4月6日スタートするドラマ『特捜9 season5』(テレビ朝日系/毎週水曜21時)の放送開始を前に、主人公の浅輪直樹刑事を演じる井ノ原快彦、国木田誠二班長にふんする中村梅雀、そして、新メンバーとして今シリーズより参加する三ツ矢翔平役の向井康二(Snow Man)が合同取材会に登場した。
【写真】ドラマ『特捜9 season5』合同取材会に出席した井ノ原快彦、中村梅雀、Snow Man・向井康二
咲き誇る桜の前でのフォトセッションから取材会はスタートしたが、カメラマンからの「『season5』に合わせて手を広げ“5”のポーズを」との指示があった際には、息ピッタリの掛け合いを披露。
個性が強すぎることでおなじみの特捜班メンバーが、相変わらず衝突しながらも、事件解決という同じ意識を共有し、全力で捜査に当たる『特捜9』。新メンバーも加わった撮影現場の雰囲気に関して井ノ原は「4年かけて作り上げてきたものが成熟してきた中に、新しいキャストの方々が入ってくださったことにより、いい化学反応が起きていますね」と確かな手応えを感じている様子。
梅雀も「僕は加入してから3シーズン目ですけど、相変わらずスゴいライブ感あふれるチーム」とスタッフ、共演者たちとの再会を喜んだ。また「新メンバーが加わっただけで、みんなが若返って、えらい雰囲気が違う」とフレッシュさも実感。話を振られた新メンバーの向井は、偉大な先輩たちからさまざまなアドバイスをされていることを明かし、「このドラマをきっかけに成長できそうな気がします!」と瞳を輝かせた。
『特捜9』の醍醐味は、事件解決へと導く特捜班メンバーの痛快な活躍と、キャラクターの背景にまでスポットを当てた丁寧な人物描写の数々。これに関して井ノ原は「視聴者の皆さんは、それぞれのキャラクターをわかってくださっている方が多いと思うんですけど、『まだ知らないことがあったんだ!』ということがたくさん出てくると思います」とさらなるキャラクターの深掘りに言及。梅雀も「国木田に関して言えば、今回はまた『あらぁ!』と驚くような別の過去が…」と意味深発言。一方、向井は「三ツ矢は井ノ原さん演じる浅輪直樹に憧れている」と自身のキャラクターを分析した。
これまでのシーズンの主題歌には、すべてV6の楽曲が使用されてきたが、今回は20th Centuryの新曲「夢の島セレナーデ」に決まった。井ノ原とも交流のあるバンド、サニーデイ・サービスの曽我部恵一が提供した同曲は、曽我部の神髄ともいえる“大人のフォークロックサウンド”となっており、サニーデイ・サービスは演奏にも参加。シンプルでありながら、ツボを押さえたプレイが聴きどころとなっている。
そんな曽我部は「トニセンの3人に“今”歌ってほしい曲を書こうと思いました。僕たちが自分たちの今日を愛し、輝ける明日を信じられるよう願って作りました」とコメント。歌詞にポジティブなメッセージが詰まった楽曲を井ノ原は「つらいことや悲しいことが起こるんですけど、そんな中でも一筋の希望をつかんで笑顔で歩んでいく…というのが、すごく作品と合致している気がしている」と語り、「坂本(昌行)くんも長野(博)くんも『特捜9』の主題歌になることをとても喜んでいました!」と、メンバーとの固い絆もアピールした。
ドラマ『特捜9 season5』は、テレビ朝日系にて4月6日より毎週水曜21時放送。
コメント全文は以下の通り。
<コメント>
◆井ノ原快彦(浅輪直樹役)
――新しいキャストも入られましたが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?
現場の雰囲気はとてもいいと思います。4年かけて作り上げてきたものが成熟してきた中に、新しいキャストの方々が入ってくださったことにより、いい化学反応が起きていますね。やっぱり人が変わると雰囲気も空気も変わっていくので、よい現場になっているな、と感じています。
――現場での向井康二さんの様子はいかがでしょうか?
僕は、彼の一番最初のシーンにいなかったんですよ。だからほかのメンバーが向井くんを迎え入れてくれたんですが、あとから「緊張してたけど、頑張ってましたよ」とか、いろんな人から言っていただきました。だから逆に、僕がいなくてよかったんじゃないかなって思うんですよね。現場に入っちゃえば、同じ事務所とか先輩とか後輩とかって見ている人には関係ないし、そういうことは吹っ切って突っ走ってくれると思っていたので、まったく心配はしてなかったんですけど、皆さんからいい報告を受けて僕もうれしかったです。
――向井さんは事務所の後輩ですが、これまでに交流はあったんでしょうか?
これまで交流がほぼなかったんです。だから、ほかの皆さんと同じタイミングで向井くんのことを知っていくという感じですね。底抜けに明るい子なんだろうなと思っていたんですけど、(中村)梅雀さんもおっしゃっていたように、しっかり緊張もできる人なんだなというか…もし、そこらへんがぶっ壊れていたらどうしようと思ってたんですけど、大丈夫でしたね(笑)。
――これまでは『特捜9』の主題歌といえばV6でしたが、今回はどうなるんでしょうか?
今回は20th Centuryでやらせていただくことになりました。今までV6で16曲かな…『警視庁捜査一課9係』の時代から毎年リリースさせてもらっていたので、メンバーもすごく誇りに思っていて、本当に感謝していたんです。昨年の11月から歌っていないので、「そろそろ歌いたいね」と話していたところにお話をいただいて、さらに古くからの友人である曽我部恵一くんに作っていただけることになりました。
V6の時もそうだったんですけど、歌詞を聴いていると、僕ら20th Centuryの関係性やチーム感というものが『特捜9』のメンバーとかぶることが多々あったんです。毎週つらいことや悲しいことが起こるんですけど、そんな中でも一筋の希望をつかんで笑顔で歩んでいく…というのが、今回の『夢の島セレナーデ』という曲です。すごく作品と合致している気がしているので、ぜひ聴いていただけたらうれしいですね。坂本(昌行)くんも長野(博)くんも「いい歌だね!」と言っていましたし、『特捜9』の主題歌になることをとても喜んでいました。
――ドラマの見どころを教えてください。
人が変わると雰囲気も変わって、事件への取り組み方も変わってきたりするのが面白いですね。
◆中村梅雀(国木田誠二役)
――新しいキャストも入られましたが、現場の雰囲気はいかがでしょうか?
僕は加入してから3シーズン目ですけど、相変わらずスゴいライブ感あふれるチーム。特に特捜部屋のシーンになると、キャストそれぞれが個性の塊なので、みんな好き勝手にいろんなアイデアを出し、それをまとめて、また演じてみて…という作業を毎回やっているんです。もう“台本はどこへやら”みたいな状態になっちゃって、それがものすごい勢いなんですよね!
――梅雀さんは『season3』 から入られましたが、今回新キャストもいらっしゃる中で、当時のお気持ちと今のお気持ちに変化はございましたか?
僕は『season3』から入ってきて、最初はコンセプト上、みんなと溶け合わない役柄だったんですけど、みんなから離れようとしても離れさせてくれない! どうしても中に入っちゃう(笑)。だから、最初は打ち解けない感を出すのに苦労しました。『season4』では劇中でもみんなと打ち解けて、いろんな掃除機を出したりするなど個性豊かになりましたが、『season5』ではさらに動きが激しくなって捜査のため方々にガンガン出ていきます! 新しい国木田が見られます。
現場は今回、新メンバーがたったふたり加わっただけで、みんなが若返って、えらい雰囲気が違う。みんなが攻め込める余地が出てきたものだから、向井(康二)くんもバンバン鍛えられてます! その雰囲気をみんなが楽しむ“新しいチーム感”がいいですよね。
――現場での向井康二さんの様子はいかがでしょうか?
僕の場合、いろんな作品に途中参加することがよくあったので、新加入当時もそんなに緊張はしなかったんです。でも、向井くんはたぶん緊張してるだろうな~と思って見てたら、本当に緊張している(笑)。
――ドラマの見どころを教えて下さい。
個性的なメンバーがさらに個性的なぶっちゃけ方をする場面があるんです。「おっ、そこまでやる!?」というような(笑)。だから事件に絡んで、いつもありえないことが起きます。国木田に関して言えば、また新たな過去が明らかになります。『season3』では過去の事件で抱えたトラウマについて描かれましたけど、今回はまた「あらぁ!」と驚くような別の過去が描かれるんです。
◆向井康二(三ツ矢翔平役)
――今回から参加することになった現場の雰囲気はいかがでしょうか?
Snow Manの中では“ドラマ班”だと言ってきましたが、3、4年ぶりのドラマです(笑)。いざ本番に入ったら緊張していますね。『特捜9』では、台本はあるのですが、そこからみなさんで話し合って、より良いものに仕上げているんです。
キャラ的にはほぼ向井のままでやっているのですが、似ている要素が多いので、羽田(美智子)さんもたまに間違えて、「三ツ矢くん」じゃなくて「向井くん」と呼んでくれることがあったりします。そんなところも楽しみながらやっていきたいと思います。
――初参加のシーンは説明ゼリフが多いシーンだったそうですが、いかがでしたか?
最初のシーンには井ノ原さんはいなかったのですが、井ノ原さんが来る前にキャラを仕上げておこうかなと思い、緊張しつつ三ツ矢というキャラを出しながら臨みました。でも考えている間がなくて、「はい、スタート!」という感じではじまったので、なかなか緊張しました。ホワイトボードに書く文字が震えてガタガタになっちゃってすみませんでした! まだ緊張していて、たまに手も震えます。
――向井さんはドラマの大先輩おふたりとの共演ですが、現場ではおふたりのご様子はどのような感じでしょうか? また、何かアドバイスをいただいたことなどはありますか?
僕は最初からけっこう突っ走ってキャラをやっていたのですが、井ノ原さんが「そのままでいいよ。もしやりすぎていたら言うから、自分の思うように自由に演技してみな」と言ってくださったので、肩の力が抜けて自分らしく演技できています。そういうアドバイスってなかなかもらう機会がないので、ありがたい言葉だなと思いながら、期待に応えて頑張りたいと思っています。
実は、三ツ矢は井ノ原さん演じる浅輪直樹に憧れているんです。
中村梅雀さんにはイントネーションなど教えていただいています。三ツ矢は東京出身という役柄なので、とてもありがたいです!
――井ノ原さんはどんな先輩ですか?
大好きな先輩です。元々やさしいということは知っていたのですが、いるだけで現場が明るくなるので、人柄のよさを改めて感じます。なにわ男子の道枝駿佑には「井ノ原さんと共演するので情報ない?」とやりとりしました。ミッチーも「ほんまにやさしくて、やさしいというだけじゃ表現できないやさしさです」と言っていましたが、本当にそのとおりだなと思いました。
――主題歌を聴いた感想は?
いやぁ~いい歌です! 井ノ原さんから聴かせていただいてずっと感想を言いたかったんですが、この会見まで取っておきました! 朝も聴いて、車の中でも聴きましたが、めちゃめちゃいい曲です!
――最新シーズンの見どころは?
特捜班の自由さがひとつのポイント。その自由さの中にもちゃんと事件に向き合う姿が描かれています。また、第1話からつながったストーリーがあるので、そこも注目して見てください。第1話からずっと見ていただけると、「ああ、そういうことか!」と楽しんでいただけるのではないかと思います。
――改めて役者・向井としての意気込みをお願いします!
バラエティーのイメージがあると思いますので、見てくださるみなさんに「あ! 演技もできるんだ」という印象が与えられたらいいと思っていますし、ジャニーズという事務所はいろいろなことができるので、できることはぜんぶやりたいなという気持ちがあります。
久しぶりのドラマ出演なので、みなさんの演技や素敵なところを吸収して次につながるように頑張りたいです。