ミュージカル『刀剣乱舞』~陸奥一蓮(みちのおくひとつはちす)~の公開ゲネプロが9日に東京 TOKYO DOME CITY HALLにて行われ、出演者、茅野イサム(演出)が取材に応じた。

同作は、名だたる刀剣が戦士の姿になった刀剣男士を収集・育成・強化し、歴史改変を目論む敵を討伐する、大人気 PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞ONLINE」(DMM GAMES/NITRO PLUS)を原案としたミュージカル。
本公演11作目の物語となる今作には、三日月宗近(黒羽麻璃央)、加州清光(佐藤流司)、蜂須賀虎徹(高橋健介)、鶴丸国永(岡宮来夢)、水心子正秀(小西成弥)、大包平(松島勇之介)、山姥切国広(加藤大悟)が出陣する。
○■黒羽麻璃央、佐藤流司、高橋健介、岡宮来夢、小西成弥、松島勇之介、加藤大悟が登場

黒羽は「僕自身、久々の出陣ですので稽古場の段階から茅野さんに磨かれて今日ようやくこれからゲネプロ、明日本番初日を迎えられることをうれしく思っていますし、たぶんきっと審神者の皆さんと同じくらい僕もドキドキそわそわしながら明日を迎えるので、緊張感も楽しみながら頑張りたいと思います」とコメント。佐藤は「ほぼ丸2カ月という長い時間、カンパニー一同切磋琢磨してきました。明日の本番に向けてゲネプロが最終調整ということで、みなさまに最高のものをお届けできるよう、我々最後まで諦めず邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願いします」と呼びかける。

高橋は「このメンバーでたくさん話し合って悩んで苦しんで、いっぱいごはん食べて、たくさん笑って、本当に濃密な2カ月でした。ワクワクが止まらないです。
観てくださる皆様、今までミュージカル『刀剣乱舞』を応援してくださった皆様、特に大満足の内容となっていると思いますので、劇場でぜひ観ていただけたらうれしいです」とアピール。岡宮は「僕個人として、俳優生活を始めて丸5年間、鶴丸と一緒に歩んでまいりました。本公演だったり『双騎(出陣)』だったり、いろんな物語を紡がせていただきましたけども、今回また新たに物語を紡がせていただけることに感謝しています。本当に緊張でいっぱいなんですけど、みんなですごいものを見せるぞという気持ちで稽古してきたので、明日からの初日を頑張って行きたいなと思います」と意気込んだ。

小西は「ちょうど3年前に『東京心覚』という作品で、このミュージカル『刀剣乱舞』に参加させていただいたんですが、今回また新作公演に参加させていただけるということで、稽古場からすごく熱量のある稽古場で、初日を迎えるのがずっと楽しみにしておりました。ついにみなさんにお届けできるということで楽しみにしております」と心境を吐露。
松島は「約2カ月間、すべては明日以降始まる本番のために、何度も悩んで何度も壁にぶち当たって、走り抜けてきました。もうここからは1公演も余すことなく皆様に届けられるよう、精一杯努めますので、最後までどうぞ応援のほどどうぞよろしくお願いたします」と語る。

加藤は「稽古が始まってから、ここまでたくさんいろいろなことがありましたが、とてもかっこいい先輩方の背中を見させていただき、自分自身としても少しは成長できたかなと思います。その姿を明日以降みなさまに見せられるよう精進してきますので、ぜひ応援の程よろしくお願いいたします」とお願いした。

演出の茅野は、コロナ禍でなくなっていた囲み取材ができることにしみじみ。「見どころは多すぎて絞れないけど、本当に、この我が刀剣男士ですよ。
彼らの生き様、動く様をお見せしたくて、今からウズウズしてます。それから、最近僕らはミュージカル『刀剣乱舞』として新しいことに挑戦してきましたけど、今回は王道中の王道。これがミュージカル『刀剣乱舞』だ、というのをバーンとお見せできる作品になってます。決定版です」と説明する。「稽古でも『9年間は伊達じゃなかったな』ということを実感しながら、僕らを支えてくれる劇団員(アンサンブル)の力、そして僕らを支えてくれていたスタッフの力がものすごく蓄積されて、全部ガチっとハマった舞台になるんじゃないかなと、手応えを感じています。早く皆さまにお見せしたいと思っています」と自信を見せた。


また、歴史上の人物として、阿弖流為(山本亨)、母禮(細見大輔)、坂上田村麻呂(三上市朗)が登場。子役は後藤成貴と加藤岳のWキャストで、この日は後藤が出演した。東京公演はTOKYO DOME CITY HALLにて3月10日~3月24日、大阪公演は箕面市立文化芸能劇場 大ホールにて2024年3月30日~4月14日、東京凱旋公演はTOKYO DOME CITY HALLにて2024年4月26日~5月6日。