初代キャプテン・菅井友香の卒業から3ヵ月強。二期生・松田里奈が新キャプテンとなり、三期生が新加入した櫻坂46が、5thシングル「桜月」をリリースする。
【写真】土生瑞穂、関有美子 2人のソロカット
■土生が「イケメン」と絶賛された「桜月」MVの裏側
――5thシングル表題曲「桜月」は、春を思わせる曲に。作曲は、前身の欅坂46からグループ楽曲を数多く手掛けてきたナスカさんです。歌唱メンバーの土生さんが思う、この曲の印象は?
土生:タイトルの意味「3月」にふさわしく、出会いと別れが交差する桜の季節にピッタリな、温かい楽曲になりました。ナスカさんらしさもあり、初めて聴いたときにメンバーも「すてきな楽曲だね」と言っていて。転調のあるメロディもすてきで、MV撮影もワクワクしました。
――関さんはいかがですか?
関:MVが華やかですし、触れたいけど触れられないようなきれいさ、はかなさが画面に広がっていて、新しいしすてきだなと思いました。
――MV撮影はどうでしたか?
土生:開始直後のシーンでメンバーが時計の形に並び、時が巻き戻され、センターの守屋麗奈が本を開きストーリーが始まるんです。過去の思い出を回想する瞬間がしっかり描かれているシーンですが、枯れ葉を敷き詰めた寂しげなセットが組まれていて、歌詞ともリンクしていますし、こだわって作ってくださったのが伝わってきました。
――パフォーマンス面で、苦労したシーンは?
土生:終盤の桜が降る中で踊るシーンです。
――MVの開始1分過ぎ、土生さんが二期生・増本綺良さんたちを率いて歩きながら踊るシーンには、「イケメン」「カッコいい」と絶賛の声が上がっていました。
土生:(振付師の)TAKAHIRO先生から「力強く」と指示を頂いたので、前に訴えかける気持ちを意識したんです。撮影では、力強く髪をなびかせちゃいました(笑)。
――(笑)。後輩の関さんから見た、先輩である土生さんのカッコよさは?
関:出会ったときから「先輩!」という感じで、カッコいいし、たくさん面倒を見ていただきました。私も「こんな先輩になりたい!」と思える理想像です。
土生:うれしい。照れます(笑)。
■卒業を控える関の“最も思い出深い櫻坂の曲”は?
――関さんは、タイトル通りのクールさがある共通カップリング曲「Cool」の歌唱メンバーに。この曲の印象は?
関:誰もが過ごしている日常から抜け出したい気持ちが、歌詞やMVから伝わってきます。
――MVやパフォーマンスはいかがでしょう?
関:大人になりたくない、何かに縛られたくないというメッセージが、映像やダンスでも表現されています。メンバーが同じ動きをするパフォーマンスは、少し怪しげに見えるかもしれないんですけど、その動きで「普通なんて嫌だ」という思いを表現しているんです。MVでは、セットに置いてあるアイテムにもこだわりがありますし、新しい作品になったと思います。
――さて、5thシングルは関さんにとって、櫻坂46のメンバーとして最後の参加シングルです。数々の楽曲に携わってきましたが、グループで「最も思い出深い櫻坂の曲」を教えてください。
関:え~、難しい…。
土生:1曲!
関:(笑)。でも1曲に絞るなら、4thシングル表題曲「五月雨よ」です。私にとっても、応援してくださったファンの皆さんにとっても、一番思い出に残っているのかなと思います。表題曲の歌唱メンバーに初めて選ばれたのはうれしかったですし、ファンの皆さんも、音楽番組などで見る機会が増えることを喜んでくださったんです。歌唱メンバーとしての活動期間中は、パフォーマンスのために「どうすればもっと喜んでもらえるか」「どう表現したら皆さんが見てくださるか」とたくさん考えましたし、ずっと大事にしていきたい1曲になりました。
――「五月雨よ」以降、関さんの中で「変わった」と思う部分はありますか?
関:より挑戦的になりました。「五月雨よ」の活動期間中は、自分の中で「こうしたい」とか「こうしよう」とか、いい意味で欲が生まれていたんです。何回も曲を聴いて、考えて練習して。その経験を通して「次はどうしよう」と考える機会が増えました。
――成長のきっかけになったんですね。関さんの卒業後、ファンの皆さんにとっても「思い出深い櫻坂の曲」として語り継がれていくと期待したいです。
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:上野留加)