1月10日に出版されたヘンリー王子の自叙伝『SPARE(原題)』。家族内の秘密を暴露するなど、赤裸々な内容が物議を醸したが、これに王室で一番怒ったのは兄のウィリアム皇太子だったようだ。

父チャールズ国王は沈静化を図ったという。

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 ヘンリー王子は著書の中で、兄ウィリアム皇太子を「愛すべき兄であり宿敵」と記し、口論の末暴力を振るわれたことや、妻メーガン妃とキャサリン妃の確執などを暴露していたが、「ウィリアムが一番怒り、落ち着くのに時間が必要でした」と王室に近い関係者がPeopleにコメントしたそうだ。

 「彼は怒りやすく、思いやりがない人物とされてきました。しかし彼が引き下がるとは思えません。彼らがこれを乗り越えて、物事の見方が異なることを受け入れることができるかどうかでしょう」と述べた。

 また、王室関連の著作を持つジャーナリストのバレンタイン・ロウは、「ウィリアム皇太子は、信頼を裏切られたことに激怒するだろう」と話しているそうだ。


 一方、5月に戴冠式を控える父チャールズ国王は、騒動の沈静化を強く望んでいると伝えられた。「戴冠式はチャールズ国王にとって大事な儀式なので、息子も参加して欲しいと望んでいます。ヘンリーに家族に戻って欲しいと思っています。もし解決しなければ、彼の治世にずっと引きずることになります。彼はずっと冷たい父親と言われてきましたが、この見方が続くのは避けたいでしょう」と情報筋が明かしたそうだ。

 なお戴冠式は、ヘンリー王子とメーガン妃の結婚式を執り行ったカンタベリー大主教が執り行うことになっており、彼が両者の間を取り持つ役割を任されたと報じられている。