さんも全然それを受け入れている。
りんたろー。
:2人はスッと決まったの?
屋敷:断るっていう発想はなかったですけど……すごい憂鬱ではありましたよ。でもまぁ2人やから、がんばれば何かできるかなぁという感じ。
嶋佐:今回、コンビ対抗っていう初の試みじゃないですか? だから最悪あまり良くなくても、システムがよくなかったみたいな……(笑)。
屋敷:前例がないからな(笑)
嶋佐:でも松本さん……まっちゃんが名指しで決めてくれているなら断れないなと!
○ランジャタイ・ウエストランド・フットボールアワーも参戦
――今回、ご自身以外の出演コンビを見たときにはどのような印象を持たれましたか?
屋敷:正直、EXITがいちばん怖かったです。無茶苦茶準備してきそうやし、2人でがんばろうと決めたときの努力がいちばんすごいと思っていたので、何をしてくるか本当にわからなかった。りんたろー。
さんとか、片腕くらいやったらちぎりそう(笑)。兼近もガッツがヤバいから。
EXIT:(笑)
嶋佐:確かにEXITがいちばん不気味でしたね。でもランジャタイさんもウエストランドさんも同世代で昔から顔見知りだったので、ちょっと安心しました。そのなかにフットボールアワーさんが1組だけ入ってくるのもすごかったし、もし俺らがフットボールアワーさんの立場だったらきついなと思いますね。
りんたろー。
:ニューヨークは一緒に番組もやっていたし、よく池袋とか板橋で飲んでいた。
屋敷:飲んでましたね!お世話になりました。
りんたろー。:(出演するのは)めっちゃ嫌だったけど、そのときの自分たちに「お前ら、『ドキュメンタル』出るぞ」と言いたい。出たくはないけど、そういうのは好きなんですよね。
一同:(笑)
兼近:僕は全員先輩。
ニューヨークさんは、僕が(NSCに)入ったときにはもうスーパースターで、エースだった人たち。りんたろー。さんもですけど、NSCで「勉強しに観に行け」と言われていた先輩です。
屋敷:∞ホールではね(笑)。
兼近:ウエストランドさんもランジャタイさんも勉強させてもらっていた立場だったので、正直、僕からしたらフットボールアワーさんと変わらなかった。僕だけスタンスは全員フットボールアワーなんですよ(笑)。でも目上の先輩たちと一緒にできる喜びはありました。
――今回の参戦に向けて準備してきたことはありますか?
屋敷:1カ月くらい前から、単独(ライブ)みたいにリモートでネタ合わせをしたりはしてました。でもネタを作るときの脳みそと違うから、何から考えたらいいんやろう、みたいな部分はありました。
嶋佐:出場決まってから「何か持っていかないと」という考えが常に頭の中にあるんですよ。素手で何も持っていかない状態では臨めないですから。でも何も思いつかないんです。「コンビでやっていい」って言われても、『ドキュメンタル』の現場ですることがわからないし、大変でした。
屋敷:今回、誰が出るかわかっていたので、これをやったらりんたろー。さんは笑うかな? とか、これやったらフットさんイケるかな? とか(考えて)。
嶋佐:そういう考え方ができたね。
兼近:我々は収録の空き時間でしか話せなかったんです。参戦が決まったのも僕らがいちばん遅いんですよ。準備期間も時間をとってやるということができなかったので、収録の合間にどうするかを話し合ったんですけど、結局ほとんど決まらなかった。
屋敷:(嶋佐に向けて)噂でEXITはとんでもない量を仕込んでくるって、言ってなかった?
嶋佐:そう。スタッフさんから「EXITさんは湯水のごとくアイデアが出ています」と聞いて。
兼近:出しました!
嶋佐:兼近が出したの?
兼近:そうっす!(笑)
りんたろー。:俺は『ドキュメンタル』に自分が出ることを想像すると気持ち悪くなっちゃっていたから、過去の『ドキュメンタル』を観ないようにしていた。だから、まず観るところから始めたんだけど、観れなくなっちゃって途中であきらめた(笑)。
一同:(笑)
――お互いがどんなことを準備しているみたいな情報は耳に入っていたんですか?
屋敷:ほぼないですね。会っても互いにその話はしなかったんですけど、唯一したのが後藤さん。NGK(なんばグランド花月)に行くタクシーでご一緒させてもらったときに、「どんな感じ?」と聞かれて、全然です~と答えたら、「俺らも全然! なんとかなるやろ!」みたいな感じやったのに、信じられんくらい準備してきた(笑)。
嶋佐:ロケ行ってたからね(笑)。
兼近:でもあれぐらいやってもよかったですよね!
りんたろー。:勉強させてもらいました。
――りんたろー。さんは番組内で坊主になりましたが、それはいつ頃から考えられていたんですか?
りんたろー。:腹決めて、最悪何かあったときにはいっちゃおう! と思ってたんですけど、その最悪のタイミングがわからなくなって……。
屋敷:だいぶ早かった(笑)。編集したら1本目でやってるんちゃいます?(笑)
兼近:多分1本目だと思う(笑)。「どうしようもなくなったら、ごめん! かねちー、(坊主)いくから」と言っていたんですけど……(笑)
嶋佐:りんたろー。さんの初手でしたよね?(笑)
兼近:おもろすぎてちょっと笑っていたと思う(笑)。
りんたろー。:あの時にもうどうしようも無くなっていたんだと思う……。
一同:(笑)
『ドキュメンタル』S13の見どころはラスト10分
○出演して感じた『ドキュメンタル』の空気感
――これまで視聴者として観ていた『ドキュメンタル』と現場の雰囲気でギャップはありましたか?
嶋佐:観ている分は編集されているじゃないですか? でも収録は5時間あって、始まる前は結構なげえなと思っていたんですけど、体感はあっと言う間。早かった!
屋敷:これ言っていいのかわからないですけど、ちょいちょい松本さんのいる部屋の笑い声が聞こえるので、笑い声が聞こえないときには、マジで滑ってるんかなと(笑)。それがめっちゃ怖かった。
兼近:僕は絶対に笑っちゃうだろうなと思って『ドキュメンタル』を観ていたんです。耐えられないなと思っていたんですけど、中盤とかから空気がひりついてくるので、笑わなくて済むんだと。
屋敷:わかる! 面と向かってやられるより、横でぼそっと言われるほうが笑ってまいそうになる。国崎さんとかめちゃぼそぼそ言っていた(笑)。
りんたろー。:俺は合格点を低く設定していたんですよ。こうならなければOKにしようって……。でもこうなっちゃった(笑)
一同:(笑)
兼近:それがりんたろー。さんの良さだったりするんですよね。そこに気づいてほしいなと思いました。
屋敷:俺らもまだ知らないですけど、編集したものを観たらりんたろー。さんはめっちゃおもろくなってるんやろうなと思いました!
――収録を終えた後は、どんな心境でしたか?
屋敷:終わりたてより、少し経ってからの方がモヤモヤしました。
兼近:僕も湯船(の水面を叩いて)バッシャーンしましたよ。
嶋佐:そういう感じが久しぶりだった。悪い意味で仕事では何も反省しないんだけど、久しぶり“あそこはもうちょっとできたな”とか思った。
屋敷:テレビに出たばかりのときとかは、そういうことあったけど、えらいもんで慣れてもうて、ここまでの反省は久しぶりでした。
――『ドキュメンタル』出演を経てコンビ仲に変化はありましたか?
兼近:まぁ信じられないくらい泣いていたので……先輩に泣かれたら励ますだけですから……(笑)。想像以上の裏側で、始まる前も終わってからもずっとおもろかった(笑)
嶋佐:『ドキュメンタル』前後のりんたろー。さんのドキュメンタリー観たいわ(笑)。
りんたろー。:なんかうまくいかないコンビがいたとしたら、大切なパートナーがいることは当たり前じゃないし、それを守るために自分の心を殺すことも大切なのかなって伝えたい。
屋敷:何を言ってんすか?(笑) でも松本さんも「コンビ仲が悪くなるかも」と言っていたけど、もともとコンビ仲がよくなかったり、どちらかが司令塔みたいなコンビは揉めるやろなと思います。
りんたろー。:確かに!
屋敷:打ち合わせできないなかで、コンビで空気を読み合いながらだから、ある程度、調子がいいコンビじゃないと。
兼近:話し合えるコンビじゃないときついですね!
――またコンビでオファーがあったら出たいですか?
りんたろー。:マジで出ないです!
兼近:出ます!
一同:(笑)
屋敷:半年後くらいにもう1回出たいです。今すぐはちょっと面倒くさいです(笑)。
嶋佐:また違うメンバーだったら、中身ももちろんだけど全然違うんだろうなとは思うんですけど……。プレッシャーというか、決まってから本番までの間、常に頭の中にあるのがすごい嫌だな~。出ちゃえばというのはあるんですけどね!
○『ドキュメンタル』で観たいのは師匠クラスの笑かし合い
――逆に視聴者目線で、『ドキュメンタル』で観てみたいコンビはいますか?
屋敷:やっぱりフットボールアワー兄さんのコンビ芸はシビれるものがありました!
兼近:若手より上の芸人のがむしゃらのほうがおもしれぇのかなと思っちゃいましたよね。
屋敷:“この兄さんがネタ考えてるやん!”が嬉しかったりするんですよ。
兼近:出てみて思いましたけど『ドキュメンタル』って若手すぎたら弱いのかなって! ちょっと上の兄さんたち、ひいては師匠たち! オール阪神・巨人師匠とかに出てもらって!
嶋佐:シショメンタル?
屋敷:シショメンタルはめっちゃ観たい!
兼近:仲の悪いおぼん・こぼん師匠とかが出てきてもらって。
嶋佐:トミーズさんとか!
屋敷:できればコンビでやってほしいな。
兼近:その師匠たちのがむしゃらを観ることができたら、シビれるものがある。感動すらあるんじゃないかなと思います。
――最後に見どころを教えてください。
嶋佐:5時間ずっとめっちゃおもろかった。最後の10分とかはマジでカオス。これをカオスと言わなければ、何をカオスというのかというくらい。それは見どころです。
りんたろー。:マジでカオスだったよ(笑)
兼近:ひどかったっす(笑)。どうせあんだけ滅茶苦茶だったら、もっと行けばよかったなと思いました。
嶋佐:最後、りんたろー。さんの意地というか……。
屋敷:あそこで被せられるやつでありたいなというモヤモヤが残りました。りんたろー。になりたかった!
りんたろー。:えぇ~!! うそでしょ!?
兼近:おれも最後にブレーキがかかっちゃったんですよね……。
屋敷:お風呂でバッシャーンはそれやろ?
兼近:それです!
嶋佐:俺もりんたろー。さんで完結させないと! ってなっちゃった。
屋敷:りんたろー。さんという物語が最初と最後で美しかったからな~。そういうモヤモヤも『ドキュメンタル』の見どころですね。
――りんたろー。さん、最後になにか一言お願いします。
りんたろー。:本当に観ないでほしい(笑)。
■EXIT
りんたろー。と兼近大樹によるお笑いコンビ。2017年12月結成。パリピ口調のチャラ男キャラで話す「ネオ渋谷系漫才」で人気を集める。テレビやYouTubeなどで活動するほか、アーティスト、コメンテーター、俳優など幅広く活躍。アパレルブランド「EXIEEE(イグジー)」のプロデュースも手掛ける。
■ニューヨーク
屋敷裕政と嶋佐和也によるお笑いコンビ。2010年1月結成。屋敷がNSC東京校15期の同期の嶋佐を誘って結成された。主な出演に、テレビ朝日『NEWニューヨーク』、テレビ朝日『まだアプデしてないの?』、TBS『ラヴィット!』(木曜レギュラー)など。『M-1グランプリ』2019、2020ファイナリスト。