岐阜県・飛騨高山の明治時代に建てられた文化財民家を改修した1日1組の宿“谷屋”が、4月から本格開業した。

■1日1組の宿

 今回誕生した谷屋は、高山市の旧市街に残る明治建築の伝統的建造物保存地区特定建造物である文化財民家“旧三輪家”を改修した宿泊施設



 館内は、1階に伝統的な飛騨高山の町家の間取りをした和室が3部屋と、2階には寝室と洋室の2部屋を展開。隣接する国指定重要文化財の日下部民藝館へは自由に出入りでき、夕刻以降は同館を貸し切ってプライベートラウンジとしても利用可能だ。

 また、料亭の仕出しや出張料理を谷屋の空間や日下部民藝館の囲炉裏端などで堪能できるほか、日下部家とも付き合いが深い店の紹介や予約など、ゲストに希望に合わせたさまざまな食事を用意。併設のキッチンにて自分で料理を楽しむこともできる。

 さらに、飛騨高山産の檜を贅沢に使用した総檜風呂や、亭主自らがたてるお茶でのお出迎えなど、飛騨の風土の中で紡がれてきた文化や日々の営みに触れる宿泊体験が提供される。

【「谷屋」概要】
開業時期:4月