坂本昌行が主演するミュージカル『ザ・ミュージック・マン』が、2023年4月11日~5月1日に東京・日生劇場、5月に名古屋、大阪、静岡、福岡にて上演されることが決まった。
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本作は作曲家メレディス・ウィルソンと劇作家フランクリン・レイシーによって共同制作されたブロードウェイ・ミュージカル。
そんな話題作がこの度、記念すべき日生劇場60周年イヤーの幕開きを飾るべく、演出にダニエル・ゴールドスタインを迎え、装いを新たに上演される。これまでオン・ブロードウェイでの『GODSPELL』をはじめ、オンオフ問わず数々の作品を手掛け、ブロードウェイのみならず世界各国の演劇シーンで活躍してきたゴールドスタインが、今作で10年ぶりに日本で演出を務める。
物語の舞台は米アイオワ州にある田舎町リヴァーシティ。そこに音楽教授と名乗る主人公ハロルド・ヒルがやってくる。彼は“ミュージック・マン”と呼ばれる詐欺師で、街の人々に演奏を教えると言ってマーチングバンドを作り、楽器や制服を売りつけてはお金を持ち逃げするという悪質商法を繰り返していた。そんな彼がある時、リヴァーシティで図書館の司書として働くマリアンと出会い、徐々に引かれていくことで、彼女に自分の正体を明かそうとするが、一方で街の人々に素性を暴かれてしまい…。
楽器セールスマンにして実は詐欺師の主人公ハロルド・ヒルを演じるのは、約30年にわたってあまたの名作ミュージカルに出演し続けてきた坂本昌行。2016年には読売演劇大賞 優秀男優賞を受賞した坂本が、2011年の『ZORRO THE MUSICAL』以来12年ぶりに日生劇場に登場する。
そして、本作の一番の見どころとなるのが、物語が大団円を迎える際に流れる楽曲「76本のトロンボーン」。日生劇場60周年の開幕にふさわしいファンファーレとなりそうだ。
坂本は「本作の出演が決まった時、ヒュー・ジャックマンが主演した『THE BOY FROM OZ』を自分が日本で上演させて頂いた事もあり勝手に縁を感じました。今回演じるハロルドは決して悪ではなく、明るく純粋で優しい心を持ち合わせている人物だと思っています。現在、ブロードウェイでヒュー・ジャックマンがハロルド役を演じていますが、彼が持っている明るさは、ハロルドと共通するものがあるので、その辺りを参考にしながら自分らしいハロルドをお届けしたいですね」とコメントしている。
ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』は、東京・日生劇場にて2023年4月11日~5月1日、名古屋・御園座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、静岡・静岡市清水文化会館マリナート、福岡・博多座にて同年5月上演。
※コメント全文は以下の通り
<坂本昌行 コメント全文>
◆坂本昌行
本作の出演が決まった時、ヒュー・ジャックマンが主演した『THE BOY FROM OZ』を自分が日本で上演させて頂いた事もあり勝手に縁を感じました。今回演じるハロルドは決して悪ではなく、明るく純粋で優しい心を持ち合わせている人物だと思っています。現在、ブロードウェイでヒュー・ジャックマンがハロルド役を演じていますが、彼が持っている明るさは、ハロルドと共通するものがあるので、その辺りを参考にしながら自分らしいハロルドをお届けしたいですね。
今、本番中の舞台『凍える』とは、まさに真逆な作品ですが、役者にとってこれほど振り幅がある役をやらせていただけるのは嬉しい事です。初舞台でミュージカルと出会い、その衝撃がいまでも忘れられないほど自分にとってミュージカルは大切なモノです。今作品も自分にとって忘れられない経験になる予感がします。
今回演出を担当していただけるのは、ブロードウェイほか、世界で活躍するダニエル・ゴールドスタイン氏です。海外のクリエイターと一緒に仕事をする上で、心掛けていることは、海外の作品、役だからと言ってオーバーアクトにならず、純粋に頂いた役を演じるだけです。後は、どれだけ自由に演じられるかを心掛けています。
まだ世の中が落ち着かない中での公演ではありますが、劇場で観劇される際は不安な事や嫌な事を全て忘れて、思いっきり作品を楽しんでいただきたいと思います。