観月ありさ、きゃりーの奇抜ファッションに興味!「きゃりーちゃんみたいな格好したい」
冒頭の「Answer~警視庁検証捜査官」では、今のところ、観月ありさを睨みつけるばかりの役で、やや「空気」っぽさがもったいない印象がある。
だが、眞島秀和といえば、圧倒的に印象深かったのは、やっぱり朝ドラ「ゲゲゲの女房」の「豊川悟」編集長だろう。
むさ苦しく暑苦しい男だらけの編集部で、下に着たランニングが透けた「白いYシャツ姿」、あるいは単に「ランニング姿」&汗でピカピカに光る肌が妙に眩しかった「猫顔」の豊川編集長。
ひそかに「茂さん(向井理)より好み♪」とか「編集長が異動になって見られなくなってしまうのが寂しかった……」なんて思っていた人も案外多いのではないかと思う。
その他にも、「アンフェア」のゴーストライター役、最近では「フリーター、家を買う」の真奈美(香里奈)の上司役や、「13歳のハローワーク」の先輩No.1ホスト役など、様々な作品に登場している。
また、「のどごし生」CMで京野ことみの仲良しの夫役を演じていたり、かつては味の素「ほんだし」CMで商店街で買い物をする宮沢りえの夫を演じていたように、「穏やかそうなダンナさん」も似合うとは思う。 だが、この人の魅力が発揮されるのは、なんといってもYシャツ系の仕事についたときではないかと思う。改めて見ると、「警官」「少尉」「検事」などの役が実に多いのだ。ここに一例を挙げてみたい。
<映画>
・「少女惨殺スワンズソング」(2002年)
・「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年)
・「美しい夏キリシマ」(2003年)
・「最も危険な刑事(デカ)まつり」(2003年)
・「ニワトリはハダシだ」(2004年)
・「着信アリ2」(2005年)
<ドラマ>
・「HERO」(2007年9月8日)
・「逃亡者 木島丈一郎『踊る大捜査線』スピンオフドラマ」(2005年)
・「駅弁刑事・神保徳之助 旅情みちのく殺人紀行」(2007年)
・「NHKスペシャル 未解決事件 file.01『グリコ・森永事件』」(2011年)
ずば抜けて存在感がある人わけではない。派手な役者さんではない。また、ずば抜けて演技がうまいわけでもない(気がする)。
でも、太い眉&細い目と高身長が醸し出す空気は、男だらけの職場に実に似合う。刑事ドラマはいつの時代でも安定して人気がある日本では、今後、ひそかに最も需要の高い俳優になる可能性もあるかも。(文:田幸和歌子)