乃木坂46、櫻坂46、日向坂46からなる坂道グループは、転換期にさしかかっている。その象徴が、メンバーの相次ぐ卒業だ。
【写真で振り返る】2022年に乃木坂46、櫻坂46、日向坂46を卒業した13名のメンバー
【2月】
■新内眞衣
乃木坂46の2期生。30歳(卒業した時点での年齢、以下メンバーも同様)。2月10日、東京国際フォーラムで開催の「新内眞衣 卒業セレモニー」で卒業した。2016年3月放送開始のラジオ『乃木坂46 新内眞衣のオールナイトニッポン0(ZERO)」から『乃木坂46のオールナイトニッポン』(共にニッポン放送)まで、通算で約6年にわたりメインパーソナリティを担当。2月からは、3期生・久保史緒里がその役割を受け継いだ。新内の個性を生かした卒業セレモニーは、トークメインの笑顔に溢れたステージに。卒業後は、フリーアナウンサーが多数所属するセント・フォースへ移籍し、番組アシスタントやラジオパーソナリティとして活躍。
■星野みなみ
乃木坂46の1期生。24歳。2月12日、東京国際フォーラムで開催の「星野みなみ 卒業セレモニーで卒業。
【4月】
■北野日奈子
乃木坂46の2期生。26歳。3月24日、神奈川・ぴあアリーナMMで開催の「北野日奈子 卒業コンサート」を開催後、4月をもって活動を終了した。ラストステージでは、アンダーを軸に走り続けた彼女を象徴するセンター曲「日常」、最初で最後のソロ曲「忘れないといいな」などを披露。アンダーメンバーと共に、涙を分かち合った。卒業後も、芸能活動は継続し、ドラマ『警視庁考察一課』(テレビ東京系)へのレギュラー出演など、テレビ、舞台、グラビアなどで幅広く活躍。10月には、公式YouTubeチャンネルを開設した。
【5月】
■渡邉理佐
櫻坂46の一期生。
8月には櫻坂46・尾関梨香&原田葵が同時に卒業セレモニー
【7月】
■山崎怜奈
乃木坂46の2期生。25歳。7月17日、29thシングル「Actually...」発売を記念したファンとの個別トーク会「オンラインミート&グリート」をもって活動を終了。グループ卒業後は「事務所移籍」を公言して話題を集めたが、2022年12月時点で移籍先は未定。メインパーソナリティを担当するラジオの帯番組『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM/毎週月曜~木曜13時)をはじめ、クイズ番組やニュースコメンテーターなど、持ち前の知性を生かして活動の幅を広げている。
■渡邉美穂
日向坂46の二期生。22歳。7月31日に7thシングル「僕なんか」の発売を記念した「オンラインミート&グリート」に参加、同日夜の「SHOWROOM」配信でメンバーとしての活動を終了した。6月28日に東京国際フォーラムで開催した「渡邉美穂 卒業セレモニー」のアンコールでは、グループのカラー“空色”のドレスで登場。同期・富田鈴花のピアノ伴奏によるメンバーの「君のため何ができるだろう」サプライズ披露に涙した。卒業後は、脚本家や女優などが所属するクィーンビーへ移籍。女優業やタレント業のほか、特技であるバスケットボールの経験も生かして、活躍の幅を広げている。
【8月】
■原田葵
櫻坂46の一期生。22歳。8月20日、山梨県・富士急ハイランドコニファーフォレストで開催の2日間にわたる「W-KEYAKI FES.2022」で卒業した。卒業セレモニーを行った最終日のステージでは、2018年5月~2019年7月に大学受験のため活動休止した期間、その後に学業と両立した期間も振り返り「よくやりきったなと思うぐらい大変」だったと回想。同期・小池美波らと共に欅坂46の楽曲「バレエと少年」などを歌い上げた。
【9月】
■尾関梨香
櫻坂46の一期生。24歳。9月11日で、グループの活動を終了。同日昼には、レギュラー番組でMCを務める土田晃之と元・乃木坂46新内眞衣がパーソナリティを務めるラジオ『土田晃之 日曜のへそ」(ニッポン放送/毎週日曜24時)に生出演。同日夜には、自身が2代目メインパーソナリティを担当し、現在は二期生・井上梨名がその役割を継いだラジオ『櫻坂46 こちら有楽町星空放送局』(ニッポン放送/毎週日曜23時)に出演した。同期の卒業生・原田葵と共に卒業セレモニーを行った8月の「W-KEYAKI FES.2022」では、ファン“Buddies”に向けて「どんなときも自分を大切にしてずっと笑っていてください」とスピーチ。卒業後の進路は発表時のブログで「この世界から離れ」と芸能界を退くことを明かし、「色々なものに触れて、私らしくのんびり考えていきたい」としていた。
11月には菅井友香がドームで卒業 12月には齋藤飛鳥が活動終了
【10月】
■樋口日奈
乃木坂46の1期生。24歳。10月31日、東京国際フォーラムで開催の「樋口日奈 卒業セレモニー」で卒業した。「全てが美しい思い出だった」と振り返ったラストステージでは、“親友”と称した和田まあやと共に歌い上げた「孤独兄弟」をはじめ、歴代楽曲を同期や後輩メンバーと共に披露。
【11月】
■菅井友香
櫻坂46の一期生。26歳。11月9日、2日間にわたる東京ドーム公演「2nd TOUR 2022 “As you know?”」の千秋楽で卒業。グループのルーツとなる欅坂46の楽曲「不協和音」披露も話題を集めた千秋楽では、初代キャプテンとしての7年間を回想。彼女を象徴する決めポーズ「がんばりき」でアイドルとしてのラストステージを締めくくった。卒業後も、芸能活動を継続。2023年1~2月には、舞台「つかこうへい復活祭 2023『新・幕末純情伝』」での主演も決定している。
【12月】
■和田まあや
乃木坂46の1期生。24歳。12月4日、30thシングル「好きというのはロックだぜ!」の発売を記念した「オンラインミート&グリート」でグループの活動を終了。10月5日、大阪・オリックス劇場で開催の「乃木坂46 30thSGアンダーライブ」千秋楽が、アイドルとして最後のステージとなった。
■宮田愛萌
日向坂46の二期生。24歳。9月7日、自身のブログで卒業を発表した。12月18日には、2日間にわたり開催した「ひなくり2022」千秋楽のアンコールでステージへ久々に登場 。スピーチでは「卒業セレモニーができないアイドルで『ごめんね』って、言おうと思っていた」とファンに伝え、メンバーとしての経験を回想。最後は「日向坂になってよかったかもしれない!」と笑顔で叫び、この日をもってグループの活動を終了した(ただし、過去に開催できなかったオンラインミート&グリートの振り替えを2023年1月まで行う)。2023年2月28日に初の小説集『きらきらし』を刊行する。
■齋藤飛鳥
乃木坂46の1期生。24歳。12月31日にグループ活動を終了。最新の31thシングル「ここにはないもの」でセンターを務め、シングルには最後のソロ曲「これから」も収録。グループのオフィシャルYouTubeチャンネル「乃木坂配信中」での表題曲初披露時には、エースとして活躍してきた彼女が、涙を見せまいとカメラに背を向けるシーンも話題を集めた。卒業後の進路も注目されるが、12月時点では明言していない。活動終了の日に出演する『第73回NHK紅白歌合戦』では、自身が初めてセンターを務めた楽曲「裸足でSummer」を披露。2023年に卒業コンサート開催を予定している。
■関有美子(卒業予定)
最後に、年内での卒業には含まないが、卒業を発表している関有美子についても。
櫻坂46の二期生。24歳。12月13日、自身のブログで卒業を発表。2023年2月にリリースする5thシングルの活動をもっての卒業を予定している。発表時のブログでは「色んなことがあった4年間でした」と加入からを振り返り、卒業を告げたときは「メンバーが泣いてくれました。頑張ったよ。と声をかけてくれました。私も涙が止まらなくなりました」と告白。卒業後は「新たな夢へと向かって歩いていきます」と宣言している。