ヘイニー戦で勝利していたガルシア。だが、その一大決戦での蛮行が波紋を広げている。
世界が熱視線を向けた舞台での“愚行”が改めて証明された。
去る4月20日(現地時間)に行われた王者デビン・ヘイニー(米国)とのボクシングのWBC世界スーパーライト級タイトルマッチで、大幅な体重オーバーとドーピング違反を犯した挑戦者のライアン・ガルシア(米国)。続行が決まった試合では判定勝ちを収めたものの、現地時間5月23日に公表された2度目の検査結果で違反物質が検出された。
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ヘイニー戦の前日計量後に実施された尿検査でオスタリンが見つかったガルシアは、VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)に2次検査(B検体)を依頼。自身のXで「偽善者たちがいる」と吠えたが、ふたたびテストに引っかかる形となった。
B検体による2次検査でも“潔白”を証明できなかったガルシア。
かつては「キング」と称されたほどの逸材だった。そんな25歳の失墜に、海外メディアでも失望の声が広まっている。スペイン紙『Marca』は「ガルシアが無実を主張しているというのは疑念を抱かざるを得ない」と指摘。
ヘイニー戦の前には「イノウエと俺が日本でやるとしたら、間違いなくとてつもないビッグマッチになる」と井上尚弥(大橋)との対戦願望を口にしていたガルシアだが、今やボクシング界から追放される寸前の厳しい立場に立たされたと言っていい。ここから再起を遂げるのは、少なくとも放言を繰り返す現状では限りなく険しいと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]