ノジマは4月21日、日立グローバルライフソリューションズ(以下、日立GLS)の家電事業を買収すると発表した。同日開催の取締役会にて決議されたもの。

家電量販店のノジマが日立の家電事業を買収

日立GLSは、冷蔵庫や洗濯機、キッチン家電などの個人向け製品に加え、空調・設備機器などを個人・法人向けに展開する会社。

今回の買収では、日立GLSが設立する新会社に、吸収分割によって家電事業を移管。ノジマは資金調達の目的で設立した特別目的会社(完全子会社)を通じて、新会社の発行済株式80.1%を取得することで、新会社をノジマの子会社とする。日立GLSは新会社株式の19.9%を保有する。

取得価額は1,101億円(概算)。取得所有予定株式数は、議決権所有割合で80.1%に相当する株式数。

なお日立GLSは同日、Arçelik(アルチェリク)との間で、日立ブランドの海外市場における家電事業を手掛けるArçelik Hitachi Home Appliances(以下、AHHA)の株式60%を取得する株式譲渡契約も締結した。

これにより、新会社は日立GLSが従来保有していたAHHA株40%と合わせ、最終的に全AHHA株を保有する見通し。日立ブランドの家電事業をノジマが一体運営する体制となる。

ノジマの現場で得られる声を日立家電に活かす

ノジマは、デジタル家電専門店の運営事業を中心としたグループ各事業のシナジーを重視し、ユーザーへ最適な商品を案内する企業姿勢を貫いているという。2025年1月に連結子会社化したPCメーカー・VAIOもその一環で、自社の強みである顧客接点とVAIOの「安曇野FINISH」による高品質なモノづくりを掛け合わせることで、顧客満足度が向上し、業績も堅調に推移しているとする。

日立GLSの家電事業は、日立製作所グループが長年培ってきた技術を汲むもの。
ノジマでは現場で得られるユーザーの声を活かしながら日立ブランドの高付加価値家電を提供でき、ユーザー情報を起点とした「真の顧客指向」による独自のビジネスモデルを構築していくとする。

また、日立GLSでは「新会社が引き続き、日立ブランドの家電の製造からアフターサービスまでを継続していく」と説明。「両社の戦略的パートナーシップにより、日本市場で磨き上げた顧客起点のビジネスモデルを強化していき、グローバルにも展開することで、日立ブランドの家電事業の新たな成長ステージを切り拓いていく」としている。
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