女優の沢口靖子が主演する2月10日20時放送のドラマ『科捜研の女 Season21』第11話(テレビ朝日系)で、以前から作品のファンだったという声優・歌手の三澤紗千香がドラマデビュー。カジュアルなお座敷遊び風サービス「デジタル舞子」に勤務する本条奈々役で、冒頭から死体という衝撃的な形で登場する。



【写真】『科捜研の女Season21』第11話に出演する三澤紗千香と主演・沢口靖子

 三澤が出演する第11話は、人通りのない公園で絶命している、舞子姿の女性の遺体が発見されるところから物語が始まる。やがて、被害者はアプリでオーダーでき、カジュアルにお座敷遊びのような体験ができるサービス「デジタル舞子」に所属する本条奈々(三澤)と判明。マリコ(沢口靖子)と土門薫刑事(内藤剛志)らは、さっそく「デジタル舞子」の代表である椎名美月(川津明日香)を訪ねるが、捜査を続けるうちに、美月と奈々の間に、三角関係のもつれがあることが発覚して…。

 今回、ドラマデビューを果たす三澤は、出演オファーを受け「嬉しくて舞い上がりました!」と瞳を輝かせた。しかし、“画”に声を当てる声優とは違う、女優としてカメラの前で演技することへのプレッシャーに、多少の戸惑いもあったとか。それでも「いろんなお仕事に挑戦してみたい気持ちに加え、ドラマデビューが大好きな『科捜研の女』というのは役者として、ファンとして幸せすぎると思い直し、ドラマ撮影という未知の世界に飛び込みました!」と、持ち前のポジティブさで乗り切ったそう。

 その前向きな気持ちは演技面でもあらわれ、書店勤務の地味な女性から一転、“デジタル舞子”のひとりとして艶やかに舞い踊る奈々や、美月を演じた川津明日香との嫉妬渦巻くバトルをみごとに体現。また、底冷えする冬の京都の夜に行われた事件現場の撮影では、寒空のなかで長時間、死体役に。「冬の京都の寒さに驚きました」と笑うが、「体温が奪われて、より遺体のリアリティが増したらいいなと思いながら凍えていました」と、女優魂を見せた。

 大先輩である沢口靖子との交流では「女神のような美しさと優しさ」に感動。「マリコへの向き合い方も間近で見ることができ、役者としてとても勉強になりました」と感想を。そして、「舞台やドラマにもっと挑戦したくなりました!」と、自身の今後にも展望をふくらませた。


 さらに今回、三澤は「『科捜研の女』予告映像にアテレコしてみた!」と題した、もうひとつの次回予告を配信する企画にも挑戦。“美少女戦士”と“悪の魔女”の声色を巧みに使い分けた“美少女戦隊モノ風”の演技を見せる。対極にあるような声のトーンを自由自在に操る様子は、まさに実力派声優の面目躍如。最後の決めゼリフもクスっとさせ、彼女のコメディエンヌとしての一面も見せた。

 「『科捜研の女』予告映像にアテレコしてみた!」は、ドラマ放送終了直後に『科捜研の女』公式ツイッター、TikTok、YouTubeテレ朝チャンネルで配信中。

 木曜ミステリー『科捜研の女 Season21』第11話は、テレビ朝日系にて2月10日20時放送。コメント全文は次ページに記載。

◆三澤紗千香:本条奈々役

 あこがれの『科捜研の女』からオファーを頂いたときは、嬉しくて舞い上がったのを覚えています! もちろん即「OK!」しようと思ったのですが…顔出しでの演技経験の少なさなどでご迷惑をおかけしないかが心配で悩みました。しかし、いろんなお仕事に挑戦してみたい気持ちがあったのと、ドラマデビューが大好きな『科捜研の女』なのは役者としても、ファンとして幸せすぎると思い直し、ドラマ撮影という未知の世界に飛び込みました。

 ドラマ初出演は、目の前にカメラがあるというだけで緊張が増しました。マイクの前でノイズを立てないように静かに演技し、“画”に合わせてお芝居の長さを変える声優とは感覚がまったく違いましたね。私が演じさせて頂いた奈々は、地味で真面目ながら、ある方との出会いで心が大きく変わっていく役どころ。
その人にあこがれて、少しずつ意識が変わってプロの顔になっていく彼女を、シーンごとに段階を意識して演じました。奈々の静かな内面の葛藤や、芯を持って未来に進んでいく姿などをご覧頂きたいです! 

 しかし、冬の京都の寒さには驚きました…。冒頭の事件現場のシーンでは、長時間、同じ体勢を保つ必要がありましたので、肩のあたりが開いた着物からどんどん体温が奪われていきました。より遺体のリアリティが増したらいいなと思いながら凍えていましたね(笑)。ただ、科捜研メンバーの皆さんが体調を気にしてくださったので、心はあたたかくなりました!

 川津明日香さんとの共演は、実際の年齢としては私の方が上だったのですが、歳上の凛としたお姉さん然としてくださっていて、すごく演じやすかったです。着物はもちろん、女社長っぽい少しクセのある衣装もさらっと着こなされていて素敵でした。また、内藤剛志さんは、周りにいる方と関西弁でお話しされ、盛り上がっていらっしゃって、ずっと笑顔なのが印象的でした。お芝居をしやすい空気を作ってくださって、私も現場ではこういう先輩でいたいと強く思いました。

 そして、もちろん、沢口靖子さん! 女神のような美しさと優しさで…感動しました! 撮影の合間に、ちょっとした待ち時間などができると気さくに話しかけてくださいましたし、現場でのマリコへの向き合い方も間近で見ることができて…役者としても大変勉強になりました!! 声優は1を100にしていく仕事だと思ってきましたが、俳優は0を1にしてから100を目指していくのだとよくわかりました。今後、舞台やドラマにもっと挑戦したくなりました!

 地味な書店員だった奈々が“デジタル舞子”にあこがれる夢のような一瞬、自分の未来を変えようと一歩踏み出す瞬間、先輩と稽古を重ねていく姿…どれも大切に演じたので、純粋な気持ちで生きている奈々を感じてもらえたら嬉しいですし、見終わった後に、切なくも良い作品だったと思ってもらえたら幸せです。ぜひご覧ください!

編集部おすすめ