5年ぶりのリーグ優勝へと突き進む読売ジャイアンツ。4年ぶりに指揮官へと復帰した原監督のもと、歓喜のゴールテープは刻一刻と近づいていますが、ファンの関心事はグラウンドの中だけにとどまりません。
狙うは先発投手?
運命の「10・17」-。そう。ドラフト会議です。巨人はどんな指名戦略で未来のチームを編成しようとしているのか。ここまで1位は明言していませんが、おそらく投手でしょう。今季は優位にペナントレースを勝ち進んできましたが、先発ローテーションを担う投手も不足していますし、絶対的な守護神も確立できていません。
そんなわけで今回は3人の熱狂的G党に集まっていただき、1位をどの投手でいくか、討論していただきました。
1位指名はズバリ?
A(40代男性・銀行マン)
B(30代男性・高校教諭)
C(20代女性・大学生)
-まず1位は誰で行くのか、皆さんのご意見を聞かせて下さい。
A 大船渡の佐々木朗希、一択でしょう。その年のナンバーワンに行くのは古来より巨人軍の伝統ですから。「ポスト菅野」として、未来のエースに成長してほしいと願っています。
B 僕は奥川恭伸を推しますね。夏の甲子園、智弁和歌山との熱投で確信しました。やはり巨人のエースには、甲子園のスターが似合います。
C 私は明治大の森下暢仁君を指名すべきだと思っています。だって、今の先発陣を見ていたら、全然揃っていないじゃないですか。規定投球回数に達しているのは菅野さん、山口さんだけです。桜井さんの覚醒は今季のうれしい誤算でしたけど、来年はどうなるか未知数ですし…。
A Cさん、悲観的すぎませんか(笑)。
B まだリーグ優勝もCSも日本シリーズもこれからなのに、来季のローテーションの心配をしているとは…。
C (小声で)だって、実力のある投手がマウンドに立たないと、また評論家に小林君がディスられちゃうんですよ。「負けたのは小林のリードが悪いからだ」って。菅野さんや山口さんをしっかり勝たせることに関しては、小林君は安定した実力を誇っています。来季、森下君なら間違いなく開幕ローテ入りして二桁勝利は間違いないでしょうし。
・合わせて読みたい→
巨人のトラウマ…FAの人的補償で失ったアイツ(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/trauma-of-the-giants/)
くじ運が求めらる佐々木、奥川、森下
A 気持ちは分かりますが、現実的すぎますよ。いいですか。
B しかし、佐々木については大抽選は避けられません。最近の巨人の、競合覚悟でその年の目玉に行く姿勢は好感が持てますが、くじ運の悪さは致命的です。それならばおそらく、佐々木よりも奥川の方が入札の数が少なくなりますから、しっかり確保する方がベターですよ。
C くじ運でいうならば、森下君に行くのも手ですよ。
B 即戦力という面でいえば、よく言われる話ですけど、奥川は松坂やマー君のように1年目からバリバリ投げられるポテンシャルがあると思います。何よりもコントロールがいい。真っすぐの強さ、変化球のキレも申し分ない。菅野がテレビのスポーツニュースで絶賛していましたけど、師弟タッグで「エース道」を伝授してほしいなあ。
C これは巨人特有の事象ですが、過熱報道に耐えられるメンタルの持ち主か、というのもあります。ドラフトから入団会見、新人合同自主トレにキャンプイン…と、常に番記者に密着されて、ドライチはちょっとかわいそうに思えるときもあるぐらいです。精神面がが強くないと。その点、森下君は経験も豊富だし、全く心配ありません。
A その点、佐々木は…ちょっと心配ですかね(笑)。でも、ホンモノの高卒ナンバーワン投手がジャイアンツ寮に入寮して、ルーキーイヤーは京王線に乗ってG球場に行けばいつでも見られるんですよ。みんなで温かく迎えて、育ててあげましょうよ。
B 僕は一応、奥川推しですが、もし1位指名を佐々木に一本化して、引き当てたとしたら、それはそれで最高ですからね(笑)。その場合、1年目はずっとファームでもいいと思います。名伯楽の小谷投手コーチにしっかりフォームを見てもらって、基礎体力を強化して。決して無理することなく、プロの世界で1年間、投げられる体を作り上げてから、東京ドームを目指してくれればと願います。僕たちファンが焦っちゃいけない。
「超現実路線だけは勘弁してほしいです(笑)」
C 現実的に、この3人の誰かが1位で来てくれたら、ウルトラスーパーめちゃんこうれしいですよね。
A 私もぶっちゃけ、奥川でもガッツポーズだと思います(笑)。高木京介の親戚なんですよね。星稜つながりで松井秀喜の系譜、というのもいいなと思うし。
B タブロイド紙や週刊誌が「巨人は育成下手」「毎年、FAで乱獲」と決めつけた記事ばかり載せるじゃないですか。でも実際、ここのところG球場で研鑽を積んだ選手が東京ドームの大舞台で活躍している例も、結構あります。昨年の高卒ドラフト指名選手も、順調に階段を上っていますし。
C 巨人ファンに限らず、プロ野球ファンは誰でも生え抜きの選手が大好き。ドラフトでの「赤い糸」から入寮、キャンプ、プロ初登板と、同時代を過ごした選手に強い思い入れを持つのは当然ですからね。
A ぜひ夢を見ながら、ドラフト当日を迎えたいと思います。「抽選のリスクを回避して、単独1位で社会人投手を確保」とか、超現実路線だけは勘弁してほしいです(笑)。
B、C 同感です!
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]