日本ハムでナインに暴力行為を起こし、20日に巨人へ電撃無償トレードとなった巨人・中田翔内野手(32)に関して騒動余波が続いている。中田自身はすでに22日のDeNA戦で「巨人・1号」を放つなど、着々と新天地で結果を残しているが、野球ファンや芸能界も巻き込んで、今回の移籍劇に関して批判的な声は今だ多い。

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 その主な内容としては「日本ハムで無期限謹慎処分をくらったのに、移籍したとたんに解除されるのか」「古巣の日本ハムで謝罪会見を行ってから移籍させるべきだったのでは」「暴力行為を起こしたにも関わらず処分が軽すぎる(謹慎処分が科せられてから9日後に処分解除)」など球界OBも巻き込んで、熱い議論が続いている。

 一方で、他球団では「ノーモア中田」ともいえる動きが見え始めた。

 25日、埼玉西武ライオンズは佐々木健選手(25)が新型コロナウイルス感染防止のルールに違反したとして、「1カ月対外試合出場禁止」の処分を科したと発表した。

 西武では、当初より新型コロナへの感染対策として、同居家族以外との会食など感染リスクの高い行動を禁止しているというが、同選手は、7月と8月に知人女性と長時間面会。さらに、義務づけられている行動記録の未提出及び記載漏れがあったことを公式HP上で発表。

 処分を受けた佐々木選手も「今後、二度とこのようなことを起こさないよう、十分に注意するとともに、あらためてチームで定められたルールを心に刻み、責任ある行動をとってまいります。

このたびは大変申し訳ございませんでした」との謝罪コメントも併記された。

 これにはSNS上で「暴力を振るった選手よりも(西武の佐々木選手が)厳しい処分っておかしな話」「これに比べて中田の処分が何と軽いことか」など、改めて中田の騒動が蒸し返される事態となっているのだ。

 一方で西武はスピーディーに処分を科し、事態の収拾を図った。今後もこのような動きは続くとみられる。

 「何といっても、中田騒動で野球選手を見る目がこれまで以上に厳しくなっていることが大きい。プロの世界である以上、結果が全てともいえますが、今は親会社を含めて社会がコンプライアンス重視になってきている。

問題があれば、即時公表、謝罪、処分を科すの流れはより強まるでしょうね」(球界関係者)。

 今回の騒動をめぐってはルール上は確かに問題ないが、道義上の問題で多くの人々がもやもやを抱える事態になっている。選手の不祥事に関しても現在は対応は球団ごとにバラバラだが、明確なルール作りをコミッショナーに求める声も上がっている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]