フィリップ モリス ジャパンは4月23日、オーラルたばこパウチ「ZYN by IQOS」の説明会を開催。加熱式たばこ市場が一定の成熟段階に入る中で、新たな選択肢として提案する。
同社は2025年7月から「ZYN」をエリア限定で投入しており、2026年5月11日から東京都内で販売を拡大する。販売チャネルはIQOSショップや一部家電量販店、ドン・キホーテ系列店舗に加え、ローソンなどにも広がる。
「煙が出ない」次のたばこの選択肢
「ZYN(ジン)」は小型のパウチを上唇の裏に挟んで使用する製品で、約30分間、フレーバーを楽しめる。燃焼や加熱を伴わないため、煙やにおいが発生しない。
「手ぶらで使える」「周囲に配慮しやすい」といった点が強調され、紙巻たばこや加熱式たばこで喫煙できない場所やシーンでの利用を想定している。実際のユーザーの声として、「手がふさがらない」「吸いに行く手間がない」といった評価ポイントが紹介された。ただしもちろん、どこでも自由に利用していいというものでもないので、ルールとマナーを守るのは大前提だ。
フレーバーのラインナップは、クールミント、スペアミント、アップルミント、ピーチの4種類。それぞれに、刺激感の強弱が異なる「Low」と「Medium」があり、計8種類となる。価格はいずれも500円だ(12パウチ入り)。
説明会で実際に試してみたところ、LowとMediumの刺激感はかなり違う。上述のように上唇と歯ぐきの間に挟んで使うのだが、歯ぐきにそれなりの刺激がある。
口の中の感覚としては、甘味のないキャンディーのよう。約30分という持続時間はけっこう長いが、フレーバー感はそれほど強くなく、上唇と歯ぐきにも大きな違和感はなかった。使用中に対面の人から見ても、口周りが膨れて見えるようなこともない。ただこの辺りは使う人によって感覚が変わる部分でもあるので、気になったら一度試してみてほしい。
なお、ZYNは禁煙補助製品ではなく、あくまでたばこ製品だ。ZYNのパウチにはたばこ葉の粉末、たばこ葉から抽出した成分が含まれる。当然だが20歳以上の喫煙者を対象としたものだ。
グローバルでは拡大、日本は東京から
説明会では、加熱式たばこ市場が拡大し一定の浸透を見せている点も強調された。
日本では加熱式たばこの普及が進み、従来の紙巻たばこからの移行が進んでいる。一方で、ユーザーのライフスタイルや嗜好が多様化し、製品に求められる価値も変化しているという。こうした背景の中で提示されたのが、今回のZYNというオーラルたばこパウチ製品だ。
フィリップ モリス ジャパンは、これまで加熱式たばこを軸に「煙の出ない製品」を拡大してきた。今回のZYNは、そのラインナップを広げる。デバイスを使う加熱式たばこと、パウチを用いるオーラル製品、使用する場面や求める体験に応じて使い分けることを想定しているという。
ZYNは海外ではニコチンパウチ製品として展開されており、アメリカなどで出荷量とユーザー数を伸ばしている。スウェーデンでは経口製品の普及が喫煙率の低下に寄与した事例として紹介された。
日本では規制や市場環境に合わせ、たばこ葉を含むオーラルたばこパウチとして販売する。まずは加熱式たばこの普及率が高い東京から始まり、ユーザーの反応を見ながら、取り扱いを増やしていく方針だ。











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