漫才とコント両方の頂点を決める新たなお笑い賞レース『ダブルインパクト~漫才&コント 二刀流No.1決定戦~』(読売テレビ・日本テレビ系)の決勝が21日に放送される。漫才とコント1ネタずつ計2ネタを披露し、芸人審査員による審査を経て優勝者が決定するこの賞レース。

決勝にはロングコートダディ、スタミナパン、セルライトスパ、ななまがり、ニッポンの社長、かもめんたる、コットンといった実力派コンビが顔をそろえている。ダブルインパクトの記念すべき初代チャンピオン誕生を前に、ここでは2000年代に誕生したお笑い賞レースの初代チャンピオンを振り返ってみたい。

【写真】伝説の原点は彼ら! お笑い賞レース“初代チャンピオン”イッキ見

■『M‐1』初代王者は兄弟漫才のベテラン

 2001年からスタートし、数々の人気漫才師を全国区のお茶の間に送り出しているのが『M‐1グランプリ』(テレビ朝日系)だ。初回は結成10年未満の若手漫才師が、優勝賞金1000万円を賭けたネタバトルを展開。審査員を西川きよし、青島幸男、春風亭小朝、ラサール石井、鴻上尚史、松本人志、島田紳助といったお笑い界を中心に落語界、演劇界の著名人が務めた。

 札幌、大阪、福岡の一般審査員も加わり行われた審査の結果、初代チャンピオンとなったのは、トップバッターとして登場した中川家。漫才ではお得意の車掌の声マネや人命救助をモチーフにしたネタを披露。最終決戦では同期のハリガネロックを破り、結成10年目のラストイヤーで栄冠を掴んだ。

 以降、中川家は『リチャードホール』(フジテレビ系)、『リンカーン』(TBS系)、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)などのバラエティ番組に出演。現在は『中川家 ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)でパーソナリティーを務めるほか、公式YouTubeチャンネルでコントやトークも公開し人気を集めている。一方『M‐1グランプリ』は、2010年に一旦終了したものの2015年に復活。現在は出場資格が結成15年以内に改められている。


■『THE W』初代王者は今アメリカでも活躍!

 最も面白い女性お笑い芸人を決めるコンテストとして2017年にスタートしたのが『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)。出場資格は女性のみ。プロとアマ、芸歴、人数も問われず、漫才やコント、即席ユニットでのエントリーも可能という規定になっている。動画審査の1回戦と2回戦、準決勝を経て行われた決勝戦は、スタジオに集まった観客による投票で審査が行われた。

 優勝したのは、ドラえもんをモチーフにしたネタで爆笑をさらった2013年デビューのゆりやんレトリィバァ。2021年には『R‐1』でも優勝を果たし、人気に拍車がかかると2019年にはアメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演。得意の英語と際どい水着姿でのダンスを披露し、大きな話題となった。2024年にはNetflixで配信されたドラマ『極悪女王』で主人公を演じると、その年の年末に、活動拠点をアメリカへ移すために渡米した。

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