日向坂46が9、10日に神奈川県・Kアリーナ横浜にて、全国ツアー「Happy Train Tour 2023」の追加公演を2日間にわたり開催。8月末から行なってきたツアーファイナルとなる10日には、ダブルアンコールを含む全25曲を披露し、2日で4万人のおひさま(=日向坂46ファン)を魅了した。



【写真】日向坂46「Happy Train Tour 2023」Kアリーナ横浜ライブフォト(42枚)

 今回のツアーは、全国5都市12公演を開催。9日には一期生・潮紗理菜の卒業セレモニーも行われ、加入から7年半、その優しい人柄でメンバーにもファンにも愛され続けた潮が惜しまれながらも卒業した。

 そんな9日の公演を経た10日の公演は、2ndアルバム『脈打つ感情』リード曲でキャプテンの佐々木久美がセンターを務める「君は0から1になれ」からスタート。一気に会場の空気をつかむと、「月と星が踊るMidnight」「川は流れる」と続き、最初のMCへ。

 佐々木久美が、体調不良のため、先日活動辞退を発表した四期生の岸帆夏について触れ、「岸くんの明るい未来を願って、私たちが今できることは日向坂46のメンバーとして、精いっぱいおひさまの皆さんにパフォーマンス、気持ちを届けることだと思っています」と語った。

 その言葉通り、「キュン」「ドレミソラシド」の人気ナンバー、三期生の「ゴーフルと君」、四期生の「シーラカンス」、カップリング曲「恋は逃げ足が早い」「ガラス窓が汚れてる」、そして「こんなに好きになっちゃっていいの?」と立て続けに、気持ちの込もったパフォーマンスを見せていく。

 転換の時間を利用した四期生・平尾帆夏の“ラジオコーナー”で一息ついたところで、平尾がセンターを務める「ロッククライミング」で四期生11人がフレッシュに躍動。そして、スクリーンに「私達にも、この曲に懸ける思いがある」という文字が映し出されると、けやき坂46の楽曲「期待していない自分」が流れ始めた。今回のツアーでは四期生11人が日替わりでセンターを務めてきたこの楽曲。ラストでは佐々木美玲をセンターに、先輩メンバーがこん身のパフォーマンスを見せ、四期生も途中から合流するというスペシャルなものとなり、観客からは大きな歓声が上がった。

 四期生のMCを挟むと、ライブも後半戦へ。ライブ人気の高いアッパーチューン「キツネ」、活動休止中の丹生明里に代わり、四期生の正源司陽子がセンターを務めた「One choice」などと続き、「NO WAR in the future 2020」の間奏では、四期生から一期生が期別ごとに激しい音楽に乗せて踊り、佐々木久美の「騒げー!」で会場のボルテージは最高潮に達した。


 「ホントの時間」「アザトカワイイ」ではメンバーがクリスマス仕様の衣装に着替えて、一足早いクリスマス気分に。そして本編ラストの「Am I ready?」では、センターの上村ひなのが気球に乗り込み、会場全体にキュートな笑顔を振りまき、本編を締めくくった。

 本編を終え、観客からのアンコールを受け取ったメンバーたちが再びステージに姿を見せて始まった「HEY!OHISAMA!」。観客とのコール&レスポンスで会場は一体感に溢れた。

 アンコールへのお礼を述べたMCで佐々木久美が、「皆さんにお知らせがあります!」と切り出すと、「5回目のひな誕祭」開催を発表した。場所は前回に引き続き横浜スタジアムで、来年4月6日と7日の2日間にわたり開催する。

 再び横浜スタジアムという大きなステージで開催できることに、「うれしい」と語った佐々木だったが、同時に「今年はひな誕祭とかツアーとかいろいろな場所を回らせていただいたんですけれども、やっぱりちょっと私たちメンバーにどこか迷いがあるようなときがあったり。それを本当なら、察されてはいけないのに、おひさまにもちょっと“あれっ?”って不安な気持ちにさせてしまったり、そんな瞬間があったと思います」と率直な思いを吐露した。

 「でも私たちは、今年すごく楽しかったし、でもやっぱりもっともっとできることはあるんじゃないかなって。みんなで模索して、みんなで話し合って、ある目標を決めました」と語ると、「私たちは今、このメンバーでもう一度東京ドームを目指します」と宣言した。

 ファンからの長く熱い拍手を受け、「『3回目のひな誕祭』(2022年3月)で初めて東京ドームに立たせていただいて、こんな景色が待ってたんだって。おひさまの皆さんも、“ここが夢だったよ”ってすごい言ってくださって。
私たちもそれが何よりうれしかったし、その後も目標はあったんですけど、やっぱりもう一度、あのとき、お休みで出られなかったひよたん(濱岸ひより)も、あのときはまだ加入していなかった四期生も、もう一度一緒に東京ドームに立とうと。今の私たちでは力不足かもしれませんが、もう一度あの夢の舞台を目指して、日向坂46としてハッピーに突き進んでいきたいと思います」と誓った。

 さらに11月3日から12月3日に行われた「新参者 Live at THEATER MILANO-Za」で四期生のステージを見て刺激を受けたといい、「すごく熱いものがたくさん詰まってて、すっごくハッピーに溢れてて、そんなステージを後輩たちが見せてくれて、やっぱりもう一度こういう気持ちで、みんなで上を目指さなきゃなって。四期生のおかげで、また日向坂46が1つになれた気がします。このメンバーでさらにさらに突き進んでいこうと思います。これからもおひさまの皆さんを楽しませ続けられるように頑張っていきます」と真剣なまなざしで語った。

 決意のメッセージを伝えると、「誰よりも高く跳べ!2020」「JOYFUL LOVE」と日向坂46のライブには欠かせない2曲でアンコールを締めくくり。しかし、観客の声援は止むことはなく、ダブルアンコールへ。佐々木が「私たちの夢の話をしたのにまだ歌ってない歌がある」と話すと、東京ドームへの思いが込められた楽曲「約束の卵2020」を披露。メンバーも観客もグループカラーの空色のサイリウムライトを掲げ、日向坂46の新たな目標をスタートするとともに、公演を締めくくった。

 日向坂46「Happy Train Tour 2023」12月10日公演セットリストは以下の通り。

1.君は0から1になれ
2.月と星が踊るMidnight
3.川は流れる
4.キュン
5.ドレミソラシド
6.ゴーフルと君
7.シーラカンス
8.恋は逃げ足が早い
9.ガラス窓が汚れてる
10.こんなに好きになっちゃっていいの?
11.ロッククライミング
12.期待していない自分
13.キツネ
14.One choice
15.見たことない魔物
16.青春の馬
17.My fans
18.NO WAR in the future 2020
19.ホントの時間
20.アザトカワイイ
21.Am I ready?

<アンコール>
22.HEY!OHISAMA!
23.誰よりも高く跳べ!2020
24.JOYFUL LOVE

<ダブルアンコール>
25.約束の卵2020

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