今季初勝利を挙げた菊池を番記者も絶賛している(C)Getty Images

 ブルージェイズに移籍して3年目のシーズンを迎えている菊池雄星が、現地時間4月16日(日本時間17日)に本拠地のロジャース・センターで行われたヤンキース戦に先発登板し、6回4安打1失点で今季初勝利を挙げた。

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 この日の菊池は初回から躍動した。

1番のアンソニー・ボルペからスライダーで三振を奪い、2番のフアン・ソトは157キロのストレートで空振り三振。3番のアーロン・ジャッジには154キロのストレートを高めに投げ込み、空振り三振。3者連続三振というこれ以上ない立ち上がりを見せると、6回までに9三振を奪う快投を演じた。

 『MLB.com』のブルージェイズ担当であるキーガン・マシソン記者は「キクチがヤンキース戦の勝利で新たなギアを見つける」というタイトルの記事を配信し、その中で「キクチへの期待値は高く、より高いところに到達し続けている」と書き記した。

 同記者は、この日の菊池は「最高のパフォーマンスだった」とし、「この才能ある左腕は、見る者を驚かせる能力を持っている」と絶賛した。

 また、菊池がチームメイトからも認められていることを記事の中で紹介している。

チームの主砲であるゲレーロJr.は、「キクチをとても誇りに思う。彼はとてもよく働く男のひとりで、先発登板の日は全力を尽くしていることがわかる。これは彼にとって当然のことであり、彼がそれを続けてくれることを願っている」と語ったという。

 また、ゲレーロJr.が、メディアからの質問を受けている菊池に向かって「いいね!クッチ!」と叫んだといい、菊池がチームメイトから愛されている様子も紹介している。

 さらに、同記者は「(菊池が)2022年とは違う声、違う笑顔、違う目をしている」と、菊池の表情の変化を感じ取っていた。

 ブルージェイズ1年目の2022年は32試合に登板して6勝7敗、防御率5.19と振るわなかったが、その成績不振は「地平線の彼方に消えてしまった」と表現した同記者。

「キクチはもはや何かを振り払おうとか、物語を取り戻そうとはしていない」と、昨季は11勝6敗と2ケタ勝利を挙げ、今季もさらに飛躍を遂げようとしていることへの喜びを綴っていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]