本作は、旅立ってしまった人の目線で、遺された人への想いを描く愛の物語。
すでに本作を見た視聴者から「大切な人を思い出す温かな作品」「喪失感に優しく寄り添う、愛に溢れた作品」などと絶賛の声が寄せられており、その声は長澤のもとにも届いているそうで「いま自分がいる世界の続きがどんな風になっているかということを想像することって、今まであまりなかったなと思って、この作品を見たときに大切な人だったり、会いたいけど会えなくなってしまった人って、こういうところにいて、そこで温かい気持ちで笑ってくれているんだって思えるような感覚になれるんだなって、それはすごくうれしかったです」としみじみ。
役を演じているときは美奈子の未練に寄り添い、ただひたすらに頑張る気持ちでいたそうで「あとからこの作品の温かさであったり、作品が出来てから自分が見て同じように思ったところがあって、そんな風に感じる映画ってなかなかなかったので、監督がこの世界をみなさんに届けてくださった思いは清らかでうれしい気持ちになりました。たくさんの方に見てもらいたいなと思います」と目を輝かせた。
また、本作の内容にちなみ、“今、一番会いたい人”を聞かれると、長澤は「私は祖父たちですね。いつも見守ってくれている感じがあるんですけど、もし今会えたらどんな会話ができるんだろうって」と遠くを見つめ、「自分が思っていることを普段から話す相手ではなくて、近いようで見守ってくれている存在だったので、大人になった今、私は何をしゃべりたいんだろう、会ったら何をしゃべるんだろうって気になっていますね」とにっこり。
坂口は「そうねえ…」と長考した後、「地方ロケで出張仕事になると、ご飯屋さんの女将さんだったり店長さんと仲よくなるんですが、そのロケが終わってしまうとどうしてもまた距離ができてしまって、そういう方々はその瞬間だけバッと燃え上がってたくさん仲よくさせていただいたけど、そのあと会えなくなる時間が長くなるので、そういう人に会いに行こうかなとは思っていますね」と語った。