◆米大リーグ ジャイアンツ3―0ドジャース(22日、米カリフォルニア州サンフランシスコ=オラクルパーク)

 大谷はとてもシンプルな投球だった。彼は非常に球種が多くて、「160キロを投げる変化球投手」と言える。

いろいろな球を投げられるぶん、球数は自然と増える傾向にある。今回は、フォーシームとスイーパーという得意球をストライクゾーンに集めて、余計な球数をかけることなくゼロを並べた。

 ブルペンで真っすぐがよかったのかもしれないけど、同地区のライバルであるジャイアンツをねじ伏せて、力の差を見せつけようという思いがあったようにも見えた。スイーパーもカット気味の曲がりが小さいものをゾーン内で効果的に使いながら、6回のピンチでは大きくボールゾーンへ曲げて三振を奪った。本当にバリエーションが多い。

 まだ4試合とはいえ、防御率0.38という数字を見ると、今さらながらとんでもない選手だなと思う。今季は、本気で投手としてのタイトルを頭のド真ん中に入れているのが伝わってくる。球種だけじゃなくて、ゲームの中でフォームにも工夫を凝らしてワンテンポずらしてみたり、引き出しが豊富だ。今は圧倒的な内容で、全くスキがない。点を取られる感じがしないね。(野球評論家・髙橋 尚成)

編集部おすすめ