15年前、2009年1月期ドラマとして『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)がスタートした。宮城理子による同名タイトルの漫画が原作の本作は、生徒一人ひとりにイケメンで優秀な“執事”が付いてくるスーパーお嬢様学校を舞台に、ある日突然転入してきた庶民的なヒロインが自身の執事と共に、性格の悪い“学友”たちのイジメを乗り越え、成長していくシンデレラストーリーだ。
【写真】『メイちゃんの執事』豪華すぎるキャストたちの現在
■ 榮倉奈々
本作の主人公の1人、東雲メイを演じた榮倉は、放送中に21歳の誕生日を迎えた。前年のNHK連続テレビ小説『瞳』でヒロインに抜てきされた榮倉は、この年夏に雑誌「Seventeen」(集英社)モデルを卒業する。当時はモデルから女優へ軸足を移す過渡期だった。その後もサスペンスドラマ『Nのために』(TBS系)や人気漫画が原作の『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)、大ヒットした日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)など話題作、ヒット作に多数出演。私生活では、『Nのために』で共演した俳優の賀来賢人と2016年8月に結婚し、2児の母でもある。また、昨年10月にはアパレルブランド「newnow」を立ち上げ、「株式会社LAND NK」のCEOに就任することを発表。新たな分野での挑戦をスタートさせている。
■ 水嶋ヒロ
もう1人の主人公で、メイの専属執事・柴田理人を演じたのは、当時25歳だった水嶋。2006年から『仮面ライダーカブト』(テレビ朝日系)で主人公の仮面ライダーカブト/天道総司役を演じ、さらに翌年にドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系)に出演し、当時すで若手人気俳優だった。活動は俳優だけにとどまらず、2010年には本名の齋藤智裕名義で上梓した小説『KAGEROU』が第5回ポプラ社小説大賞を受賞した。
■ 佐藤健
メイの幼なじみで執事・柴田剣人を演じたのは、当時まだ19歳だった佐藤だ。2007年に平成仮面ライダーシリーズ第8作『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)で主演して注目を集めていた佐藤。本作以降も活躍はめざましく、2012年から続いた主演映画『るろうに剣心』シリーズで演じた主人公・緋村剣心役が当たり役に。その後もドラマ『恋はつづくよどこまでも』、『100万回 言えばよかった』(ともにTBS系)などヒットした出演作は数え切れない。今年の年始には出演していた人気シリーズ『義母と娘のブルース』(同系)の完結編が放送された。2021年3月には所属していたアミューズを独立し、同社が出資する新会社「Co-LaVo(コラボ)」に移籍した。
のちに大河ドラマ主演の人気俳優も執事役で出演!
■ 鈴木亮平
IQ1300の天才・麻々原みるく(子役の吉田里琴、のちの吉川愛)の執事・大門を演じたのは当時25歳の鈴木だった。本作以後、鈴木が注目を浴びたのは、2013年の主演映画『HK 変態仮面』だろう。
■ 山田優
学園の特等生、本郷詩織を演じた山田は、当時24歳。すでに雑誌「CanCam」(小学館)の人気モデルとして蛯原友里、押切もえらと共にカリスマ的な人気を博していた。私生活では、ドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』(日本テレビ系)で共演した俳優・小栗旬と4年間の交際期間を経て2012年3月に結婚。2020年12月末、22年間所属したアワーソングスクリエイティブを退社し、以降は個人事務所を立ち上げる予定としている。
■ 向井理
山田演じる詩織の専属執事・忍を演じていた向井は当時26歳。1年後の2010年には、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』でヒロインの夫・村井茂役を演じた。2022年から23年にかけてはTBS開局70周年記念舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で主人公のハリー・ポッター役を担当。