戸田恵子の生誕60周年記念作品として、2018年に三谷幸喜が作・脚本・演出を担当して作り上げた、戸田恵子による一人舞台『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』が、2024年5~7月にかけて再演されることが発表された。6月には、ニューヨーク公演も行われる。
【写真】『虹のかけら』前回公演で“もうひとりのジュディ”を演じる戸田恵子
映画『オズの魔法使』のドロシー役でその才能を世界中に知らしめ、『若草のころ』、フレッド・アステアと共演した『イースターパレード』など、ハリウッドのミュージカル大作で輝き続けた女優、ジュディ・ガーランド。
『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』は、彼女の専属代役兼付き人であったジュディ・シルバーマンが、同じ“ジュディ“へ抱えた愛憎と、彼女の目を通す形でジュディ・ガーランドの数奇な人生を描いた作品。初演は2018年5月。戸田恵子の生誕60周年記念公演として上演され、4日間の公演は即日完売。観られなかったファンからの声に押され、翌19年には全国23ヵ所のツアーを行って好評を博した。
そんな本作が、来年の2024年5月から5年ぶりとなる全国ツアーを開催し、6月には音楽の殿堂、ニューヨーク・カーネギー・ウェイル・リサイタルホールでの公演も行うことが決定した。女優・声優として幅広いジャンルで活躍する戸田が出演し、彼女の実力を熟知する三谷幸喜が構成・演出を担当。数多くの三谷作品で音楽を担ってきた荻野清子が音楽監督を務め、ジュディ・ガーランドが歌った数々の名曲をバックに、戸田による歌唱、芝居、語りと多彩な表現で物語を彩る。
戸田は、ニューヨークでの上演決定について「かのカーネギーホールの楽屋入り口にはジュディ・ガーランドの写真が飾ってあるんですよ!大変光栄な思いです」と喜び。そして「初演・再演をご覧になっている方も、今回はニューヨーク・カーネギー・ウェイル・リサイタルホールバージョンにて、リメイクしてシンプルな『虹のかけら』を予定しております」と作品をアピールした。
本作について、三谷は「映画『オズの魔法使い』で全世界のアイドルとなった、天性のミュージカルスター、ジュディ・ガーランド。その人生は華やかさと哀しさが入り交じった数奇なものでした。
戸田恵子一人舞台『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』は、東京プレビュー公演として、2024年5月31日~6月6日まで銀座博品館劇場にて上演。
全国プレビュー公演として、6月8日に熊谷文化創造館さくらめいと 太陽のホール(埼玉)、6月12日にりゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場(新潟)、6月14日に春日井市民会館(愛知)、6月15日に南海浪切ホール 大ホール(大阪)にて上演。
6月25・27日には、アメリカ・ニューヨークにあるWeill Recital Hall(Carnegie Hall)にて上演。
凱旋公演として、7月6~7日にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪)、7月9日に富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホール(埼玉)、7月12日に四日市市文化会館 第1ホール(三重)、7月14~15日に有楽町よみうりホール(東京)にて上演。
※戸田恵子コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■戸田恵子
まさかもう一度『虹のかけら』をやれるなんて!驚きです!そして、コロナ前に持ち上がっていたニューヨークでの上演は立ち消えたかのようでしたが、周りの皆さんのご尽力で何と!復活する事ができました!!かのカーネギーホールの楽屋入り口にはジュディ・ガーランドの写真が飾ってあるんですよ!大変光栄な思いです。
元々私の還暦のお祝いで作って頂いた三谷幸喜さんの作品であり、音楽は荻野清子さん率いるトリオ、ステージングは本間憲一さんと、大好きな方たちばかりで作り上げたこの作品。再びトライできることに興奮しております。
初演・再演をご覧になっている方も、今回はニューヨーク・カーネギー・ウェイル・リサイタルホールバージョンにて、リメイクしてシンプルな『虹のかけら』を予定しております。ウェイル・リサイタルホールはこじんまりしたホールですが、わたしサイズでぴったりだと思います。ご期待ください!日本での公演もまた楽しみです。もちろん、ニューヨークまで来て頂いても大歓迎です。円安ですが(笑)。還暦をとうに過ぎた私の体力だけが心配ですが、精一杯、頑張ります!