惜しくも投げ合いは持ち越されたが、確実に2人とも1軍の水に馴染みつつはある。高卒2年目のロッテ・佐々木朗希投手と、ヤクルト・奥川恭伸投手。

両軍が対戦した交流戦のカードでは、佐々木が10日に先発し、6回1失点。奥川は8日に先発し、5回6失点で敗戦投手となった。

ロッテ・佐々木とヤクルト・奥川の同学年リレーが見られるか?!...の画像はこちら >>

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 一時は同じ試合で投げ合う可能性も浮上していた。まだまだ発展途上の2人だが、秘めたるポテンシャルは誰もが認めるところ。そんな原石たちがさらなるステップアップのきっかけとするべき舞台が夏に訪れる。

 NPBは昨年はコロナ禍により中止となったフレッシュオールスターを、7月15日に松山の坊っちゃんスタジアムで開催すると発表した。


 各チーム21人の出場選手は6月24日に発表される。それに先立って両軍は各球団からの推薦選手を発表。イースタン・リーグは佐々木、奥川両投手が名を連ねた。

 イースタンは他にも1軍で実績を残している楽天・早川隆久投手、日本ハム・伊藤大海投手らも推薦された。ただし、今季の2軍公式戦に出場経験のない選手や、1軍のオールスターゲームに選出された選手は出場できない。現在両リーグトップ7勝の早川などは1軍球宴選出が濃厚で2軍戦登板経験もなく、フレッシュオールスターのマウンドに立つことはなさそうだ。

 他にもDeNA・森敬斗内野手、巨人・平内龍太投手、横川凱投手、楽天・黒川史陽内野手、ロッテ・本前郁也投手、日本ハム・万波中正外野手、西武・岸潤一郎外野手らが推薦された。

 ウエスタン・リーグもソフトバンク・スチュワート投手や、阪神の西純矢投手と及川雅貴投手、中日・高橋宏斗投手と石川昂弥内野手、オリックス・紅林弘太郎内野手、広島・宇草孔基外野手らが名を連ねた。

 前述の通り、昨年は開催されなかった。前回2019年は楽天生命パーク宮城で行われ、ウエスタンが5-1で勝利。MVPには広島・小園海斗内野手が選ばれた。小園の今季の活躍を見るまでもなく、フレッシュオールスターのMVPはプロスペクト(若手有望株)が本格化するための登竜門として広く知られている。

 過去の主なMVPを並べてみても、ご覧の通り。

 2016年 巨人・岡本和真内野手
 2014年 ロッテ・井上晴哉内野手
 2009年 日本ハム・中田翔内野手
 2004年 ヤクルト・青木宣親外野手
 2003年 ロッテ・今江敏晃内野手
 2002年 ロッテ・里崎智也捕手
 1993年 阪神・桧山進次郎外野手
 1992年 オリックス・鈴木一朗外野手

 鈴木一朗は当時の登録名で、もちろん後に誰もが知るところになるイチローである。

 今年はどんなスター候補生が飛び出すのか。そして、佐々木と奥川の同学年リレーがイースタンにおいて見られるのか。まずは24日のメンバー発表に注目したい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]